めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(2月3週)―外洋から3週連続でトリチウム―

福島第一原発汚染水の2月2週(2月12日から18日)の状況を纏めてました。先週(1)に続き各所で放射性物質が見つかっています、
 ①外洋から3週連続でトリチウム
 ②排水路からはWHOガイドラインを超える放射性物質
 ③港湾内各所で見つかるストンチウム90
 ④地下水バイパス山側井戸のトリチウムの上昇が止まらない
 ⑤海岸付近で見つかる高濃度汚染地下水
 ⑥サブドレン排水のトリチウムの上昇が止まらない

1.外洋から2週連続でトリチウム
 以下に福島第一の外洋の汚染状況を纏めます。
事故から6年経って、放射性物質が見つかり続ける福島第一沖外洋
 ※1(4)(5)(6)(7)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりまたは1キログラム当たりのベクレル数
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(8)
 ※4 集計期間内の最大値
 図―1 福島第一原発の放射性物質濃度

 図に示す通り南放水口付近でトリチウムが見つかっています。これで3週連続です。以下に1リットル当たりの値をしめします。
  1月30日 5,6号機放水口北側 1.7ベクレル
  2月 7日 南放水口付近   1.7ベクレル
  2月14日 南放水口付近   2.8ベクレル
です(5)(7)。
以下に外洋2地点の5,6号機放水口北側と南放水口付近のトリチウム濃度の推移を示します。
3週連続でトリチウムが見つかった福島第一沖外洋
 ※1(5)(7)にて作成
 ※2 NDは検出限未満(見つからい事)を示す。
 図―2 外洋2地点(5,6号機放水口北側と南放水口付近)のトリチウム濃度

 図に示す通り、1時はトリチウムが見つからない時期もあったとですが、昨年5月以降は再び見つかるようになりました。事故から6年近く経ちましたが、外洋からは放射性物質が見つかり続けています。

2.排水路からはWHOガイドラインを超える放射性物質
 福島第一原発構内には幾つもの排水路が走っています(9)。以下に排水路の汚染状況を示します。
WHOガイドラインを超える汚染排水が流れる福島第一排水路
 ※1(9)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※4 セシウム134はCs-134と137はCs-137と略す。
 ※5 赤丸()はサンプリング地点
 図-3 福島第一原発排水路の放射性物質濃度

 WHOのガイドラインはセシウム134、137、ストロンチウム90共に1リットル当たり10ベクレルです(3)。全ベータの半分がストロンチウム90なので(8)、全ベータは1リットル当たり20ベクレルです。図に示す通り、A排水路のセシウム137の全ベータがWHOのガイドラインを超えています。以下にA排水路の放射性物質濃度の推移をしめします。
上昇しWHOガイドラインを超えたA排水路
 ※1(9)を集計
 ※2 セシウム134はCs-134と137はCs-137と略す。
 ※3 NDは検出限界未満(見つからい事)を示す。
 図―4 A排水路の放射性物質濃度

 図に示すとおり今年に入りセシウム137がじわじわと上昇しWHOのガイドラインを時々超るようになりました。今週は全ベータもこえました。事故から6年近くが経ちますが、排水路から福島の海へ汚染排水が流れています。

3.港湾内各所で見つかるストンチウム90
  以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
各所でストロンチウム90が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は1月10日
 図―5 福島第一港湾内の放射性物質濃度


 図に示す通り多くの地点でストロンチウム90が見つかっています。以下に港湾口ストロンチウム90濃度を示します。
突然に上昇した港湾口のストロンチウム90
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからい事)を示す。
 図―6 港湾口ストロンチウム90濃度

 図に示す通り今週は突然に上昇しています。この先が心配です。港湾口は外洋と港湾の境界です。ここからストロンチウム90が外洋に漏れ出しているのは間違いありません。

4.地下水バイパス山側井戸のトリチウムの上昇が止まらない
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(10)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(11)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(12)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水バイパスと山側井戸
 ※1 (11)(12)にて作成。
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 地下水バイパスと山側(上流)井戸の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(3)、排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。
 この中でE-10が気になります。以下に推移を示します。
乱高下ながら上昇するE-10井戸のトリチウム
 ※1(12)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからい事)を示す。
 図―8 E-10井戸の放射性物質濃度

