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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産米の最大産地は中通り

 福島県のテレビCMで会津を福島産米の産地と紹介していました(1)。福島産米全量全袋検査の検査件数(2)をみると、中通り約559万件、会津323万件、浜通り75万件で会津でなく中通りがトップです。福島県最大のお米の産地は福島県郡山市と隣接する三春町の各年3~11月の8ヶ月間の葬式数を集計すると
 事故前(2010年3~11月)  2,292人
 事故7年目(2017年3~11月)2,632人
で15%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら100万分の1でした。一方で福島県13市中で米の生産量が下位2市の相馬・南相馬市は合計で
 事故前(2010年3~11月)  942人
 事故7年目(2017年3~11月)970人
で少し(3%)増えていますが、統計的な差はありません。
 2011年に福島県はお米の安全宣言をしましたが(3)、その後に大量の汚染米が見つかりました。汚染米が見つかったのは全てが中通り産です(4)。そして中通りは福島最大のお米の産地です。でも福島県は会津を福島のお米の産地と喧伝しています。
 福島県は南北に西から阿武隈高地、奥羽山脈と二つの大きな山脈が走り福島を3つに分割しています。海岸と阿武隈高地の間を「浜通り」、阿武隈高地と奥羽山脈の間を「中通り」、奥羽山脈以西を「会津」と呼びます。この3つの地域は気候・風土が大きく異なります(4)。特に阿武隈高地で隔てられた中通りと浜通りは今も交流があまりあません(5)。以下に地域分けを示します。
事故から8年目も汚染されている福島
 ※1(6)のデータを(7)に示す手法で1月1日に換算
 ※2 避難地域は(8)による。
 ※3 地域分けは(5)による。
 図―1 福島県の地域分け

 図に示す通り事故8年目になりましたが、福島は中通りを中心に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています。
 2011年10月に福島県は2011年度産福島県産米の検査を終え、すべてで放射性セシウムが国の当時の基準値(1キロあたり500ベクレル)を下回ったと正式に発表した。これでコメを作付けしている全48市町村で出荷が可能になり、佐藤雄平知事は「安全宣言」をしました(3)。でも、2011年度産米からはその後に続々と当時の基準での基準超米が見つかりました。

 表―1 福島産セシウム汚染米の発見状況
 ※1 (10)を転載
 ※2 年は11,12月が2011年、1,2月が2012年
 基準超の福島産米リスト

 表―1に出て来る市は全て福島県中通りです。福島県中通りでは福島県が「安全宣言」をしたにも関わらず、セシウム汚染米が見つかった過去があいます。さらには図―1に示すように事故から8年経っても汚染されたままです。福島県中通り産米が「安全」か(=^・^=)は疑問に思っています。
 福島産米の全数全袋検査は全ての福島産米を対象にしているので(11)、検査件数と生産量が比例します。以下に福島県13市(5)の産米の全量全袋検査数を示します。
郡山市が最大の福島産米全量全袋検査数
 ※(2)を集計
 図―2 福島県産米の全数全袋検査数

 図に示す通り郡山市が1位で、南相馬市が最下位、相馬市がブービーです。郡山市は福島の中では米作りが盛んで相馬・南相馬市は盛んでない市と言えます。いわき市は6位なので中間です。福島県のひらた中央病院が福島産米を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(12)。以下に結果を示します。

 表ー2 福島産米を許容すかのアンケート結果
 ※ (12)を集計
福島産米を許容する人が多い郡山市・三春町、少ない相馬・南相馬市
 表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米を許容する方は23%ですが、福島県郡山市・三春町では76%が共に許容しています。いわき市はその中間です。
 郡山市はお米の生産が盛んで、お隣の三春町を含め多くの方が福島産米を許容しています。一方で相馬・南相馬市はお米の生産は盛んでなく、多くの方は福島産米を避けています。郡山市や三春町は安全宣言後に基準超の米が見つかった福島県中通り属しています。郡山市や三春町と相馬・南相馬市を比較して差が無ければ福島産米(特に中通り産米)は「安全」と言えますし、差があれば「安全」とは言い難い事になります。以下に郡山市・三春町の各年3月から11月の8ヶ月間の合計の葬式数を示します。
事故後に増えた福島県郡山市・三春町の葬式
 ※1(13)を各年3-11月で集計
 ※2 震災犠牲者は(14)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―3 福島県郡山市・三春町の各年3~11月の葬式(死者)数

