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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月2週)―青森産マダラからセシウム・福島産は138件連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。5月2週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数948件中2件の基準超え
  ②平均は、1キログラム当たり2ベクレル、最大120ベクレル(宮城県産クサソテツ)。
事故7年目も見つかりづつけるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2017年5月2週)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

 福島産からは基準超は見つかっていませんが、今週のデータを分析すると
 ①青森産マダラからセシウム・福島産は138件連続ND
 ②汚染が酷い産地の検査がされない福島産キュウリ
 ③上昇傾向を示す福島県喜多方市産タラノメのセシウム
等の傾向があり、およそ安心できるものではありません。

1.青森産マダラからセシウム・福島産は138件連続ND
 青森県産マダラからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島産が気になります。以下にマダラの検査結果を示します。
他では見つかっても福島産からは見つからないマダラのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは捕獲日
 図―2 マダラの検査結果

 図に示す様に青森だけでなく北海道、岩手、宮城産マダラからもセシウムが見つかっています。一方で福島産は厚生労働省の発表(1)を数えると連続138件で検出限界未満(ND)です。
 先週の記事(4)はマダラと同じように福島産以外のスズキではセシウムがに浸かっているのに福島産からは見つかっていない旨をかきました。福島産の検査結果が追加になったので(9)以下に記します。
他では見つかっても福島産からは見つからないスズキのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは捕獲日
 ※4 淡水は除く
 図―3 スズキの検査結果

 千葉、茨城、宮城産のスズキからもそこそこセシウムが見つかっていますが、福島産は厚生労働省の発表(1)を数えると連続104件で検出限界未満(ND)です。マダラにしてもスズキにしても他ではセシウムが見つかるのに汚染源がある福島産からセシウムが見つからないなどおかしな話です。
 厚生労働省の発表(1)を見るとマダラやスズキ等のを含む福島産農水産物を検査しているのは福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(10)です。福島産は他と整合性が無いおかしな検査で安全とされ出荷されます。

2.汚染が酷い産地の検査がされない福島産キュウリ
 福島を代表する野菜にキュウリがあります(11)。今年も出荷が始まりました(12)。伊達市、二本松市、須賀川市等が主要な産地です(11)。以下に検査状況を示します。
伊達市と二本松市産が検査されていない福島のキュウリ
 ※1 (13)のデータを(14)に示す手法で5月1日に換算
 ※2 避難区域は(15)による
 ※3 検査結果は(1)および(16)による
 図-4 福島産キュウリの検査状況


 図に示す通り福島のキュウリ産地は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(17)。確り検査して欲しいと思います。でも図に示す様に伊達市や二本松市産キュウリの検査結果がありません。伊達市は従前に特定避難勧奨地点が点在しておました(15)。汚染が酷い市です。二本松市のお隣の浪江町の避難区域では10日間も山火事が続いています(18)。放射性物質の拡散を心配してでしょうか?国が調査を行うそうです(19)。
国が放射線を調査する報じる福島の地方紙・福島民友
 ※(20)を引用
 図-5 山火事にともない放射性物質の調査をすると報じる福島の地方紙・福島民友

 キュウリも心配です。確り検査して欲しいとおもうのですが、伊達市や二本松市産の検査をしていません。それでも福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(21)。
 福島産は汚染が酷い産地を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。

3.上昇傾向を示す福島県喜多方市産タラノメのセシウム
 福島県喜多方市産タラノメから1キログラム当たり50ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(22)。以下に推移をしめすます。
上昇傾向を示す福島県喜多方市産タラノメのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからないと)を示す
 ※3 日付けは収穫日
 図―6 福島県喜多方市産タラノメの検査結果

 図に示す通り上昇傾向です。事故から7年目ですが福島産にはセシウムが上昇するものがあります。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他と整合性が無いおかしな検査で安全とされる福島産
 ・汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 福島の皆様が福島産をどう見ているか興味があります。
 福島県福島市は地図で見ると北は伊達市、南は二本松市に接しキュウリ産地に挟まれた市です。この辺りのキュウリはあざやかな色で食感がそうです(23)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図―7 福島産キュウリが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1032報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月1週)―2週連続で流通が見つかるセシウム汚染食品―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:2,887KB) のNo393」
(8)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:105KB)
(9)(8)中のNo126,127,128
(10)農林水産部 - 福島県ホームページ
(11)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(12)トピックス | JA夢みなみ
(13)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(14)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(15)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(16)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「キュウリ 、 キュウリ(施設)」で5月9日に検索
(17)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(18)発生10日、鎮火至らず 浪江の山林火災 地中に火種くすぶる | 県内ニュース | 福島民報
(19)国が放射性物質調査へ 浪江の山林火災、正確な情報発信:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(20)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-を5月9日に閲覧
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)(8)中のNo48
(23)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(24)イオン福島店
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  1. 2017/05/09(火) 19:48:07|
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  4. | コメント:0
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