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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

女の子が特異的に生まれる旧計画的避難区域(2017年1月

 設定された避難区域が主に旧計画的避難区域である3町村(福島県川俣町、葛尾村、飯舘村)全て2016年10月は女の子が多く生まれました。3町村を合計すると
 男の子 3人
 女の子 6人
です。これでは統計的な揺らぎもあるので、3町村の事故以降の赤ちゃん誕生数を集計すると
 男の子 272人
 女の子 369人
で、女の子が多くなっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.013%で、偶然を主張するには無理があります。通常は男の子が多く生まれるので異常な事態です。
 福島原発事故によって福島は汚染され避難区域が設定されなした。大きく警戒区域と計画的避難区域です(1)。以下に示します。
事故から6年近くが経過し汚染されたままの福島
 ※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で2月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(1)による
 図-1 旧警戒区域と旧計画的避難区域

 このうち飯舘村の全域、葛尾村の大部分、川俣町の全避難区域が旧計画的避難区域です(1)。図に示すように旧計画的避難区域は全てで事故から6年近くが経過した今も、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超(4)えています。
 以下に事故直後の福島市の放射線量を示します。
3月15日に突然に上昇した福島市の放射線量
 ※(5)より作成
 図―2 福島第一原発事故直後の放射線量

 図に示す様に放射能は福島を襲ったのは事故後、4日目の3月15日です。警戒区域は3月12日に設定されており、放射能が襲う前に避難ができましたが、計画的避難区域が設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた4月22日で(1)、放射能の襲来にはまにあいませんでした。旧計画的避難区域はいわば「逃げ遅れた」避難区域です。なにか起こっていないか心配です。
 設定された避難区域が主に旧計画的避難区域である3町村(福島県川俣町、葛尾村、飯舘村)で福島県の発表(6)を合計すると、2017年1月に生まれた赤ちゃんは
 男の子 3人
 女の子 6人
です。これでは統計的な揺らぎもあるので、以下に各年3月より翌年2月までの川俣町、飯舘村、葛尾村合計の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後は女の子が多く生まれた3町村
 ※1(6)を集計
 ※2 2011年3月から17年1月を集計
 図―3 2011年3月以降の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り全てで女の子が多くなっています。
 以下に各年3月より翌年2月までの川俣町、飯舘村、葛尾村合計の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に女の子が多く生まれるようになった3町村
 ※1(6)を集計
 ※2 2016年は10月まで
 図―4 川俣町・飯舘村・葛尾村の合計の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り事故前の1年間は通常通り(7)男の子が多く生まれていますが、事故は女の子が多く生まれるようになりました。2011年3月以降を合計すると
 男の子 272人
 女の子 369人
で、女の子が多くなっています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.013%で、偶然を主張するには無理があります。通常は男の子が多く生まれるので(7)異常な事態です。
 

 もうひとつ気になり事体があります。以下に各年2月から翌年1月の福島県の赤ちゃん誕生数を示します。
減少傾向に転じた福島の赤ちゃん誕生数
 ※1 (6)を集計
 ※2 集計間は各年2月から翌年1月
 図―5 福島の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り男の子と女の子の出生数の差が2015年以降は減少しています。女の子の赤ちゃん100に対する男の子の赤ちゃんの数を出生性比と呼びます。概ね105程度です(7)。以下に福島県の出生性比の推移を示します。
事故後に低下傾向を示す福島の出生性比
 ※1 (6)を集計
 ※2 集計間は各年2月から翌年1月
 図―6 福島の赤ちゃんの出生性比

 図に示す通り2014年までは概ね通常の105程度を維持していたのですが、2015年以降は101~102に低下しました。(=^・^=)なりに計算すると偶然に起こる確率は2.2%で、一般的に統計的な差があるとされる5%(8)を下回っています。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(3町村)
 ※ 計算方法は(9)による。
有意差検定表(3町村)


 表―2 偶然に起こる確率の計算結果(福島県)
 ※1 計算方法は(9)による。
 ※2  ③=①+②
 ※3  ⑥=④+⑤
 ※4  ⑦=①+④
 ※5  ⑧=②+⑤
 ※6  ⑨=⑦+⑧
 ※7  ⑩=⑦÷⑨
 ※8  ⑪=⑧÷⑨
 ※9  ①(期待値)=③×⑩
 ※10 ②(期待値)=③×⑪
 ※11 ④(期待値)=⑥×⑩
 ※12 ⑤(期待値)=⑥×⑪
 ※13 ⑫はExcelの関数CHISQ.DIST.RT(⑨のχ,3)で計算
有意差検定表(福島県全域)

