めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい東電原発(2月4週)―柏崎刈羽、東京電力の言い訳通らず―

 東京電力の原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、2月4週(2月19日から25日)も確りトラブルが起こっています。
 ①福島第一、メガフロートの側面に亀裂
 ②福島第一、乾式キャスクの圧力計が故障
 ③福島第一、2号機格納容器内調査・自走式ロボット調査は失敗
 ④福島第一、汚染水タンクは増設遅れ
 ⑤柏崎刈羽、火事
 ⑥柏崎刈羽、下請けさんがケガ
 ⑦柏崎刈羽、東京電力の言い訳通らず
 福島第一トラブルマップ(2月4週)
 ※ 位置は概ね(3)による
 図―1 福島第一トラブルマップ(2月4週)

 1.福島第一、メガフロートの側面に亀裂
 メガフロートは福島第一原発事故直後に汚染水を一時的に貯蔵するのに使われました。その後に汚染水タンクができ移されて役目を終えたのですが、事故から6年近くたった今も福島第一港湾内に放置されています(4)。
放置されたままのメガフロート
 ※ Google Mapを引用
 図―2 放置され続ける「メガフロート」

 中を空にすると流されてしまうので、福島第一港湾内から海水を汲みあげ「バラスト水」として入れられているようです(5)。東京電力の発表によればメガフロート内のバラスト水は1リットル当たりで
 セシウム137 2ベクレル
の放射能で汚染されています(6)。
 メガフロートの中は幾つかの「区画」に分けられています。
区画に区切らているメガフロート
 ※(5)より作成
 図―3 メガフロート内の区画

 2月16日に水位を測定したら、一番北側の「No5VIOD」の水位が先月より45cm上昇し「海水面」と同じになったそうです(5)。なかを調査したら、側面に亀裂が見つかったそうです。
メガフロートの側面にできた亀裂
 ※(6)を引用
 図―4 メガフロートの側面の亀裂

2.福島第一、乾式キャスクの圧力計が故障
 福島第一では1~3号機の使用済み核燃料プールに事故から6年経て、使用済み核燃料が放置されいす。4号号機では核燃料プールから取り出し、共用プールに移されたのですが(7)、もともと共用プールにあった使用済み核燃料は受け入れスペースを作りだす為に、共用プールから運び出され、乾式キャスクと呼ばれる容器入れられ野積みさいます(8)。
圧力計がついている乾式キャスクの蓋
 ※(9)を引用
 図―5 「乾式キャスク」の蓋の断面

 乾式キャスクの蓋は放射性物質が漏れないように中の圧力を周りより低くして(負圧)、その奥に使用済み核燃を保存しています(9)。圧力計が取り付けられています(8)(9)。
 東京電力は2月24日に2月24日12時頃に、乾式キャスクの一つで一次蓋と二次蓋間の間の圧力を測定する圧力計が故障し指示値が状した後、変動を繰り返していると発表しました(10)。

3.福島第一、2号機格納容器内調査・自走式ロボット調査は失敗
 東京電力は1月末から2月半ばにかけて2号機格納容器の内部調査を実施しました(1)(11)。
フィナレーは自走式ロボットを入れての詳細調査です(1)。
以下に調査に係る場所を示します。
2号機格納容器調査位置
 ※1(1)を転載
 ※2 ペデスタルは原子炉圧力容器を支える土台、デブリは溶け落ちた核燃料
 ※3 「ペネ」の名称は「格納容器貫通孔(X-6ペネトレーション)」で、原子炉格納容器の壁の横に空いている点検に使うための穴。なおx-6は今回の調査で使用する固有名称
 ※4 「レール」の名称は「制御棒駆動機構(CRD)交換用レール」で「ペネ」と「ペデスタル開口部」間の移動用の足場。「ペネ」と「ペデスタル開口部」間を結ぶ「橋」ような物である
 ※5 プラットホーム(platform)には、(人が働いたり見張ったりする)高い足場との意味がる
 ※6 名称の出典は先週の記事(1)を参照
 図―6 2号機格納容器内の調査箇所の名称と位置

