めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

緊急時避難準備区域解除5年、女性と子供は戻らない

 緊急時避難準備区域の避難指示が2011年9月30日に解除されて(1)から5年以上が経過しました。これについて福島県の地方紙の福島民報は1月3日付の社説で
「旧避難区域の帰還状況を見ると、広野町は今春、8割に達する見込みだ。川内村は7割近くが戻っている。」
と論じていました(2)。でも戻ったのは中年男だけで、子供や女性は戻っていません。以下に全域が緊急時避難準備区域であった福島県広野町の2011年10月1日を基準として5年間で戻った割合を示します。
 女性と子供は戻らない福島県広野町
 ※1(3)を集計
 ※2 年齢は解除5年後の2016年10月時点
 図―1 福島県広野町の5年帰還率


 図に示す通り40代、50代の中年男は大幅に増えていますが、50歳未満の女性は全体の4割程度しか戻っていません。
 福島原発事故後に幾つかの避難区域が設定されました。その一つに「緊急時避難準備区域」があります。
事故から5年9ヶ月経て除染が必要な旧計画的避難区域
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で1月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(1)による
 図-2 旧緊急時避難準備区域

 その一つに緊急時避難準備区域があります。避難区域の中では避難指示解除が早く2011年9月30日
に解除されました。解除から5年以上が経過しましたが、今も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(6)地域が広がっています。これについて福島県の地方紙の福島民報は1月3日付の社説で
「旧避難区域の帰還状況を見ると、広野町は今春、8割に達する見込みだ。川内村は7割近くが戻っている。」
と論じていました(2)。本当に多くの住民が安心して戻ったのか気になります。
 国勢調査は実際に市町村に住んでいる人口を数える等の調査で、5年に1回行われます。最新の調査は2015年に行われましたが(7)、これが原発事故後の最初の調査です。福島県を始め多くの自治体でこれを元に転居、出産、死亡などの移動の届を元に「推計人口」を発表しています(3)。避難指示解除直後の2011年10月1日と5年目の2016年10月1日の推計人口を比較すると、避難指示解除後の5年間でどれだけの方が戻ったかが大よその推定ができます。
 図―2に示すように福島県広野町は全域が旧緊急時避難準備区域に指定されています。避難指示が解除された翌日の2011年10月1日時点の15~19歳の女性の人口は129人でした。この方達は5年後の2016年10月1日には20~24歳になっています。2016年10月1日時点の20~24歳の人口は34人です(3)。2016年10月1日時点で戻られた推定される割合は25.2%(34÷129×100)で2016年の年齢で20~24歳の女性は4人に1人しか戻っていません。
 広野町民として2011年10月1日~16年9月30日の5年間に生まれた女の子は76人です。この方達は2016年10月1日には0~4歳に成長しているはずです。2016年10月1日には0~4歳の女性の人口は37人で、避難指示解除後の5年間で広野町民として生まれながら広野町で暮らしている女の子は全体の47.8%(37÷76×100)で、広野町民として生まれた女の子の半分は戻っています。
 このような考えで作成したのが図―1です。図に示す様に川内村の大部分も旧緊急時避難準備区域です。以下に川内村について示します。
女性と子供は戻らない福島県川内村
 ※1(3)を集計
 ※2 年齢は解除5年後の2016年10月時点
 図―3 福島県川内村の5年帰還率

 福島県南相馬市は行政区域を鹿島区、原町区、小高区に分けています。事故前の人口を見ると鹿島区、小高区や約1万人ですが、原町区は約5万人で市の人口の大部分を占めていました(8)。そこで南相馬市についても以下に示します。
女性と子供は戻らない福島県南相馬市
 ※1(3)を集計
 ※2 年齢は解除5年後の2016年10月時点
 図―4 福島県南相馬市の5年帰還率

 図―1、図―3、図―4には共通の特徴があります。
 ①女性や子供の帰還が進んでいない。
 ②成人男性の人口は各年代で概ね避難指示解除時点を超えているです。
成人男性の中には帰還された方がだけでなく、復興作業の為に移り住んだかたもいると思います。旧緊急時避難区域の街に戻ったのは成人男性だけで、女性や子供は戻りません。
 福島県の平均結婚年齢は男性も女性も20代後半です(9)。福島では20代後半が適齢期です。20代後半の2016年10月1日時点の人口を見ると
 広野町  男性   167人、女性  40人
 川内村  男性    76人、女性  25人
 南相馬市 男性 1,432人、女性 797人
で(3)、広野町では男性4人に1人、川内村では男性3人に1人、南相馬市では男性2人に1人の女性しかいません。成人男性が戻ったとしても相手となるべき女性がいないので、男性はパトーナーを得る子ができず、子供は生まれません。何年か先には激しい人口減が起こり、街が消滅しそうです。無論、福島県外から連れて来るのは無理です(10)。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
 ※(11)をキャプチャー
 図―5 福島の綺麗な女性

 旧計画的避難区域の女性が地元の男性と結婚してくれる保証はありません。(=^・^=)には宮城や茨城の男性からも狙われている気がします。
 事故後の6年間を見ているとこの問題は旧計画的区域の問題では無く福島に共通する問題だと思います。以下に2016年3月~11月の福島県の社会的増減を示します。
20代前半女性に顕著な福島の社会減
 ※(3)を集計
 図―6 福島県の2016年3月~11月の社会的増減

 20代前半の女性の減少が顕著です。以下に各年3月から11月の20代前半の社会的増減を示します。
事故後6年経て止まる気配が無い福島県20代前半女性の社会減
 ※(3)を集計
 図―7 福島県の各年3月~11月の社会的増減

 図に示す通り事故後6年間、男性を大きく超える女性の減少が見られます。そして2016年は15年比べ増えており止まる気配がありません。福島全体でもやがて若い女性がいなくなり、子供が生まれなくなりそうです。しかたが無い事です。福島の皆様自身が福島を避けているようです。
福島県もイチゴ生産は盛んだそうです(12)。福島県会津地方は12月から5月にかけてイチゴののシーズンです(13)。まもなくイチゴが狩りも開幕します。(14)。福島・会津のイチゴは身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れるそうです(13)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(14)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(15)を引用
 図―8 福島産相馬市が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(2)【避難区域解除】住民主体の活動支援を(1月3日) | 県内ニュース | 福島民報
(3)福島県の推計人口(平成28年12月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)国勢調査 (日本) - Wikipedia
(8)避難の状況と市内居住の状況 - 南相馬市
(9)結果の概要|厚生労働省
(10)東京新聞:福島の男性 厳しい婚活 県外お見合い ほぼ門前払い:福島原発事故(TOKYO Web)
(11)福島・葛尾村で成人式 原発事故後6年ぶり|日テレNEWS24
(12)福島県オリジナル品種「ふくはる香」をお見逃し無く! | ふくしま 新発売。
(13)いちご | JA会津よつば
(14)フルーツランド北会津
(15)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(16)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2017/01/03(火) 19:49:07|
  2. -
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