来年度の国の予算の骨子決まりました(1)。これにこれまで明らかになった費用を(=^・^=)なりに足しわせると28兆円になります。基本は(=^・^=)も払う電気代か税金で賄われる事になると思います。内訳は以下の通りです。
①廃炉・除染・中間貯蔵施設―21.9兆円
②2011年から16年の福島県予算膨張分―5兆4546億円(だだし除染費用を除く)
③2018年度福島復興予算、4,269億円(中間貯蔵施設、除染を除く)
合計 27兆3815億円

※(2)を12月23日に閲覧
図―1 2017年度予算の概要を報じる福島県の地方紙・福島民友
1.廃炉・除染・中間貯蔵施設
これについては経産省が総額21.5兆円との試算を発表しています。ただ欄外に
「(※2) 別途、廃炉の研究開発に、平成28年度補正予算までの累計で0.2兆円がある。」
「(※6) 別途、東電の自己資金で除染を実施する0.2兆円分(原賠補償法に基づく補償金相当)がある。」
等の記述があり(3)、これを加えると21.9兆円です。
マスコミ報道を見る限り、これでも過小見積もりとの報道はありますが(4)、過大見積もりとの報道を(=^・^=)は知りません。感覚的には21.9兆円でなく、21.9兆円以上です。
2.福島県の予算膨張分 5兆4546億円(だだし除染費用を除く)
以下に福島県の予算・決算(歳出)額を示します。

※1 2009年から14年度は決算(歳出)額(5)
※2 2015・16年度は補正後の予算額、ただし16年度は12月補正まで(6)
図-2 福島県の予算・決算額
福島県の予算・決算を見ると福島原発事故前は8千億円台だったものが2兆円程度に水ぶくれしています。しかたがないことです。福島の台地は放射能に汚染された汚染物です。原発事故で破壊された生活環境を事故前以上にすることは急務です。福島県予算を見ると除染等の環境回復プロジェクトに2535億円の予算をつけていますが、それに次ぐのが人口減少・高齢化対策プロジェクトで2370億円です(7)。福島からは若い女性が逃げ出しています(8)。以下に20代前半の社会的増減を各年3月から10月の社会的増減を示します。

※(1)を集計
図―3 福島県の20代前半の社会手的増減(各年3から10月)
原発事故後から6年連続で若い女性の福島脱出が続いています。放置すれば福島は大幅な人口減と凄まじい高齢化が襲います。これを阻止するのは急務です。
3.2018年度福島復興予算、4,269億円(中間貯蔵施設、除染を除く)
2018年度の国の予算が発表されました。報道によると福島県内に特化した事業費は約9000億円との事です。この中には消費者の福島離れ(風評被害)対策(10)、福島の被災(汚染)地の地域医療再生(11)、避難地域も汚染が酷い「帰宅困難区域」(12)の「除染」を含む復興拠点の整備が組み込まれています。原発事故からの復興がメインであり、事故がなければ不要な予算です。この中には中間貯施設1,876億円、除染関連2,855億円(合計4,731億円)が含まれていますが、これは1項とダブルので差し引くと4,269億円になります。
4.まとめ
これまでに明らかになった福島原発の後始末費用を纏めると
①廃炉・除染・中間貯蔵施設―21.9兆円
②2011年から16年の福島県予算膨張分―5兆4546億円(だだし除染費用を除く)
③2018年度福島復興予算、4,269億円(中間貯蔵施設、除染を除く)
合計 27兆3815億円
です。ただ来年度で福島復興が終わるはずもなく、これからも福島復興予算はこれからも続きます。復興予算を財源確保の面でみると、残り3年の事業費は約4兆円と見込とのことです(13)。半分は福島に向けらるとすれば、総額で30兆円には行きそうです。これは(=^・^=)も払う電気代に上乗せ(14)か、税金で賄われます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
原発後始末費用等の問題を扱っている「東電委員会」(15)の提言をみると
「第二段階 信頼回復の上で柏崎刈羽原発再稼働 、 2基再稼働で年間 基再稼働で年間 0.1 兆円の効果→廃炉・賠償のための対応を確実なものにする」
なんて物があります(16)。柏崎刈羽原発の再稼働を明記しています。柏崎刈羽原子力発電所は事故を起こした東京電力の原子力発電所です(17)。安全だといって原子力発電を推進し、事故を起こし、今度は事故処理費用捻出のために原発の再稼働を提言してます。ばくちの負けをばくちで取り戻すみたいなものです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
明日はクリスマスイブです。イチゴケーキを楽しみにしている方も多いと思います。福島県もイチゴ生産は盛んだそうです(19)。福島県最大のイチゴ産地の福島県伊達市(20)でもでもイチゴの収穫が始まりました(21)。福島・伊達のイチゴは「旬」だそうです(22)。福島県伊達市のイチゴは、とても甘くてちょっと酸っぱいそうです(23)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(25)を引用
図―4 福島産イチゴが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
復興特会2兆6896億円 来年度予算案閣議決定 帰還支援に重点 | 県内ニュース | 福島民報(2)
福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-(3)
東京電力改革・1F問題委員会(第6回)‐配布資料(METI/経済産業省)中の「
」
(4)
<福島第1>費用負担 国民納得できぬ枠組み | 河北新報オンラインニュース(5)
決算の概要 - 福島県ホームページ(6)
予算の概要 - 福島県ホームページ(7)
平成28年度当初予算の概要 - 福島県ホームページ中の「
•平成28年度当初予算のポイント [PDF 121KB]」
(8)
めげ猫「タマ」の日記 福島県の人口190万人割れ、若い女性の福島脱出の効果(9)
復興特会2兆6896億円 来年度予算案閣議決定 帰還支援に重点 | 県内ニュース | 福島民報(10)
県内農林水産業の風評対策 復興特別会計に新たに47億円計上 | 県内ニュース | 福島民報(11)
被災地の地域医療再生へ 復興特別会計に236億円 | 県内ニュース | 福島民報(12)
帰還困難区域(きかんこんなんくいき)とは - コトバンク(13)
帰還困難区域「再生元年」 復興拠点309億円、17年度予算案:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(14)
エネルギー・環境(METI/経済産業省)(15)
"東京新聞:東電委提言 福島第一原発の処理21.5兆円は電気代で:経済(TOKYO Web)(16)
エネルギー・環境(METI/経済産業省)(17)(16)中の「
東電改革提言 」
(18)
柏崎刈羽発電所新トップページ|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力(19)
福島県オリジナル品種「ふくはる香」をお見逃し無く! | ふくしま 新発売。(20)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―総理に無検査イチゴを食べさせる福島県―(21)
クリスマスおいしく彩る イチゴ収穫本格化:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(22)
トピックス | JAふくしま未来(23)
伊達のいちご - 福島県伊達市ホームページ(24)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(25)
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