 フィナレーは先週の自走式ロボットの投入です。東京電力は一連の調査結果のまとめを発表しました(12)(13)。まとめを見たら、先週の自走式ロボット投入で得られた画像は1枚のみの掲載でした。
格納容器内に取り残された自走式調査ロボット
 ※(12)に加筆
 図-7 格納容器内に置き去りにされた自走ロボット

 図に示す様に格納容器内に取り残され自走ロボットです。フィナレーは自走式ロボットよる調査は殆ど得られるものがなかったようです。失敗です。一連の調査について原子力規制委員長は2月22日の会見で
「まだ私は、それほど評価できるようなことではないと思います。」
と述べています(14)。


4.福島第一、汚染水タンクは増設遅れ
 福島第一では原子炉やタービン建屋に地下水が日々流れ込んでいます。放置すると溢れてしまうので、これを汲みあげ汚染水は処理装置を通した後で「処理水」タンクに送に送られることになっています(15)。現状では処理水タンクを作り続けることが必要です。2月23日に新たな処理水タンクの増設計画が発表されました(16)。以下に1月26日発表のタンク増設計画(17)との比較を示し増します。
先延ばしとなった福島第一汚染水タンク増設計画
 ※1 最新計画は(16)、先月の計画は(17)による。
 ※2 実績は(18)による。
 図―7 今月のタンク計画と先月の計画

 図に示す通り遅れています。先月の計画では2月1日位にタンク容量が75万立方メートルに達するはずでしたが、今月の計画では3月中旬くらいです。福島第一の汚染水タンク増設計画は1ヶ月で1ヶ月半遅れます。

5.柏崎刈羽、火事
 2月23日に東京電力柏崎刈羽6,7号機のサービス建屋ロッカー室で火事がありました(19)。東京電力は火元は不明としていますが、「パソコンから出火した疑いもあり」との報道があります(20)。2015年に東京電力が古いXPパソコンを使っているのが問題になりました(21)。まさか、今も使い続けているのではないでしょうね?以下に火事の様子を示します。
けむりもくもく・柏崎刈羽の火災現場
 ※(22)を引用
 図―8 柏崎刈羽の火事

 なんか室内が煙もくもくって感じです。
 柏崎刈羽原発では2007年の地震のときにも火事を起こしています(23)。
煙もくもくの柏崎刈羽原子力発電所
 ※(24)を引用
 図―9 煙もくもくの柏崎刈羽原子力発電所  

6.柏崎刈羽、下請けさんがケガ
 2017 年2 月23 日14時30 分頃、6 号機原子炉建屋地下2 階(管理区域)で、下請けさんが、資材運搬中に通路に設置された足場材につまずいて右足の踵にケガを負い、歩けなくなり、救急車で運ばれました(25)。

7.柏崎刈羽、東京電力の重要免震棟の「嘘」言い訳通らず
 柏崎刈羽原子力発電所の重要免震棟について、東京電力は耐えられる地震もあると説明を原子力規制委員会していますが、実際は全ての地震で耐えらない可能性があることが先週に発覚しました(1)。今週はこの問題が波紋を広げています。
 2月22日に開催された原子力規制委員会で、原子力規制委委員長は
「先週の適合性審査の場で、東京電力・柏崎刈羽のいわゆる免震重要棟の耐震性について、東京電力から地震動に耐えられないというような御説明があったと思います。本件は、この手のものが審査の途中で何度か出ているというようなこともあって、審査する側と審査される側との間の最低限の信頼性というのが少し疑義があるように思います。これについては、かなり組織的な問題も含めて、東京電力に対してきちんと変更申請をどういう視点で、どういう姿勢で臨んでいるかということをただす必要があると思います。それで、これは私の考えですが、もし御異存がなければ、東京電力の責任者を呼んで、これも原子力規制委員会として、いわゆる適合性審査の中身というよりは、その入り口のところできちんと姿勢を確認する必要があると思うのですが、これももし御賛同が頂ければ、これも臨時委員会として持ちたいと思うのですが、いかがでしょうか。よろしいですか。(首肯する委員あり)」
と発言され(26)、東京電力社長を原子力規制委員会に呼び出すことがきまりました。
東京電力社長呼び出しを報じる新潟のローカルTV局・新潟テレビ21
 ※読者提供(2月22日の18時台の新潟テレビ21の番組)
 図―10 東京電力社長呼び出しを報じる新潟のローカルTV局・新潟テレビ21