 図に示す様に昨年の10月から上昇傾向になり、今年も乱高下したがらも上昇傾向を継続しています。この先が心配です。

5.海岸付近で見つかる高濃度汚染地下水
 以下に海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況を示します。
高濃度の汚染地下水が見つかる福島第一の海岸
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は1月3日
 図―9 海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況
 
1リットル当たりでセシウム137の法定限度は90ベクレル、ストロンチウム90は30ベクレルですので(3)、全ベータの半分をストロンチウム90として(7)、全ベータ換算で60ベクレルです。図に示す様に法定限度を大きく超えた汚染地下水が見つかっています。この中で気になったのがNo0-1のトリチウムです。以下に推移を示します。
上昇が続くNo0-1井戸のトリチウム
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 図―10 No0-1井戸のトリチウム濃度

どんどん上昇しています。この先が心配です。



6.サブドレン排水のトリチウムの上昇が止まらない
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(13)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始り、同月13日より排水を開始しました(14)。以下にサブドレン排水のトリチウム濃度を示します。
上昇が続くサブドレン排水のトリチウム
 ※(15)を集計
 図―10 サブドレン排水のトリチウム濃度

 図に示す通り上昇が止まりません。福島の海をトリチウムで汚すことは間違いありません。外洋から3週連続でトリチウムが見つかった事は1項に記載の通りです。
 東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(14)、濃度×排出量で累積のトリチウム排出量を求めてみました。
1400億ベクレルを超えたサブドレントリチウムの累積排出量
 ※(14)(15)を集計
 図―11 サブドレン累積のトリチウム排出量

 どんどん増えています。2017年2月17日時点で累積で約1,400億ベクレルを超えました。



<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から6年近く経って、収まる気配の無い福島第一原発からの汚染水漏れ、福島の皆様は不安だとおもいます。
 福島では福島第一原発10~20km範囲でコウナゴ(イカナゴの東日本での呼び名(16))の漁が再開されるそいうです(17)。以下に福島第一原発から地図で見ると南10km程の福島第二沖でのお魚のカルシウムとストロンチウム90濃度の相関を示します。
上昇傾向にも見える今年の福島産魚のストロンチウム90
 ※(18)を転載
 図-12 福島原発沖20km圏内の魚のストロンチウム90検査結果

 イカナゴのカルシウム含有量は生で500mg、煮干しで740mg(19)でストロンチウム90汚染が心配です。東京電力の発表を見ると(4)、ストロンチウム90の検査はサンプリングがら発表まで1ヶ月程度かかっています。それなりに時間がかかる検査のようです。それでも6年近く休漁したのですから、漁再開の前に1回位は検査しててもいいと思いますが、(=^・^=)は検査結果を知りません。検査して低い値が出れば消費者の信頼につながるはずですが。それとも不味い検査結果がでそうな物は検査しない?読者の想像にお任せしたいと思います。福島第一の汚染水漏れは続いています。福島の皆様は不安だと思います。
 福島県が力をいれている農畜産物に牛肉があります(19)。福島県郡山市の肉用牛の飼育頭数は6,106頭で福島随一です(20)。福島牛は、鮮やかな色合いと良質の霜降りをもつ絶品の牛肉だそうです(21)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―13 福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(2月2週)―外洋から2週連続でトリチウム―
(2)報道配布資料|東京電力
週)―外洋2地点からトリチウム―
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1.海水(港湾外近傍)」を2月12日に閲覧
(6)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」
(7)(3)中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果 (南放水口付近)(PDF 118KB)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(9)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(11)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」
(12)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(13)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(14)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(15)(2)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(16)イカナゴ - Wikipedia
(17)試験操業 原発から10~20キロ対象 コウナゴ漁6年ぶり再開へ | 県内ニュース | 福島民報
(18)めげ猫「タマ」の日記 ストロンチウムほぼ影響なし 福島沿岸魚類(福島民報)、実は一桁以上上昇
(19)五訂増補日本食品標準成分表 [第2章]中の「10 魚介類(PDF:283KB) ⇒10033」
(20)届出情報の統計-目的別索引-牛の個体識別情報検索サービス中の「飼養頭数・牛の種別・市区町村別・平成28年9月末時点⇒Excel(500KB)」を交雑種
(肉専用種
×乳用種)および黒毛和種を集計
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(22)(21)中の福島牛
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2017/02/19(日) 19:45:38|
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  1. 2017/02/20(月) 22:25:01 |
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