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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島・あんぽ柿は食べて大丈夫?

福島の特産品のあんぽ柿のは今年の事前検査で基準値(1)の3.5倍の1キログラム当た値350ベクレルのセシウムが見つかりました(3)。それでも安全とされ出荷されています。全数検査を実施して基準値以下の物を選別し出荷しているとのことです(5)。11月21日までの出荷検査の結果を見ると1キログラム当たりで
 50ベクレル以下 84,327件
 50ベクレル超過      1件
でした(6)。一方で福島県が事前に実施したゲルマニウム検出器による精密検査では
 50ベクレル以下 17件
 50ベクレル超過  7件 
でした(2)。まったく合いません。このような事が偶然に起こる確率を計算したら「0」でした。それでも福島県はあんぽ柿は出荷検査で「安全」が担保されていると主張しています(7)。
 あんぽ柿は硫黄で燻蒸して乾燥させる独特の製法で作られる福島県の特産品です。普通の干し柿とは違いあんぽ柿は、半分生のようなジューシーな感触で、羊羹のように柔らかいのが特徴です(8)。福島市、伊達市、桑折町、国見町などで主に作られています(4)(6)。以下にモデル加工地区が設定されてる市町村(福島市・伊達市・桑折町・国見町)を示します。
汚染が続く福島・あんぽ柿モデル加工地区
 ※1(9)のデータを元に(10)に示す手法で12月1日に換算
 ※2 避難地域は(11)による。
 ※3 あんぽ柿モデル加工地区は(7)、相馬地方は(12)による。
 図―1 あんぽ柿モデル加工地区と相馬地方

 図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(13)地域が広く広がっています。以下にあんぽ柿発祥の地である福島県伊達市(8)の精密検査結果を示します。
2年連続で汚染がひどくなった福島県伊達市産あんぽ柿
 ※1(2)(14)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは加工日
 図―2 福島県伊達市産あんぽ柿の検査結果 

 図に示す通り2015年には全てが1キログラム当たり100ベクレルを下回り基準値以下となったのですが、その後に昨年、今年と上昇しています。今年の最高値の1キログラム当たり350ベクレルは2012年に記録した1キログラム当たり350ベクレルに次ぐ、歴代2位の記録です。
 事故から6年半以上が経過しましたが福島のあんぽ柿のセシウム汚染は深刻化しています。もっと心配なのは
以下にあんぽ柿モデル加工地区自治体の各年11月から翌年10月末までの葬式数の推移を示します。
事故後に葬式が増えた福島盆地
 ※1(16)を集計
 ※2 震災犠牲者は(17)による。
 図―3 あんぽ柿モデル加工地区自治体の葬式(死者)数

 図に示しように福島のナシ産地では葬式(死者)数が増えています。
 近々の1年(2016年11月~17年10月) 4,392人
 事故前1年(2009年11月~10年10月) 3,909人
で12.4%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら千万分の1です(18)。
同じ福島でもあんぽ柿モデル加工地区自治体が無い相馬地方では
 近々の1年(2016年11月~17年10月) 1,471人
 事故前1年(2009年11月~10年10月) 1,390人
で、少し増えていますが統計的な差はありません。飯舘村は避難地域になり今年3月末に避難指示が解除されたばかりで(11)、ほとんどの住民が今も村外に避難したまま(19)なので集計対象から除外しました。
 福島のあんぽ柿は
 ・汚染された地域で作られている。
 ・事故後に葬増え地域で作られいる。
 ・事故から7年目になっても基準値を大きく超える放射性セシウムで汚染されている。
になります。汚染された葬式が増えた地で作られ、しかも基準値超えも見つかっている福島のあんぽ柿を普通なら「安全」と主張するのは無理です。それでも福島県は福島産あんぽ柿は「安全」だと主張しています(7)。福島県によればモデル加工地区で生産されたあんぽ柿は全数検査が実施され「基準値」以下が確認さられたものだけを出荷しているそうです(20)。でもこの検査は事故後に導入された簡易検査です(21)。従前の詳細検査と比較があって初めて精度が担保されます。あるい簡易検査で合格したあんぽ柿を抜き取り検査にかけ基準値以下が確認される必要があります。(=^・^=)は簡易検査が再開された2013年以降にそのようなデータを探し続けているのですが見たことがありません。少なくとも福島県や福島の農協のHPにはそのようなデータは掲載されていません(2)(5)。
 今年も「あんぽ柿」を銀座のビル街につるす伊達市のPR事業が12月6日、始りました。オレンジ色のカーテンのような光景が銀座のビル街に現れました(22)。
あんぽ柿のカーテン
 ※(23)を引用
 図―4 銀座のビル街に現れたあんぽ柿のカーテン