また同日の会見では
「不都合なことがきちんと説明されていないというところにおいて、審査をする側としては、どこまで東電の出しているものが信頼できるのかという疑義を持たざるを得ないような状況ですから、そのことについては、きちんと責任者にそれだけの自覚を持って対応してもらうということを改めて確認しないと、これ以上先に進めないなというところがありますので、それをただすと。
 それから、今回のような事態が起こったことについて、経営のトップとしてどうお考
えなのか、その辺も含めてお聞きしたいなということです。」
と発言しています(14)。
 2月23日に原子力規制委の「第445回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」が開かれました(27)。会議映像(28)や資料(27)を見ているとこの問題の言い訳の場にになっていました。東京電力は
「(重要免震棟の耐震強度の)計算自体が正しい結果を示していないことから、お伝えするには適切でないと考えた。」
と言い訳をしているようですが(29)、議論(28)を聞いていると、原子力規制委の理解は得られなかったようです。
 原子力発電所の再稼働には少なくとも立地する自治体の同意が必要ですが(30)、柏崎刈羽原子力発電所が立地する新潟県柏崎市長はこれまでは原発再稼働について条件付き容認の立場だったのですが、2月23日に
 「再稼働を認めないという立場に考えが変わる可能性もある」
と話したそうです(31)。
 東京電力社長は2月28日に原子力規制委員会に呼び出される事が決まりました(32)。どんな言い訳をするか興味があります。新潟県もこの問題に関し要請書を東京電力に出しています(33)。東京電力は原子力規制に説明した後で、新潟県や柏崎市に言い訳に出向く事になると思います。上手く言い訳できるのですかね?


