NHKが福島県の資料の引用として
「福島のモモは、『差別されているのだ』とはっきり感じた」
と報じていました(1)。福島のモモは差別されているのでなく避けられているだけす。福島のモモについて纏めると
①福島のモモの主要産地は福島県県地方である。
②福島県県北地方は除染が必要な土地が広く広がっている。
③福島県県北地方では事故後に葬式が増えた。
④福島のモモは6年連続でセシウム入り
⑤福島県の検査は他県と整合性がどれない。
まとめれば福島のモモは汚染されて県北区域で主に栽培されており、そこで事故後に葬式が増えた。6年連続でセシウムが見つかっているが、福島県の検査には納得できないものがあるです。これでは福島のモモが避けられて当然であり、「差別」ではありません。
NHKは12月24日に、福島県から避難された子供さんがいじめを受けていた問題で(1)、福島県が作成した、震災後、独自に作成した、福島への偏見などについて書かれた子どもの作文が載っている道徳用の教材を県内の学校に改めて配布するとともに、すでに全国に配った冊子を有効活用して福島県への理解や偏見の解消などに役立ててほしい考えですとの報道しています。この中で作文の引用として
「「福島のモモは、『差別されているのだ』とはっきり感じた」と書かれたものもあります。」
と報じていました(2)。

※(2)を引用
図―1 「偏見の解消」と報じるNHK
そこで福島のモモについてもう一度レビューしたいと思います。
1.福島のモモの主産地は汚染が残る福島県県北地方
以下に福島産モモの生産量を示します。

※(3)を集計
図―2 福島県の桃の市町村別生産量
図に示す通り福島市、伊達市、桑折町、国見町で殆どを生産しています。ここは全て福島県県北地方に所属します(4)。以下に県北地方の位置を示します。

※1 (5)のデータを(6)に示す手法で12月1日に換算
※2 避難区域は(7)による
※3 県北地方の範囲は(4)、相馬地方の範囲は(8)による。
図-3 福島県県北地方と相馬地方
図に示し通り1部は今も避難地域になっており、その他の地域も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(9)地域が広がっています。福島のモモは汚染された地域で栽培されています。
2.福島県県北区域では事故後に葬式が増えた。
以下に福島県県北地方の各年3月から10月の葬式(死者数)を示します。

※1(10)を集計
※2 震災犠牲者は(11)により死者・行方不明者を含み関連死を含まず。
図―5 福島県県北地方の葬式(死者)数
図に示すように事故後に増えています。事故前と事故後を比較すると
事故前年(2010年3月~10月) 3,677人
事故6年目(2016年3月~10月)3,655人
で、約9%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、0.03%で、偶然を主張するのは無理です(12)。なお全村が避難地域となっている飯舘村を除く相馬地方では葬式は増えていません。(=^・^=)なりに調べた福島県県北地方と相馬地方違いは県北地方では農水産業の生産額はそれ程には減っていませんが、相馬地方(飯舘村を除く)では40%程度まで減っています(12)。
3.福島のモモは6年連続でセシウム入り
以下に福島のモモの検査結果を示します。

※1(13)を転載
※2 NDは検出限界未満を示す
※3 日付けは収穫日
図―6 モモのセシウム濃度
6年連続でセシウム入りです。放射線被ばくについては、「被ばく線量は実用可能な限り低くすべきある」との考えがあります(14)。消費者の立場にたって考えるならセシウム入りよりセシウム無のモモが良いに決まっています。福島のモモを避ける行為は「偏見」によるののでなく福島が「汚染」され、モモがセシウム入りかもしれないとゆう「科学的根拠」に基づくももです。「差別」ではなく「選択」です。
4.福島県の検査は他県と整合性がどれない。
以下にスズキの今年9月以降の検査結果を示します。

