めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

嘘を訂正しない福島

 東京電力は5月1日に福島第一での原子炉やタービン建屋への地下水等の流入量が1日当たり52トンに減ったと発表しました(1)、これを受け福島県の地方紙・福島民友は5月2日に
「東京電力は1日、福島第1原発1~4号機の建屋内に地下水が流入するなどして発生した4月20~26日分の汚染水の量が、過去最低の1日当たり70トンに減少したと発表した。」
と報じていました(2)。ところが6月5日東京電力はこれが集計ミスである旨を発表しました(3)。でも、福島民友の電子版に訂正記事はありません(4)。福島民友の5月2日の記事のみを見た方は福島第一原発の汚染水増加抑制策が功をそうしたと思ったままだと思います。福島では都合の良い事は発信されましが、不都合なことは発信されません。これでは福島発の情報は信用できません。
 福島第一では山側から海に流れ出ている地下水が原子炉建屋に流れ込み、新たな汚染水となっています(5)。汚染水が増え続け、最新の東京電力の発表(6)を(=^・^=)なりに集計すると約105万トンになっています。
増え続ける福島第一汚染水
 ※(7)を集計
 図―1 増え続ける福島第一汚染水

 増えた汚染水を放置すると溢れて出すので、日々汚染水をタービン建屋等から汲み上げ汚染水タンクに保管しています。汚染水の増加に合わせタンクを作り続けなければならない様態になっています(9)。
汚染水タンクが一杯の福島第一
 ※google mapにて作成
 図―2 汚染水で埋め尽くされそうな福島第一

福島第一原発の廃炉を進める上では汚染水の増加を抑制することが近々の重要課題です。2015年6月には2017年3月までに
「建屋流入量を100m/日未満に抑制」
との目標が設定されました(10)。
 以下に実績を示します。
一瞬は1日100トンを切ったような汚染水増加量
 ※(11)を集計
 図―3 福島第一の原子炉・タービン建屋などへの流入量

 図に示す通り2017年3月末までに1日当たり100mを超えたままです。東京電力はそれでも3月30日に
「建屋流入量<略>は,<略>各低減対策(地下水バイパス・フェーシング・サブドレン・陸側遮水壁)の着実な実施により,対策実施前の400m3/日程度から,至近の平均では120m3/日程度(2017/3の平均値)まで低減しており,前回の中長期ロードマップ改訂時に目標としていた水準(100m3/日未満)に概ね到達している。」

と言い訳を主張しています。ところが4月6日~4月12日の流入量が1日当たり210トンまで増えてしまいました(12)。この事はあまり報道される事はなかったと記憶しています。そして4月20~26日分の汚染水の量が、過去最低の1日当たり70トンに減少したも発表がありました(1)。これについては福島の地方紙・福島民友が5月2日に少なくとも電子版で
「 東京電力は1日、福島第1原発1~4号機の建屋内に地下水が流入するなどして発生した4月20~26日分の汚染水の量が、過去最低の1日当たり70トンに減少したと発表した。」
と報じていました(2)。ところが6月5日東京電力はこれが集計ミスである旨を発表しました(3)。
計測ミスも発表する東京電力
 ※(3)を抜粋・加筆
 図―4 汚染水の流入量・算出誤りを発表する東京電力資料

なんでも汚染水の流入量は汚染水の増加量から計算しますが、
「貯蔵量の算出方法において必要な、水位に応じた建屋断面積(評価値)の不確かさがあり、これにより生じたものと推定している。」
とのことです(3)。結果として「過去最低の1日当たり70トンに減少」は完全な誤りでした。その後も福島民友の電子版(4)をみていたのですが、この誤りが報じられることはありませんでした。福島発の報道に接した方はあたかも福島第一の汚染水増加が大幅に減ったとの印象を持ったことになり、結果として事実を伝へていません。誤った報道があっても福島では訂正されません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 このところの福島発の報道を見るとこのような報道があり、福島の事実とは違った形で報道される。福島の報道はあてになりません。これでは福島の皆様はなにを信じて良いか分からず「不安」だとおもいます。
 福島を代表する農産物にトマトがあります。南会津町等が主要な産地です(13)。6月に入り本格シーズンです。福島のトマトは生育に最適な土壌で栽培され、味は格別だそうです(14)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(15)。でも、福島県南会津町のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(16)を引用
 図―5 福島産トマトが無い福島県南会津町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南会津町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)2017年5月1日建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF 212KB)
(2)汚染水発生量、過去最低に 福島第1原発、日量70トン:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)2017年6月5日プロセス主建屋貯蔵量算出に係る建屋断面積の精度向上について(PDF 343KB)
(4)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(5)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(6)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第305報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(7)リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(8)中長期ロードマップ|東京電力
(9)(8)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年5月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第42回事務局会議)⇒【資料3-1】汚染水対策(24.3MB
(10)(8)中の「2015年6月12日(廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議第2回)⇒(資料1)中長期ロードマップ改訂案について(133KB)
(11)報道配布資料|東京電力中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(12)2017年4月17日建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF 206KB)
(13)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(14)トマト | JA会津よつば
(15)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(16)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
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  1. 2017/06/07(水) 19:40:56|
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