東京電力では、
ここで、いろいろなデータを公開しています。その一つに1号機から6号機のサブドレンでの、ヨウ素131やセシュウムの放射能レベルを公表しています。ところで、ヨウ素は半減期が8日と短く、セシュウムは長いので、セシュウムはなかなか減らず、ヨウ素は、どんどん減るのでヨウ素とセシュウムの放射能の比率から放射能の年齢(作られてから何日たったか)が計算でくるはずです。ついでに、3号機の温度データもあったので、時間スケールを合わせて並べてみました。するとこんな図になりました。

4月下旬から5月上旬にかけて、放射能が若返り原子炉の温度が上がっています。考えられるとは一つしかありません。
3号機のウランが再び反応し、エネルギーと新しい放射能が生まれ原子炉の温度が上がり、放射能が若返ったのです。再臨界がとしか思えません。ただ絶句するばかりです。
ヨウ素131とセシュウム137の比率から放射能の年齢は以下のように計算できると思います。
① 100gのウラン238から、6.09gのセシュウム137ができます。また1gのセシュウム137からは、3テラベクレルの放射能ができます。すなわち、100gのウラン238から、6.09×3=18.27テラベクレルの放射能ができます。
② 同様に100gのウラン238から2.83gのヨウ素131ができ、1gのヨウ素131からは4600テラベクレルの放射能ができます。すなわち100gのウランからは13,018テラベクレルの放射能ができます。
③ x日がたちました。セシュウム137は30年と半減期がなかなか長いのでなかなか減りませんが、ヨウ素137のx日後の量は、8日で半分になりますので
(1/2)^(x/8)*13,018テラベクレルです。したがって、x日後のヨウ素131とセシュウム137の比率は
(1/2)^(x/8)*13,018/ 18.27
です。ここで、rをヨウ素と131とセシュウム137の比率とすると
r=(1/2)^(x/8)*13,018/18.27=(1/2)^(x/d)*712.5
になります。変形して
(1/2)^(x/8)=r/712.5
となり、
x/8*log(0.5)=log(r./712.5)
ですなわち
x=log(r/712.5)/log(0.5)*8
で計算でいきるはずです。
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- 2011/05/29(日) 21:00:14|
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