 いよいよあんぽ柿のシーズンです。でも出荷検査が信頼でき分かりません。そこで福島県が実施した精密検査の結果(2)と福島の農協が発表する出荷検査の結果(6)を比較してみることにしました。以下に福島県が発表した今年(2017年)のモデル加工地区で生産されたあんぽ柿の検査結果を示します。
そこそこ50(Bq/kg)が見つかるあんぽ柿の精密検査
 ※1(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―5 モデル加工地区でのあんぽ柿の検査結果

 図に示す様に1キログラム当たり300ベクレルを超える物があります。概要をまとめると1キログラム当たりで
事前に実施したゲルマニウム検出器による精密検査では
 50ベクレル以下 17件
 50ベクレル超過  7件 
でした(2)。以下に福島の農協が発表した今年11月21日までの検査結果を示します。
殆んどが50(Bq/kg)以下のあんぽ柿出荷検査
 ※(6)を引用
 図―6 モデル加工地区で生産されたあんぽ柿の出荷検査結果

 図に示す様にと1キログラム当たりで
 50ベクレル以下 84,327件
 50ベクレル超過      1件
でした(6)。全く割合が違います。偶然に起こる確率を計算したらあまりにいも値が低すぎて(=^・^=)のパソコンは「0」を出しました。以下に計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※1 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(24)による。
 ※2 黄色部分計算式は以下の通り
  ③=①(観測値)+②(観測値)
  ⑥=④(観測値)+⑤(観測値)
  ⑦=①(観測値)+④(観測値)
  ⑧=②(観測値)+⑤(観測値)
  ⑨=⑦(観測値)+⑧(観測値)
  ①=③×(⑦÷⑨)
  ②=③-①(期待値)
  ④=⑥×(⑦÷⑨)
  ⑤=⑥-④(期待値)
有意差検定表

全く一致しません。福島で実施されているあんぽ柿の出荷検査は精度が担保されていません。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 出荷検査と精密検査であまりに分布が違います。消費者の安全を最優先に考えるなら、両者の差異に気を配り、おかしなことがあれば改善するのが普通だと思います。そうすればより安全なフクシマが実現できます。
 でも、その気配は感じられません。(=^・^=)は昨年も同じような記事を書きました(25)。まったく改善されていません。福島は検査で「安全」なのではなく(26)、検査で「安全」と消費者をミスリードしているとしか思えません。(=^・^=)は不安なので「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」を決めています。でもこれって(=^・^=)だけではないようです。
あんぽ柿が福島県伊達市等の特産品であり、いよいよシーズンであることは本文記載の通りです。福島県は福島産あんぽ柿は「安全」だとしていることも本文に記載いました。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産柿はありません。
他県産はあっても福島産柿が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
 ※(27)を引用
 図―6 福島産柿が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(2)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(3)平成29年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成29年10月4日)
(4)(3)中のNo13
(5)あんぽ柿検査情報 | 冬 | JA全農福島
(6)(5)中の平成29年11月21日現在pdf[227KB]
(7)あんぽ柿・干し柿等の「カキ」を原料とする乾燥果実の加工自粛とあんぽ柿の出荷再開の取組について - 福島県ホームページ
(8)あんぽ柿 - Wikipedia
(9)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(10)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(11)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(12)相馬地方広域市町村圏組合
(13)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(14)報道発表資料 |厚生労働省
(15)(3)中の「●平成28年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成28年9月21日) pdfアイコン[PDF・177KB]
(16)福島県の推計人口(平成29年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(17)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(18)めげ猫「タマ」の日記 放射能はうつる
(19)平成29年10月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ
(20)(7)中の安全なあんぽ柿が出荷されるまでの流れ [PDFファイル/219KB]
(21)あんぽ柿の加工再開に向けた取組について
(22)銀座彩るあんぽ柿 伊達市PR事業始まる | 県内ニュース | 福島民報
(23)Nスタふくしま20171206 TUFchannel
(24)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(25)めげ猫「タマ」の日記 福島・あんぽ柿って安全?
(26)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(27)保原店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
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  1. 2017/12/08(金) 19:44:05|
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