めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

浪江町・避難指示解除一ヶ月、帰還率0.4%

 福島県浪江町の避難指示が3月31日に解除されました(1)。1ヶ月後の4月30日時点で帰還された方は20,784人中78人で(2)、帰還率0.38%です。
 福島県浪江町は福島県の沿岸部(浜通り)のやや北側に位置する町で直ぐ南には福島第一原発があります。
事故から7年目も汚染されたままの浪江町
 ※1 (3)のデータを(4)に示す手法で5月1日に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 図-1 福島県浪江町
 
 福島原発事故によって汚染され事故7年目になりましたが、図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を殆どの地域で超えており汚染されたままです。それでも安全とされ町の東部の避難指示が解除されました(5)。 
 以下に避難指示解除後30年間の被ばく線量の見積もりを示します。
30年で100ミリシーベルト以上被爆しそうな浪江町
 ※1 (3)のデータを(4)に示す手法線量を予測し、(6)の手法で被ばく線量に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 図-2 避難指示解除後30年間の被ばく線量(浪江町)


 図に示す通り避難指示が解除された区域でもICRPが放射影響が確認されている100ミリシーベルトを超えた地域が広がっています(7)。事故直後は積算線量が重要だと喧伝されました(8)。線量が下がっても長期に暮らせば積算線量が大きくなるのは明らかですが、安倍出戻り内閣も福島県も無視のようです。
 浪江町は事故直後に同町内では福島第一からもっとも離れた津島地区に避難しました。しかし図―2に示すように同地区は高度に汚染されたのですが、浪江町には知らせれず数日を過ごすことになりました(9)。
 避難指示解除後の4月29日に浪江町十万山で山火事が発生しました。この山火事について福島県は当初は
「十万山近傍での大気浮遊じん(ダスト)のセシウム137の測定結果は、0.31~1.32 mBq/m3の範囲であり、直近2カ年の発電所周辺環境モニタリング調査結果と比べ、ほぼ同程度の測定値でした。」
と喧伝していました(10)(11)。
以下の空気中のセシウム137濃度の結果を示します。
上昇する山火事現場付近のセシウム137濃度
 ※1 (12)にて作成
 ※2 野上一区地集会所は図中では「野上」と略す
 ※3 野上(ND)は野上一区地集会所の測定のうち検出限界未満(ND:見つからない事)の時の検出限界値を示す。他は検出限界未満は無し
 図―3 福島・避難区域内の火災現場近くの粉塵測定結果

 図に示す通り火災発生後に上昇しています。そして浪江町・石熊公民館の空気中のセシウム137濃度が1立方メートル当たりで
 5月10日  0.97ミリベクレル
 5月11日 15.55ミリベクレル
と1日で16倍に跳ね上がりました。
 国や福島県は避難指示直後も解除直後も浪江町の皆様を裏切ったようです。避難指示解除に対する浪江町の皆様の反応はどうでしょうか?帰還率を浪江町内在住者÷対象人員×100で定義し推移を纏めてみました。
帰還率0.4%の福島県浪江町
 ※1(13)を集計
 ※2 「帰還率=浪江町内在住者÷対象人員×100」で定義
 図―4 浪江町の帰還率

4月30日時点で帰還された方は20,784人中78人で(2)、帰還率0.38%です。
 全町村避難をした双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、葛尾村、飯舘村、広野町、川内村の広報誌には各町村立の小学校の入学式の様子が掲載されていました(14)~(21)。浪江町の広報誌(22)をみると中学校の入学式はあるのですが、小学校の入学がありません。昨年度も小学1年生はいません(23)(24)。2年連続で新小学1年生はいなかったようです。子育て世代からは見捨てられたようです。来年(2018年)春の学校再開を目指しているようです(25)。以下に浪江町立の小中学校の児童・生徒数(推定値)を示します。
小学校1,2年生がいない浪江町立小学校
 ※(22)(23)(24)(26)より推定
 図-5 浪江町立小中学校の児童生徒数

図に示すように来年は小学3年生がいなくなり、小学4年以上になるので再開しても6年で閉鎖です。このまま行けば浪江町は小中学生がいなくなり学校が無い町になりそうです。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 浪江町の状況をみるとおよそ「安全・安心」とは言い難い状況だと思います。帰還者が少ないのは当然です。それでも「安全」を強弁する福島県では福島の皆様は不安だとおもいます。
 福島県が力を入れている農畜産物に牛肉があります(27)。福島県郡山市にはうめね牛なるブランド牛があるそうです。素晴らしい牛肉だそうです(28)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(30)を引用
 図―6 福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)浪江町 - Wikipedia
(2)町民の避難状況(平成29年4月30日現在) - 浪江町ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)ICRPの基本的考え方 - 国立がん研究センター
(8)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(9)【浪江町の津島避難】 線量情報なく町民孤立 国と県、予測伝えず 安全信じ...空白の4日間 | 東日本大震災 | 福島民報
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域山火事の粉塵測定結果は16倍増、放射性物が舞い上がるとの話はデマと福島民報
(11)空間線量モニタリング結果情報 - 福島県ホームページ
(12)(11)中の「 林野火災現場周辺の放射線モニタリングの結果(第12報) [PDFファイル/695KB]
(13)町民の避難状況 - 震災・原発事故からの復興 - 浪江町ホームページ
(14)広報ふたば(災害版)_最新号| 双葉町公式ホームページ
(15)広報おおくま 平成29年5月1日号発行について | 大熊町公式サイト
(16)広報とみおか(平成29年5月号):2017年05月02日更新
(17)広報ならは  5月号(第568号)|楢葉町公式ホームページ
(18)広報かつらお 平成29年度 - 葛尾村ホームページ中の「•広報かつらお5月号 [PDFファイル/5.37MB]
(19)広報いいたて 平成29年5月号 - 飯舘村ホームページ
(20)広報ひろの平成29年5月号
(21)2017年発行分 | 川内村公式ホームページ中の「5月号No.618PDF形式/11.68MB
(22)広報なみえ No.616(平成29年5月号) - 浪江町ホームページ
(23)浪江町立津島小学校 » 児童数生徒数情報|Gaccom[ガッコム]
(24)浪江町立浪江小学校 » 児童数生徒数情報|Gaccom[ガッコム]
(25)<全町避難>浪江学校再開 18年4月目標に | 河北新報オンラインニュース
(26)浪江町立浪江中学校 » 児童数生徒数情報|Gaccom[ガッコム]
(27)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(28)黒毛和種雌牛 うねめ牛 | 福島県郡山市采女牛を育てる会 郡山ブランド認証産品
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(30)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
スポンサーサイト
  1. 2017/05/14(日) 19:49:51|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<柏崎刈羽再稼働は次期知事選直後までに!東電再建計画 | ホーム | 福島避難区域山火事の粉塵測定結果は16倍増、放射性物が舞い上がるとの話はデマと福島民報>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2155-17eb68f7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)