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 東京電力柏崎刈羽原子力発電所の「免震重要棟」の耐震強度不足問題の東京電力の対応を見ていると、東京電力は「原子力改革」などと言いながら(34)、その体質は変わっていない気がします。事故前にも福島第一の津波に対する脆弱性を指摘する方がいました(35)。これに対する東京電力の対応は「そこをまずはっきりつくってもらう。それが一番最初にあると思います。」です(福島第一の津波調査をした元東京電力原子力設備管理部部長の証言)(35)(36)。原子力発電所が事故れば、大変な被害が出ることは福島第一原発事故で「証明」済みです。高度な安全性が求められます。可能性があるなら躊躇せずにこれを公表し、対策を取るべきです。そうしなかった事が福島原発事故を起こした原因の一つです。
 「(重要免震棟の耐震強度の)計算自体が正しい結果を示していないことから、お伝えするには適切でないと考えた。」
との東京電力の言い訳は、福島第一の津波調査をした元東京電力原子力設備管理部部長の言い訳と同じに(=^・^=)は見えます。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島産コシヒカリが特Aにランクされたそうです(37)。福島県大玉村産米の全数・全袋検査数が15万件を超えました(38)。同村は人口8,574人の村(39)なので住民が食べるのは十分な量です。福島県は福島産米は全数・全袋検査が実施されており「安全」を主張しています(40)。でも、福島県大玉村のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県大玉村のスーパーのチラシ
 ※(41)を引用
 図―11 福島産米が無い福島県大玉村のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県大玉村の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい東電原発(2月3週)―福島第一2号機の格納機内調査は「失敗」―
(2)中長期ロードマップ|東京電力
(3)(2)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年2月23日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第39回事務局会議)⇒【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(8.59MB)
(4)[PDF]東京電力福島第一原子力発電所における メガフロート ... - 原子力規制
(5)2017年2月16日福島第一原子力発電所 メガフロートNo.5VOID(北側)水位上昇について(PDF 73.6KB)
(6)(2)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年2月23日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第39回事務局会議)⇒【資料3-8】5・6号機の現状(1.69MB)
(7)4号機燃料取り出し作業|東京電力
(8)(1) 乾式キャスク仮保管設備の設置工事について[PDF形式/7704KB]
(9)2013年3月27日福島第一原子力発電所乾式貯蔵キャスク1基目の点検結果報告(PDF 851KB)
(10)2017年02月24日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(11)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月2週)―福島第一2号機格納容器内調査、650Sv/h、2時間でお掃除ロボットダウン―
(12)第51回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会中の「資料3:2号機原子炉格納容器内部調査について[東京電力]【PDF:2MB】
(13)(2)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年2月23日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第39回事務局会議)⇒【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(8.05MB)
(14)中の「平成29年02月22日 速記録【PDF:179KB】
(15)原子炉の安定化|東京電力
(16)(2)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒【資料3-1】汚染水対策(19.7MB)
(17)(2)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年1月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第38回事務局会議)【資料3-1】汚染水対策(31.1MB)
(18)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(19)2017年2月23日柏崎刈羽原子力発電所での火災の発生について(第3報)(最終報)
(20)柏崎刈羽原発のサービス建屋で火災 News i - TBSの動画ニュースサイト
(21)【日本の議論】東電無謀「サポート切れOS更新しない」節約、無駄遣い監視の会計検査院が異例の「お金使え」 (1/3ページ) - 産経ニュース
(22)02.23柏崎刈羽原子力発電所での火災の発生について(現場の状況写真)
(23)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
(24)博多っ子の元気通信:次々と明るみに出る柏崎刈羽原発の被害状況 - livedoor Blog(ブログ)
(25)2017年2月24日6号機 原子炉建屋地下2階(管理区域)におけるけが人の発生について
(26)第62回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会中の「議事録【PDF:342KB】
(27)第445回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合 | 原子力規制委員会
(28)(27)中の「会議映像
(29)資料1-3 柏崎刈羽原子力発電所6号及び7号炉 免震重要棟及び防潮堤の審査対応の問題とその原因と対策【PDF:797KB】
(30)再稼働・地元同意手続き どこまで「地元」?|佐賀新聞LiVE
(31)柏崎刈羽再稼働認めない可能性も 免震重要棟の耐震性不足問題で:科学・環境:福島民友新聞社 みんゆうNet
(32)第64回原子力規制委員会 臨時会議 | 原子力規制委員会
(33)新潟県:本日、柏崎刈羽原子力発電所の免震重要棟の耐震不足について東京電力に要請しました
(34)安全改革|原子力安全改革の取り組み|東京電力ホールディングス株式会社
(35)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故は「未必の故意」?
(36)政府事故調査委員会ヒアリング記録 - 内閣官房中の「吉田 昌郎⇒2011/8/8・2011/8/9⇒事故時の状況とその対応について 」
(37)県産コシヒカリ全て最高「特A」 11年ぶり 28年産米食味ランキング | 県内ニュース | 福島民報
(38)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(39)福島県大玉村ホームページ
(40)<水田畑作課 - 福島県ホームページ/a>
(41)
PLANT-5 大玉店 | SUPER CENTER PLANT
スポンサーサイト
  1. 2017/02/25(土) 19:48:22|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<福島・安達の葬式は14%増、相馬は増えず(事故6年目の2016年3月-17年1月) | ホーム | 韓国・済州航空の福島チャーター便、ドタキャン!当然です。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2100-221be395
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)