福島県はモモのテレビCMを始めました(1)。そこで福島のモモの産地の過去1年の葬式数を事故前と比較してみました。
事故前年(2009年7月~10年6月)3,909人
近々1年(2016年7月~17年6月)4,368人
で、12%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら200万分の1でした。一方で同じ福島でもキュウリの主産地でない福島県相馬地方(2)では
事故前年(2009年7月~10年6月)1,417人
近々1年(2016年7月~17年6月)1,431人
で殆ど増えていません。
福島を代表する果物にモモがあります。7月から9月が本格シーズンです(2)。これに合わせて福島県は福島産モモのCMを流し出しました。

※(3)を引用
図―1 福島産モモのCM
以下に福島のモモの市町村別の生産量を示します。

※(4)を集計
図―2 福島のモモの市町村別生産量
図に示す通り福島全域で栽培されているのでなく、福島市、伊達市、桑折町、国見町に集中しています。以下に位置を示します。

※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で7月1日時点に換算
※2 避難区域は(7)による
※3 相馬地方は(8)による。
図-3 福島のモモ産地と相馬地方
図に示す通り福島のモモ産地は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超(9)えています。福島のモモは汚染された地域で栽培されています。それでも安倍出戻り総理は福島産を避ける行為を「風評被害」と主張しています(10)。
安倍出戻り総理は事故前に
「(原発の安全について)御指摘のような事態が生じないように安全の確保に
万全を期しているところである。」と言っています(11)。でもその後の事故報告書で
万全期していない事が明らかになりました(12)(13)。 学校法人加計(かけ)学園の国会審議を見ていると平気で「嘘」つく方のようです(14)。福島だって同じだと思います。安倍出戻り総理が信用できないので、福島産モモが安全か調べて見ることにしました。モモの産地とそうでない所を比較し、モモの産地とそうでない所で健康を示すパラメータに差がかければ安全であり、差があれば安全とは言えないとの結論です。
以下に福島のモモ産地(福島市、伊達市、桑折町、国見町)の各年7月から翌年6が月までの合計の葬式(死者数)の推移を示します。

※1(15)を集計
※2 震災・津波犠牲者は(16)により、行方不明者を含み関連死を含まず。
図-4 モモ産地(福島市、伊達市、桑折町、国見町)の各年7月から翌年6月までの合計の葬式(死者数)の推移
図に示す通り、事故後に増加し
事故前年(2009年7月~10年6月)3,909人
近々1年(2016年7月~17年6月)4,368人
で、12%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら200万分の1でした。
トマトの主要産地ではない飯舘村を除く相馬地方では
事故前年(2009年7月~10年6月)1,417人
近々1年(2016年7月~17年6月)1,431人
で殆ど増えていません(15)。
。飯舘村は避難地域におり、今も大部分は村民は村外でに避難しているので(17)で除外しました。
福島のトマト産地は汚染されており、事故後に葬式が増えていますが、そうでは無い飯舘村を除く相馬地方は葬式は増えていません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事による(18)。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島の皆様が安倍出戻り総理の言葉を信じ福島のモモを食べているのか、そうでないか興味があります。
福島がモモのシーズンであることは本文に記載の通りです。福島のモモ人々を魅了するそうです(19)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(20)。でも福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。

※(21)を引用
図―5 福島産トマトが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様を見習い「福島産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
TOKIO城島、ブライドよりもふくしまプライド…ダジャレ連発の新CM発表会 : スポーツ報知(2)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(3)
ふくしまプライド。(4)
作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成28年9月14日~11月18日測定) 平成29年02月13日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2016年)(7)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(8)
相馬地方広域市町村圏組合(9)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(10)
安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ(11)
衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書(12)
日本政府、事故調、東京電力発表報告書(13)
国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ(14)
<社説>「加計」閉会中審査 首相答弁も信用できぬ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース(15)
福島県の推計人口(平成29年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(16)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ(17)
平成29年6月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ(18)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(19)
シーズン到来!ふくしまといえば、モモ! | ふくしま 新発売。(20)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(21)
安達店 | ベイシア
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- 2017/07/29(土) 19:41:45|
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こちらは隣の県の山形市在住です。
近くのスーパーでは、昨年までは福島桃は販売しませんでした。
山形も桃の大産地なのですが時期が少し遅れるので、早いうちは山梨産や新潟産を売っていました。
今年は、チラシにも「福島産」と表示し、福島産しか売りません。
山梨産の仕入れをごく少なくしているようです。
福島が販売によほどカネをかけているのかも知れませんし、政府の指導かも知れません。
地物が出回るのを待つしかありません。
- 2017/07/30(日) 10:03:53 |
- URL |
- yamajii #-
- [ 編集 ]
yamajii 様
コメントありがとうございます。
Q1> 山形も桃の大産地なのです
A1>岡山県より生産量が多い全国5位のモモの産地と理解しています(
http://www.maff.go.jp/j/tokei/sokuhou/syukaku_momo_15/)。
Q2> 今年は、チラシにも「福島産」と表示し、福島産しか売りません。
A2>左記の福島県系列の山形市のスーパー(
http://www.yorkbeni.co.jp/store/yamagata/yamaga_shima.html)で確認しました。(=^・^=)の感覚では貴県で福島のモモを売るのは、貴県で新潟の西瓜をあるいはその逆の行為と同じと思います。貴県も新潟も西瓜の有力な産地と聞き及んでおります(
http://nandemobest10.seesaa.net/article/418050479.html)。福島では貴県と新潟の西瓜は戦っているようですが(
http://www.liondor.jp/tenpo/stores.html?sid=38#flyer)、貴県で新潟産の西瓜が売れるとは思えないし、その逆も同じだと思います。ちなみに福島県系列のスーパーの新潟の店舗のチラシは新潟産モモでした(
http://www.liondor.jp/tenpo/stores.html?sid=51#flyer)。2コ398円で、山形で売られてる福島産モモの2コ298円に比べ高くなっています。
- 2017/07/30(日) 13:04:11 |
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- mekenekotama #-
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