郡山市と三春町の合計の葬式(死者数)は
 事故前(2010年3~11月)  2,292人
 事故7年目(2017年3~11月)2,632人
で15%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら100万分の1でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―3 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(15)による。
有意差検定表

 以下に相馬・南相馬市の各年3月~8月までの葬式数を示します。
事故後もあまり増えた福島県相馬・南相馬市の葬式
 ※1(13)を各年3-11月で集計
 ※2 震災犠牲者は(14)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―4 福島県相馬市・南相馬市の各年3月~11月の葬式(死者)数

 福島県相馬市・南相馬市の合計の葬式(死者数)は
 事故前(2010年3~11月)  942人
 事故7年目(2017年3~11月)970人
で少し(3%)増えていますが、統計的な差はありません。
 以下に各年3月から8月の福島県いわき市の葬式数を示します。 
事故後にそこそこ増えた福島県いわき市の葬式
 ※1(13)を各年3-11月で集計
 ※2 震災犠牲者は(14)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―5 福島県いわき市の各年3~11月の葬式(死者)数

 いわき市の葬式(死者数)は
 事故前年(2009年3-11月) 2,899人
 事故7年目(2017年3-11月)3,222人
で、事故前に比べ11%増えています。郡山と相馬・南相馬の中間でしょうか?
表―1とこれらの結果をまとめると以下の図ができました。
福島産米許容率が高いと高くなる葬式増加率
※ 表―1および図-2,3,4で作成
 図―6 福島産米を許容する割合と葬式の増加率

 図に示す通り福島産米を許容する地域程に葬式が増えています。以下に相関図を示します。
直線状に並ぶ福島産米許容率と葬式増加率
 ※ 表―1および図-2,3,4で作成
 図―7 福島産米を許容する割合と葬式の増加率の相関

 綺麗に一直線上に並んでいます。およそ福島産米、特に中通り産米は「安全」とは言えません。
 以下に福島産米の地域別の福島産米全数全袋検査数を示します。
 中通りが過半数の福島産米全量全袋検査数
※(2)を集計
 図―8 地域別の全数全袋検査数

 図に示すように、中通りが過半数です。福島産米の大部分は「安全」とは言えない福島県中通り産です。でも、福島県の見解は違います。福島県は1月1日に福島産のテレビCMを全国放送しました。
福島産米の産地を会津と紹介する福島県
 ※(1)をキャプチャー
 図―9 「会津」は福島の米どころを主張する福島県のテレビCM

 福島産米は中通りが主要産地です。図―1に示す様ように中通りは汚染されており図―6,7に示しように中通り産米は事故7年目も「安全」とは言える状況ではありません。福島県は図―9のように福島県のお米の産地を「会津」にすり替えました。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 図―1に示す様に福島県会津地方は国が除染が必要だする毎時0.23マイクロシーベルトを超えたエリアはあまりありません。福島の中では相対的に汚染が少ない地域です。福島産米の主要産地は汚染が広がる中通りです。それを「会津」と言い換える福島県では福島の皆様は不安だと思います。
 福島県が力を入れている畜産物に牛肉があります(16)。福島の牛肉は「絶品」だそうです(17)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(18)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―10 福島産牛肉が無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―

(1)ふくしまプライド。
(2)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(3)asahi.com(朝日新聞社):福島知事、県産米「安全宣言」 二本松産一部は買い上げ - 東日本大震災
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島県について
(5)福島県 - Wikipedia
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(8)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島産品風評対策は「安全情報発信」では無理
(11)水田畑作課 - 福島県ホームページ
(12)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(13)福島県の推計人口(平成29年12月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(14)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(15)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(16)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(17)絶品!福島牛! | ふくしま 新発売。
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)イトーヨーカドー 福島店
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  1. 2018/01/03(水) 20:17:35|
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