※1(15)を転載
※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―7 スズキの検査結果
図に示すように宮城、茨城、千葉産スズキからセシウムが見つかっているのに福島産スズキからは見つかっていません。これで今年九月以降で36件連続で検出限界未満(ND)です(15)。
海は繋がっており、汚染源のある福島が隣県より低いだのおかしな話です。厚生労働省の発表(16)を見ると福島産スズキを含め消費地の検査を除けば、福島産農水産物の検査は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(17)が実施しています。中立性に疑問があります。
福島県の検査は福島県の検査は他県と整合性がどれない低くでる検査です。福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。福島のモモも当然ながら該当します。(=^・^=)は何か見えない力がマスメディアに加わっていると想像してしまいます。経産省の諮問機関である「東電委員会」が事故を起こした
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
まとめれば福島のモモは汚染されて県北区域で主に栽培されており、そこで事故後に葬式が増えた。6年連続でセシウムが見つかっているが、福島県の検査には納得できないものがあるです。これでは福島のモモが避けられて当然であり、「差別」ではありません。 福島産を避ける行為は「差別」でなく「選択」です。これを福島県、東京電力、安倍出戻り総理は「風評被害」と呼んでいますが、この方達は原発事故前は「原発は安全」と言っていました。安倍出戻り総理は「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に
万全を期しているところである。」とまで言っていまあす(18)。そして福島の避難者のいじめ報道です(1)。さらにはこれを使いどう見ても「安全」とは言い切れない福島産を避ける行為を「偏見」とか「差別」とかのNHKの報道です。今年2月に福島県会津地方で女子高生がいじめで自殺しました(19)。こちらは全国的にはあまり報道される事はなかっと思います。福島から避難された方の「いじめ」が大々的に報道され、その後は福島産に対する「偏見」「差別」です。
事故を起こした東京電力の柏崎刈羽原子力発電所(20)について経産省の諮問機関である「東電委員会」(21)が再稼働を促す提言をまとめました(22)。このロジックを延長すれば原発は「安全」でありエネルギーの安定供給に必要であり(23)、これを拒否するのは「偏見」であり「原発いじめ」なんて倫理に発展しそうです。これでは福島の皆様は心配だと思います。
今日はクリスマスです。イチゴケーキを食べた方も多いと思います(2)。福島県もイチゴ生産は盛んだそうです(25)。福島県ではのイチゴ産地の福島県伊達市、福島市などの県北地方でいちご栽培がさかんです(26)。福島ではイチゴの収穫が始まりました(27)。福島のイチゴは「旬」だそうです(28)。福島県福島市のイチゴは、は美味しいようです(29)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(30)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。

※(31)を引用
図―8 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
【避難者いじめ】つらい思いに寄り添う(12月16日) | 県内ニュース | 福島民報(2)
原発避難いじめ 教材再配布へ - NHK福島県のニュース(3)
作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(4)
県北地域の概要 - 福島県ホームページ(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(7)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(9)
相馬地方とは | 相馬広域観光案内(10)
福島県の推計人口(平成28年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(11)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ(12)
めげ猫「タマ」の日記 福島リンゴ価格、3年連続で価格差拡大(10,11月、対全国平均)(13)
めげ猫「タマ」の日記 福島値下がり、山梨値上がり7,8月のモモ価格、当然の結果です。(14)
低線量被曝問題 - Wikipedia(15)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月3週)―茨城産ブリからセシウム、福島産は69件連続ND―(16)
報道発表資料 |厚生労働省(17)
農林水産部 - 福島県ホームページ(18)
めげ猫「タマ」の日記 原発事故6年目も「福島産、食べて応援、あの世行」(19)
めげ猫「タマ」の日記 勝手に福島十大ニュース(2016)(20)
柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia(21)
エネルギー・環境(METI/経済産業省)(22)(21)
東電改革提言(23)
めげ猫「タマ」の日記 NHKの柏崎刈羽再稼働プロパガンダ(24)
【12月24日付編集日記】クリスマスイチゴ:編集日記:福島民友新聞社 みんゆうNet(25)
福島県オリジナル品種「ふくはる香」をお見逃し無く! | ふくしま 新発売。(26)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月2週)―総理に無検査イチゴを食べさせる福島県―(27)
クリスマスおいしく彩る イチゴ収穫本格化:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(28)
トピックス | JAふくしま未来(29)
福島 いちご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま(30)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(31)
イオン福島店
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- 2016/12/25(日) 19:42:40|
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福島県からの避難した子供へのイジメは、どこまでも教師のイジメ(怒)児童生徒は真似しただけ。キッと安倍出戻りシンパの教師なのだろう。
そして批判している新聞やそこに寄せる読者の投稿などに見られる、態との方向音痴。「大人が悪い」って誰だよ!?「加害者の親が悪い」当たり前だろうに。その前にそのように仕向けたのは、担任など、教師じゃねえか!
これもニッキョーソを減らしてしまった弊害だろう。私の地域の中学に日教組は1人しかいないそうだ。後はヒラメばかり、、。
- 2016/12/26(月) 20:11:54 |
- URL |
- 武尊 #-
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差別ではないと思います。現実です。福島の桃ジュース40ベクレル出ていたことあります。それを避けることは当然と思います。歯科医師会での本当の基準値は40ベクレル100ベクレルは間違いと聞いていますまた県の特集番組でも本当の基準値は40ベクレルと言っていました?私は40以外でもバンダエフスキー氏の研究結果を知っていますので食べませんが…
- 2017/01/15(日) 10:34:42 |
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- ぶぶ #-
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