めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産ヒラメ完全復活(2018年1月)、要注意

 東京中央卸売市場への福島産ヒラメの今年1月の出荷量が8.3トンです。事故前(2011年1月)の出荷量6.9トンを上回っています。福島のヒラメは完全に復活したようですが、海への放射能漏れは続いており、安全とは言えません。注意が必要だと(=^・^=)は思います。
 事故によって福島第一から海への放射能漏れが続いています。
法令違反の放射能汚染排水が流れる福島第一排水路
 ※1(1)で作成
 ※2 法定限度は(2)に示すストロンチウム90の基準値を(3)にて全ベータに換算
 図―1 福島第一路排水の全ベータ濃度

 図に示す通り事故から7年近く経ちましたが、福島第一から海へは法定限度を超える全ベータを含む汚染排水が流されています。福島の海は汚染され続けています。全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質で、全ベータの半分がストロンチウム90由来です(4)。当然ながらセシウムだけでなくストロンチウム90の汚染も心配です。
 ところが厚生労働省はストロンチウム90の検査は必要ないとしています。ストロンチウム90はセシウムに対し一定の割合を想定すればよいとの説明です。厚生労働省は放射性物質がセシウムだけなら1キログラム当たり120ベクレルまで「安全」であり、基準値は100ベクレルとしています(5)。するとセシウム20ベクレル相当がストロンチウム90等の放射性物質よる被ばく分です。1ベクレルの放射性物質を取り込んだとして
 セシウム137では  0.013マイクロシーベルト
 ストロンチウム90では0.028マイクロシーベルト
の被ばくをします(6)。この割合から考えると厚生労働省が想定しているストロンチウム90の限度は1キログラム当たりで
  9ベクレル(20×0.013÷0.028)
になります。現行の基準値を下回った食品から1キログラム当たり9ベクレルを超えるストロンチウム90が見つかれば、基準値以下でも「安全」とは言えなくなります。
以下に福島原発沖20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果を示します。
過去最高のストロンチウム90が見つかった今年の福島の魚
 ※(7)を集計
 図―2 20km圏内の魚のストロンチウム90の検査結果

 図に示す様に本年は過去最高となる1キログラム当たり30ベクレルのストロンチウム90を含む魚が見つかりました(8)。最高値を出した魚(クロダイ)セシウムは基準値以下の50.2ベクレルですので、危険なレベルのストロンチウ90です。この件は福島の魚はストロンチウム90が検査されていない限り「安全」とは言えません。
 以下に各年1月の東京中央卸売り市場への福島産ヒラメの出荷量を示します。
事故前を超えた福島産ヒラメの東京中央卸売市場への1月の出荷量
 ※1(9)を集計
 図―3 東京中央卸売市場への出荷量

 図に示す様に事故前の2011年1月を超えて完全に回復しています。出荷量の数値を記載すると
  今年(2018年1月) 8.3トン
  事故前(2011年1月)6.9トン
です。
 宮城県はヒラメの漁獲量日本一です(10)。以下に各年12月の宮城と福島産の東京中央卸売市場での取引価格を示します。
宮城産に比べ安くなった福島産ヒラメ
 ※(9)を集計
 図―4 ヒラメの取引価格(東京中央卸売市場)

 図に示す通り2016年以降は宮城産と福島産の価格差は広がっています。水産加工品はフライ類を除き原産地表示の必要がありません(11)。ヒラメのお寿司やヒラメを含むお刺身の盛り合わせなどは産地表示義務がありません。公式には福島産ヒラメは「安全」とされています(13)。
福島産ヒラメの安全を主張する福島の漁師さん
 ※(14)を引用
 図―5 福島産ヒラメは「安全」と主張する福島の漁師さん

そして美味しいそうです(15)。だったら産地表示のいらない物には宮城産より原価が安い「フクシマ産」を優先するのは仕方がないとです。東京中央卸売市場への2018年1月のヒラメ・全種出荷量51.4トンの16%に相当します。産地に注意しないと知らないうちに福島産ヒラメを食べてしまったなんて事になりかねません。福島産ヒラメは広く出回っています。注意が必要です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島産ヒラメをタイに輸出されることになりました(16)。
福島産ヒラメのタイへの輸出を報じるTUF
 ※(14)を引用
 図―6 福島産ヒラメのタイへの輸出を報じる福島のローカルTV局(TUF)

 なんかあまり情報が無いタイに売りつけてっるって感じです。これでは福島の皆さんは不安だと思います。
 福島県は福島産米を大相撲初場所優勝力士に送ったそうです(17)。お米は福島を代表する農作物です(18)。福島県いわき市産米の全量全袋検査数が約49万件になりました(19)。同市の人口は約34万人なので(20)、とりあえずは同市民が食べるには十分な量です。同市にはIwaki Laikiなる美味しいお米があるそうです(21)。福島県は福島産米は「全量全袋検査」を実施しており「安全」だと主張しています(22)。でも。福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―7 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)中長期ロードマップ|東京電力⇒中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年2月1日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第50回事務局会議)⇒【資料3-6】環境線量低減対策(6.65MB)
(2)サンプリングによる監視|東京電力中の「サブドレン・地下水ドレンに関するサンプリング」
(3)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(4)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(5)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(6)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(7)報道配布資料|東京電力中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 201*年度 第*四半期採取分(*は1~7の数値)」
(8)2017年7月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域> 2016年度 第4四半期採取分(PDF 756KB)
(9)東京都中央卸売市場-統計情報検索中を「大分類⇒鮮魚、中分類⇒その他鮮魚類、品目(小分類)⇒ひらめ(国内)」で検索
(10)ひらめの漁獲量の都道府県ランキング(平成27年) | 地域の入れ物
(11)加工食品品質表示基準改正(原料原産地表示等)に関するQ&A|消費者庁
(12)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(13)(12)中の海産魚介類編 [PDFファイル/196KB]
(14)Nスタふくしま20180219 TUFchannel
(15)ヒラメ 〜水産課篇〜 福島県 農林水産部 水産課 齋藤 健 主幹 | ふくしま 新発売。(1)
(16)福島県産ヒラメの安全性や品質PR タイの飲食店シェフら招く:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(17)栃ノ心関に赤べこトロフィー | 県内ニュース | 福島民報
(18)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(19)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(20)地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所
(21)おいしさの秘密 | いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」
(22)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(23)平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
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  1. 2018/02/21(水) 19:43:32|
  2. -
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