めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(12月2週)―外洋から2週連続で16ベクレルの全ベータ、コントロールされない外洋汚染―

 福島第一原発汚染水の12月2週(12月5日から12日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、各所で汚染が見つかっています。
 ①外洋から2週連続で16ベクレルの全ベータ、コントロールされない外洋汚染
 ②排水路からWHO飲料水ガイドラインを同じ汚染排水が海へ
 ③港湾内の各所で見つかるストロンチウム90
 ④海岸付近の井戸からは高濃度の放射性物資
 ⑤サブドレン排水、地下水ドレン中継タンクBのトリチウムが上昇
事故から5年9ヶ月以上が経過しましたが、

1.外洋から2週連続で16ベクレルの全ベータ、コントロールされない外洋汚染
 以下に福島第一の外洋および魚の汚染状況を纏めます。
事故から5年9ヶ月以上経っても放射性物質が見つかる福島第一沖外洋
 ※1(4)(5)(6)(7)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりまたは1キログラム当たりのベクレル数
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(8)
 ※4 集計期間内の最大値
 図―1  福島第一原発の放射性物質濃度

 図に示す通り、事故から5年9ヶ月以上が過ぎましたが、福島第一起きの外洋からは今週も放射性物質が見つかっています。この中で気になったのが5.6号機放水口北側の全ベータの1リットル当たり16ベクレルです。以下に推移を示します。
事故から5年9ヶ月へても続く5,6号機放水口北側の海洋汚染
 ※1(4)(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―2 南放水口の放射性物質濃度

 図に示すように事故から5年9ヶ月過ぎましたが、放射性物質が見つかり続けています。
 以下に福島第一港湾内の1地点の1~4号機取水口内北側での全ベータとストロンチウム90の関係を示します。
全ベータが15ベクレルを超えると見つかり出すストロンチウム90
 ※1(4)を集計
 ※2 1~4号機取水口内北側を集計
 図ー3 全ベータとストロンチウム90の相関

 図に示す通り、両者の相関は高く密接な関連があります。全ベータが1リットル当たり15ベクレルを超えたあたりからストロンチウム90が見つかりだします。先週は南放水口で全ベータの1リットル当たり16ベクレルになりました(1)。2週連続で、外洋のストロンチウム90汚染が疑われます。外洋の放射性物質汚染はコントロールされていません。
 なお、ストロンチウム90が「0」と全ベータ「0」が一致しないのは、海水にはカリウム40等の天然由来の全ベータ成分がある(9)ためと思います。

2.排水路からWHO飲料水ガイドラインと同じ汚染排水が海へ
 福島第一原発構内には幾つもの排水路が走っています(10)。以下に排水路の汚染状況をしめします。
WHOガイドラインと同等の汚染排水が流れる福島第一排水路
 ※1(6)(10)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※4 赤丸()はサンプリング地点
 図-4 福島第一原発排水路の放射性物質濃度

 WHO飲料水ガイドラインはそれぞれ1リットル当たりでセシウム137が10ベクレル、ストロンチウム90の法定限度は1リットル当たり30ベクレルで(3)、全ベータの半分はストロンチウム90が10ベクレルなので、全ベータの法定限度は1リットル当たり20ベクレルです。図に示す通り、K排水路からはWHO飲料水ガイドラインを超えるの1リットル当たり20ベクレル、またセシウム137は10ベクレルでした(10)。
 福島第一の排水路からはWHO飲料水ガイドラインと同じ汚染排水が海へ流れ出しています。
 以下に推移を示します。
度々WHOガイドライン以上の汚染排水が流れるK排水路
 ※1(10)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―5 K排水路の放射性物質濃度

 図に示す通りWHO飲料水ガイドライン以上に汚染された汚染排水が海に流れ続けています。やがて外洋に出て福島の海を汚染し続けるはずです。

3.港湾内の各所で見つかるストロンチウム90
  以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
港湾内各所で見つかるストロンチウム90
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は10月31日
 図―6 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 図に示す通り多くの地点でストロンチウム90が見つかっています。以下に港湾口のストロンチウム90の推移を示します。
上昇傾向を示す港湾口のストロンチウム90濃度
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―7 港湾口のストロンチウム90

