2017年1~4月の福島県の20代前半の社会増減を集計すると
男性 △994人減
女性 △1,655人減
で、多くの若い女性が福島を去っています。
福島は原発事故によって酷く汚染されました。

※1(1)の数値データを元に(2)に示す手法で5月1日時点に換算
※2 避難区域は(3)による
図-1 原発事故7年目も汚染されたままの福島
図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(4)を超えています。事故から6年近くが過ぎましたが福島は汚染されたままです。若い皆様の反応が気になります。3、4月は進学、就職ないしは転勤の為に移動する時期です。4月までの人口動態をみればおおよそ年間の社会的な増減を把握できます。そこで2017年1-4月の社会的増減(転入者―転出者)を示します。

※(5)を集計
図―2 2017年1-4月の福島県の社会的増減
図に示す通り10代後半と20代前半で社会減(転出者が転入者を上回る事)が多くなっています。2016年3月から17年1月の福島の15歳から24歳の社会減を合計すると3,933人になります。新たに成人に達した人口(平成29年1月1日現在20歳の人口)は、推計で14,500人です(6)。15歳から24歳の社会減の人数はこの3割近くになります。20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方には福島から踏み出すか、福島を出るか選択を迫られる時でもあります。そして3割近い方が福島県外からのスタートを決断したようです。
図-2に示すように福島の社会減は20代前半、特に女性に顕著です。以下に20代前半の各年の社会的増減の推移を示します。

※1(5)を集計
※2 各年1~4月を集計
図-3 20代前半のの社会的増減
図に示すように20代前半女性の社会減が事故後の7年間、男性の社会減を大きく超えています。改善されるどころか昨年(2016年)と今年(2017年)を比べると悪化しています。20代前半の社会減を見ると
2015年 △1,520人
2016年 △1,655人
で約9%増えています。若い女性の福島から脱出は収まるどころか逆に増えています。
若い女性が去っていけばママになる人もいなくなります。赤ちゃんが生まれなくなります。以下に福島県の各年5月から翌年4月までの赤ちゃんの誕生数を示します。

※1(5)を集計
※2 各年5月から翌年4月を集計
図-4 福島の赤ちゃん誕生数
図に示す通り年々減っていきます。
事故当時(2010年5月から11年4月) 15.877人
近々1年(2016年5月から17年4月) 13,607人
で14.3%減っています。これからも減って行きます。
福島からは若い女性が去って行き子供が生まれなくなり、老人と男だけになりやがて滅びます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べ大変に綺麗です。そして福島に残った方も「安心」しているとは思えません。
福島を代表する農作物にアスパラガスがあります。今がシーズンです(7)。福島・安達のアスパラガスは太くてやわらかな歯ごたえが人気だそうです(8)。福島県は福島産アスパラガスは「安全」だと主張しています(9)。でも、福島・安達のスーパーのチラシには福島産アスパラガスはありません。

※(10)を引用
図―5 福島産アスパラガスが無い福島・安達のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島・安達の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(2)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(3)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(4)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(5)
福島県の推計人口(平成29年5月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(6)
福島県の「酉(とり)年生まれ」と「新成人」の人口~平成29年 新年にちなんで~ - 福島県ホームページ(7)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(8)
特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来(9)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(10)
安達店 | ベイシア
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- 2017/05/26(金) 19:43:38|
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