福島第一原発のサブドレンからの累積のトリチウム排出量を濃度×排水量で集計したら、3,000億ベクレルを突破しました。
福島第一では東京電力がサブドレンと呼ぶ、原子炉建屋とタービン建屋近傍にある井戸から地下水をくみ上げています。また、海側に流れ込む地下水についても、海側遮水壁を設置してせき止め、護岸に設置した井戸(地下水ドレン)によりくみ上げます(1)。

※(1)にて作成
図―1 福島第一・サブドレン
汲み上げた汚染地下水は貯めておけないので、浄化装置を通した後で福島の海にすてています。浄化装置といっても全ての放射性物質が除去できる訳ではありません。東京電力はトリチウム等は取り除けずそのまま福島の海に流しています(1)。以下にサブドレンに含まれるトリチウム濃度を示します。

※(2)を集計
図―2 福島第一・サブドレンのトリチウム濃度推移
図に示す通り排水基準の1リットル当たり1,500ベクレル(1)の3分の2程度の1,000ベクレルです2
東京電力は日々の排水量を公表しています(3)。濃度×排水量を合計すればトリチウムの放出量が計算できます。以下に累積の排出量を示します。

※(2)(3)を集計
図―3 サブドレンの月別のトリチウム排出量
図に示す通り3000億ベクレルを超え、11月末で3,041億ベクレルになりました。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
トリチウムの安全性には議論があると思います(4)。(=^・^=)が言えることは安全どうか分からないトリチウムは排出されている福島の産物よりそうでない場所のほうがより「安全」だろうし「安心」できます。(=^・^=)は「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
福島を代表する秋・冬野菜にシイタケがあります(5)(6)。福島のシイタケは美味しいそうです(7)。シイタケ等の福島産キノコは安全・安心だそうです(8)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシに福島産シイタケはりません。

※(9)を引用
図―4 福島産シイタケが無い福島県会津会津若松市のスーパーのチラシ
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力(2)
サンプリングによる監視|東京電力(3)
集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力(4)
めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?(5)
秋 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(6)
冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島(7)
しいたけがポコポコと。(相馬市) | ふくしま 新発売。(8)
特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来(9)
アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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- 2017/12/02(土) 19:47:36|
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