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 男の子でも女の子で生まれて来れば良いと考える方が多いと思います。まして福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
とっても綺麗な福島の女性(上石さん)
 ※1 (10)を引用
 ※2 お名前は「上石 美咲さん」
 ※3 福島第一原発訪問履歴は(11)による
 図―7 福島第一原発を訪れた福島の綺麗な女性

 でも心配な事があります。 福島県県民健康管理調査によれば、48.1%の方が放射線は「次世代への(遺伝的)影響の可能性が高い」と回答しています(12)。 福島では遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマスが見つかりました(13)。
 放射線の影響は「積算線量」が重要だそうです(14)。福島の放射線量は下がたかもしれませんが、「積算線量」は確実に増え続けています。 事故から6年近くが経過しましましたが、福島からの若い女性の脱出は止まりません(15)。概ね放射線を気にする方が多いようです(16)。福島に残った若い女性の多くは放射線を警戒しない方達です。以下にモモのセシウム検査結果を示します。
事故後6年連続でセシウムが見つかる福島産モモ
 ※1(17)を転載
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは厚生労働省発表日
 図―8 福島産モモの検査結果

 図に示す通り福島のモモは6年連続でセシウム入りです。口にしたモモが福島産とわかったら直ぐに吐き出すなのは当然の行為です。でも図―7の女性は違うようです。彼女は福島産モモのキャンペーンクルーをしています。昨年(2016年)夏、関東地方のデパートで試食販売をしていた。お客さんから「おいしいねえ。これはどこ産?」と聞かれ、「福島です」と答えたそうです。そしたらお客さんは口に入れた桃を吐き出し、立ち去ったとのことです。彼女はその時の思いを
「体がすくみ、言葉が出なかった。なんてことをするんだろう。最初は怒りを感じた。少し時間がたつと、とても悲しく悔しい気持ちになった。福島という地名を言っただけで、こんなに激しく拒絶されるなんて。」
と共同通信に答えています(11)。言うまでも無く「福島」と言うだけで拒絶されるのでなく、「福島」だから拒絶されるのです。福島に残った若い皆様は福島に対する警戒感が無い方が多いようです。これもまた図―6に示す結果に結びつているか知れません。
 福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
 「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(18)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(19)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
 放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
  ①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
  ②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(20)。以下に福島県の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(21)を転載
 図―9 福島県の自然死産率の推移

 赤ちゃんの男女比は本文に書いた通りです。福島では広島や長崎では見つからなかったことが福島では起きています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」と主張しても成立しません。
 福島の皆様の遺伝的影響を心配する声(16)に答えるためでしょうか?福島で遺伝子の異常の有無を調べる福島ゲノム計画が2012年提唱されました。計画でな2013年度から調査を開始し、来年度(2017年度)に終える計画でした(22)。計画が提唱されて5年になりますが、進められているようなニュースを(=^・^=)は知りません。いつの間にかうやむやになった感じです。
 旧計画的避難区域が主な避難区域である自治体で生まれて来る赤ちゃんの男女比が狂ったことは福島県当局も認識しているはずです。福島では怪しげな物は調査されません。そして科学的根拠がないとして「安全」、「安心」が喧伝されています。これでは福島の皆さんは不安だと思います。
 福島ではいまイチゴ狩りが楽しめます(23)。福島はイチゴの季節です。福島県伊達市は福島県最大のイチゴの産地です(24)。同市産のイチゴはとても甘くてちょっと酸っぱい、新鮮そのものだそうです(25)。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(26)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図―10 福島産イチゴが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県伊達市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(4)除染の目標・計画などについて | 除染・放射線Q&A | 除染情報プラザ:環境省
(5)平成22・23・24年度 県内7方部環境放射能測定結果 - 福島県ホームページ
(6)福島県の推計人口(平成29年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(7)出生性比
(8)有意 - Wikipedia
(9)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(10)2016ミスピーチキャンペーンクルー決定
(11)【特集】ミスピーチは原発を目指した(1) 福島産の桃吐かれ - 共同通信 47NEWS
(12)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島に遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマス現る。
(14)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(15)めげ猫「タマ」の日記 若い女性が逃げて行く事故6年目の福島(1月末集計)
(16)めげ猫「タマ」の日記 放射線を気にする若い女性が逃げて行く福島
(17)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年)―デタラメな検査で安全とされる福島産―
(18)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(19)隔世遺伝 - Wikipedia
(20)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(21)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(22)(新)福島におけるゲノム解析による放射線遺伝影響調査(福島ゲノム調査)
(23)福島 いちご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(24)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月3週)―福島でイチゴ狩りが始まる。検査結果はありません―
(25)伊達のいちご - 福島県伊達市ホームページ
(26)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(27)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
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  1. 2017/02/24(金) 19:44:06|
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