めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(3月2週)―外洋からトリチウム―

 福島第一原発汚染水の3月2週(3月6日から12日)の状況を纏めてました。先週(1)に続き各所で放射性物質が見つかっています。
 ①外洋からトリチウム
 ②排水路からはWHOガイドラインを超える汚染排水
 ③港湾内各所で見つかるストンチウム90
 ④地下水バイパス山側井戸のトリチウムの上昇
 ⑤海岸付近で見つかる高濃度汚染地下水
 ⑥サブドレン排水のトリチウム総排出量は1,500億ベクレル超

1.外洋からトリチウム
 以下に福島第一の外洋の汚染状況を纏めます。
トリチウム等の放射性物質が見つかる福島第一沖外洋
 ※1(4)(5)(6)(7)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりまたは1キログラム当たりのベクレル数
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(8)
 ※4 集計期間内の最大値
 図―1 福島第一原発の放射性物質濃度

 図に示す通り南放水口付近からはトリチウム等の放射性物質が見つかっています。以下に推移を示します。
 トリチウム等の放射性物質が事故6年経て見つかる福島第一沖外洋
※1(4)(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからい事)を示す。
 図―2 福島原発沖外洋南放水口付近の放射性物質濃度

 図に示す様に頻々とトリチウムが見つかっています。事故から6年を経て、外洋に放射性物質が漏れ出しています。

2.排水路からはWHOガイドラインを超える汚染排水
 福島第一原発構内には幾つもの排水路が走っています(10)。以下に排水路の汚染状況を示します。
放射性物質入りの排水が流れる福島第一排水路
※1(10)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※4 セシウム134はCs-134と137はCs-137と略す。
 ※5 赤丸()はサンプリング地点
 図-3 福島第一原発排水路の放射性物質濃度

 WHOのガイドラインはセシウム134、137、ストロンチウム90共に1リットル当たり10ベクレルです(3)。全ベータの半分がストロンチウム90なので(8)、全ベータは1リットル当たり20ベクレルです。図に示す通り、A排水路のセシウム137と全ベータとK排水路のセシウム137がWHOのガイドラインを超えています。以下にA排水路の放射性物質濃度の推移をしめします。
WHOガイドラインを超えた汚染排水が流れる福島第一A排水路
 ※1(10)を集計
 ※2 セシウム134はCs-134と137はCs-137と略す。
 ※3 NDは検出限界未満(見つからい事)を示す。
 図―4 A排水路の放射性物質濃度

 図に示すとおり今年に入りセシウム137がじわじわと上昇しWHOのガイドラインを超えるようになりました。全ベータも超える事があります。事故から6年が経ちますが、排水路から福島の海へ汚染排水が流れています。


3.港湾内各所で見つかるストンチウム90
 以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
各所でストロンチウム90が見つかる福島第一・港湾
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は1月30日
 図―5 福島第一港湾内の放射性物質濃度


 図に示す通り多くの地点でストロンチウム90が見つかっています。やがて外洋に流れ出し、福島の海を、海に棲む魚を汚染します。

4.地下水バイパス山側井戸のトリチウムの上昇
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(10)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(11)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(12)(13)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水バイパスおよび山側井戸
 ※1 (11)(12)(13)にて作成。
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―6 地下水バイパスと山側(上流)井戸の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(3)、排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。
 この中でG -1井戸のトリチウムが気になります。以下に推移を示します。
上昇するG-1井戸のトリチウム
 ※1(12)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからい事)を示す。
 図―7 G-1井戸のトリチウム物質濃度

 図に示す様に、1月末から上昇し出しついに1リットルあたり1000ベクレルを超えました。この先が心配です。

5.海岸付近で見つかる高濃度汚染地下水
 以下に海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況を示します。
高濃度の汚染地下水が見つかる福島第一の海岸
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は2月3日
 図―8 海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況
 
1リットル当たりでセシウム137の法定限度は90ベクレル、ストロンチウム90は30ベクレルですので(3)、全ベータの半分をストロンチウム90として(8)、全ベータ換算で60ベクレルです。図に示す様に法定限度を大きく超えた汚染地下水が見つかっています。この中で気になったのがNo1-14のトリチウムです。以下に推移を示します。
上昇が続く1-14井戸のトリチウム
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 図―9 No1-14井戸のトリチウム濃度

どんどん上昇しています。この先が心配です。
 
6.サブドレン排水のトリチウム総排出量は1,500億ベクレル超
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(14)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始り(15)、13日より排水を開始しました(14)。サブドレン排水のトリチウム濃度を示します。
上昇し高止まりのままのサブドレン排水のトリチウム
 ※(16)を集計
 図―10 サブドレン排水のトリチウム濃度

 図に示す様に2月に上昇し高止まりです。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(15)、濃度×排出量で月別のトリチウム排出量を求めてみました。
累積で1,500億ベクレルを超えたサブドレン・トリチウムの累積排出量
※(15)(16)を集計
 図―11 サブドレンのトリチウム累積排出量

 どんどん上昇しついに1,500億ベクレルを超えました。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から6年経って、止む事ない福島第一からの放射性物質の海洋流出!福島の皆様は心配だとおもいます。
 福島県はイチゴ栽培が盛んなだそうせす(17)。福島県郡山市ではイチゴ狩りが楽しめます。同市のイチゴは美味しいそうです(18)。福島県郡山市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴは身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れるそうです(19)。福島県は福島産イチゴは安全だと主張すています(20)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産あっても福島産イチゴが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図-12 福島産イチゴが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(3月1週)―2月のサブドレン排水のトリチウム排出量は110億ベクレル―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1.海水(港湾外近傍)」を2月12日に閲覧
(6)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」
(7)(2)中の「福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果 (南放水口付近)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(9)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(11)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」
(12)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(13)(3)中の「H6エリア周辺観測孔」
(14)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(15)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(16)(2)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(17)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売
(18)郡山いちご園 |福島県郡山市日和田町 いちご狩り
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(20)シミズストア-店舗案内中の「金屋店」
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  1. 2017/03/13(月) 19:52:05|
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