 図に示す通り上昇傾向を示しています。

4.海岸付近の井戸からは高濃度の放射性物資
  以下に海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況を示します。
酷く汚染された地下水が見つかる福島第一の海岸部
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
 図―8 海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況

ストロンチウム90の法定限度は1リットル当たり30ベクレルで(3)、全ベータの半分はストロンチウム90なので、全ベータの法定限度は1リットル当たり60ベクレルです。図に示す様に法定限度を大きく超える汚染地下水が見つかっています。
 この中で気になったのがNo0-1井戸のトリチウムです。以下に推移を示します。
上昇傾向が続くNo0-1井戸のトリチウム汚染
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 図―9 No0-1井戸のトリチウム濃度

どんどん上昇しています。やがて海に流れだし福島の海を汚します。

5.サブドレン排水、地下水ドレン中継タンクBのトリチウムが上昇
 福島第一で海岸に水を通さない「壁」を作り海岸から海への汚染水の防止する「海側遮水壁」を完成させました(12)。それまでは「海」に流れていた汚染水が「海側遮水壁」の内側に溜まり放置すると溢れるので、これを汲みあげています(13)。これを「地下水ドレン」と名付けています。以下に地下水ドレンの汲みあげ部分の配置を示します。
地下水ドレンの配管とタンク
※(14)にて作成
 図-10 地下水ドレンの井戸と一時保管用のタンク

これを「地下水ドレン」と名付けています。トリチウムの排水基準は1リットル当たり1,500ベクレルで(2)、これを超えると海には流せません。東京電力はトリチウムを取り除くことはできないとしています(13)。以下に3との中継タンクA,B,Cのトリチウム濃度を示します。
上昇した中継タンクBのトリチウム濃度
 ※(14)(15)にて作成
 図―11 地下水ドレン中継タンクAの放射性物質濃度

 図に示す通り中継タンクBで上昇傾向を示しています。中継タンクBの汚染水はサブドレン水で薄めて、今は概ね「海」に流しています(16)。
 以下にサブドレンのトリチウム濃度推移を示します。
上昇するサブドレン排水のトリチウム
※(17)を集計
 図―12 サブドレン排水のトリチウム濃度

 図に示す通りこのところ上昇しています。このまま上昇が続けばそのうちに「海」の汚染が酷くなりそうです。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から5年9ヶ月以上過ぎて、収まる気配がない福島第一原発からの汚染水漏れでは福島の皆様は不安だと思います。
まもなくクリスマスです。イチゴケーキを楽しみにしている方も多いと思います。福島でもイチゴ栽培が盛んだそうです(18)。安倍出戻り総理は12月10日に福島のイチゴ農園に行き試食しました(19)(20)。
福島でイチゴを試食する安倍出戻り総理
 ※(19)を引用
 図―13 福島産イチゴを試食する安倍出戻り総理

 福島はイチゴの季節です。福島のイチゴはは美味しいそうです(21)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(22)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―14 福島産イチゴ無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(12月1週)―排水路から法律違反の汚染排水が海へ―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1.海水(港湾外近傍)」
(6)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」
(7)(2)中の「福島第一 サブドレン・地下水ドレン浄化水排水に関するサンプリング結果」
(8)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(9)カリウム40 - Wikipedia
(10)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(12)海側遮水壁|東京電力
(13)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(14)(2)中の「中継タンクの分析結果」
(15)X.地下水|東京電力中の「地下水ドレンポンド・中継タンク水質分析」⇒「分析計画名称 地下水ドレンポンド揚水井通常水質分析(H28年度分)」⇒「分析結果 CSV 」
(16)(2)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(17)(2)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(18)福島県オリジナル品種「ふくはる香」をお見逃し無く! | ふくしま 新発売。
(19)平成28年12月10日 福島県下訪問 | 平成28年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(20)来県の安倍首相 南相馬、飯舘、川俣を視察 イチゴ農園など | 県内ニュース | 福島民報
(21)福島 いちご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
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  1. 2016/12/12(月) 19:41:32|
  2. -
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