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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

2018年は女の子しか生まれない福島県飯舘村

 福島県の今年1月中の福島県の人口動態が発表されたので(1)、(=^・^=)なりに全村が計画的避難区域となった飯舘村(2)の赤ちゃん誕生数を調べたら
 男の子 0人
 女の子 4人
で、全員が女の子です。統計誤差もあるので事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降を集計すると
 男の子 140人
 女の子 186人
で、女の子が多く生まれています。偶然に起こる確率を計算したら、統計的差があるとされる5%(3)を下回る1.1%でした。このような事は、同じくほぼ全域で計画的避難区域が設定された葛尾村(2)でも起こっています。通常は男の子が多く生まれるので(4)、異常な事態です。福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。でも喜んでばかりもいられないないようです。放射性影響研究所は広島や長崎で遺伝的な影響が起こらなかった根拠に生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常なかたっか事をあげています(5)。広島や長崎ではみつからな事が福島で見つかっています。
 第29回福島県「県民健康調査」検討委員会が開かれました(6)。そこで、福島の皆様の4割近い方が放射線による遺伝的(次世代への)影響を心配しているとのアンケート結果が発表されました(7)。
多くのが方が遺伝的影響を心配する福島
 ※(7)を引用
 図―1 4割近い方が放射線による遺伝的(次世代への)影響を心配しているとのアンケート結果

 福島では遺伝的欠陥で色素が合成できないヒメマス(8)やスズメ(9)が見つかっています。ただし、福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は、広島・長崎で実施された2世調査で遺伝的異常は見つかっていない旨の寄稿文を福島県のマスコミに寄せています(10)。遺伝には子どもでなく、孫の世代に現れる「隔世遺伝」があります(11)。このようない遺伝は2世調査では分かりません。
 第29回福島県「県民健康調査」検討委員会の議論(12)を聞いていると、およそ遺伝的な影響はありえないとの議論がなされていました。本当なら大変に嬉しい事です。
 福島原発事故では2種類の避難地域が設定されています。福島第一原発から20圏内に設定された「警戒区域」と、その後に放射線量が高いことが判明し新たない避難区域となった「計画的避難区域」です。「警戒区域」は事故翌日の2011年3月12日ですが、計画的避難区域が設定されたのは1ヶ月以上も過ぎた2011年4月22日です(2)。全村が計画的避難区域となった福島県飯舘村で概ねの避難が完了したのは2011年6月22日です。計画的避難区域はいわば逃げ遅れた避難区域です。以下に旧計画的避難区域の範囲を示します。
事故から7年経て汚染されたままの福島
 ※1(13)の数値データを元に(14)に示す手法で2月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(2)による
 図-2 旧計画的避難区域

 図に示す様に飯舘村、葛尾村はほぼ全域に計画的避難区域が設定されました。事故から7年近くが経過しましたが国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(15)を超えています。それでも安倍出戻り総理は「安全」だとして、2016年6月12日に葛尾村の、2017年3月31日に飯舘村の大部分の避難指示を解除しました(2)。
 以下に飯舘村の各年の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に女の子が多く生まれる飯舘村
 ※1(1)を集計
 ※2 2018年は1月のみ
 図―3 飯舘村の赤ちゃん誕生数(各年1年間)

 図に示す通りほぼ事故前の2010年は男の子が多く生まれていましたが、2018年1月は
 男の子 0人
 女の子 4人
で、全員が女の子です。統計誤差もあるので事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降を集計すると
 男の子 140人
 女の子 186人
で、女の子が多く生まれています。偶然に起こる確率を計算したら、統計的差があるとされる5%(3)を下回る1.1%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(飯舘村)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による。
有意差検定表(飯舘村)

同じ事が、同じくほぼ全域が計画的避難区域となった葛尾村(2)でも起こっています。以下に2011年以降の合計の赤ちゃんの誕生数を示します。
事故後に女の子が多く生まれる葛尾村
 ※1(1)を集計
 ※2 2018年は1月のみ
 図―4 葛尾村の赤ちゃん誕生数(各年1年間)

図に示す様に飯舘村同様に女の子が多く生まれています。2012年以降を集計すると
 男の子 22人
 女の子 45人
です。ほぼ全域が計画的避難区域となった2村(飯舘村、葛尾村)の2012年以降の赤ちゃん誕生数を合計すると
 男の子 162人
 女の子 231人
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.5%でした。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。通常は男の子が多く生まれるので(4)、異常な事態です。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(飯舘・葛尾村合計)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(16)による。
有意差検定表(2村合計)

福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性(田植え踊りの踊り手)
 ※(17)を引用
 図―5 福島県の綺麗な女性

 放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が生じていない根拠として、生まれて来る赤ちゃんの男女の割合(出生性比)に異常がなかったことを挙げています(5)。広島や長崎で見つからなかった事が福島で起きています。広島や長崎の結果を福島に適応することはできません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が生じていない根拠に自然死産が上昇していないこともあげています(5)。ところが、福島では事故後に自然死産率が事故前に比べ1.5倍に上昇しました(18)。遺伝的な影響を心配する声に答えるためでしょうか?前政権の時に福島での遺伝子の影響を調べる福島ゲノム計画が提唱されましたが(19)、安倍総理が出戻ってウヤムヤのようです。この7年の福島を見ていると怪しげな事は風評払拭を口実にことごとく無視されています。これでは福島の皆様は不安だと思います。
  福島県は大相撲初場所優勝力士に米やホウレンソウなどの福島産野菜を贈ったそうです(20)。福島はホウレンソウの季節です。福島県会津若松市辺りのホウレンソウはでとろけの少なく品質の良いそうです(21)。福島県は福島産ホウレンソウは「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ホウレンソウはありません。
他県産はあっても福島産ホウレンソウが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―6 福島産ホウレンソウが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成30年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(3)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(4)出生性比
(5)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(6)第29回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成29年12月25日)の資料について - 福島県ホームページ
(7)(6)中の資料4-4 県民健康調査「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果概要等 [PDFファイル/6.24MB]pdf
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島に遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマス現る。
(9)めげ猫「タマ」の日記 2017年度も女の子が多く生まれる福島県川俣町
(10)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(11)隔世遺伝 - Wikipedia
(12)【ライブ配信】25日13時半〜「県民健康調査」検討委員会 | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー
(13)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(14)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(15)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(16)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(17)Nスタふくしま20180221 TUFchannel
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(19)(新)福島におけるゲノム解析による放射線遺伝影響調査(福島ゲノム調査)
(20)大相撲初場所V・栃ノ心関に「天のつぶ」 知事賞・副賞贈呈式:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(21)ほうれんそう | JA会津よつば
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(23)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ

2月25日追記
 東京電力は飯舘村の村民が東電に慰謝料の増額を求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、東電が、原子力損害賠償紛争解決センターが145人に総額2245万円を追加で支払うのが相当とした和解案の受け入れを拒否したそうです。
 住民側の代理人によると、同村の人口の約半数に当たる807世帯3027人が申し立てを行った。同センターが和解案を提示したのは昨年12月。和解案は、事故後の3カ月間でおおむね9~20ミリシーベルトの外部被ばくがあったと推定される村民に対し、健康不安などへの慰謝料として避難指示解除準備、居住制限の両区域(昨年3月に解除)の143人に一律15万円、帰還困難区域の長泥地区の2人に各50万円を上乗せすることが妥当との和解案がでました。でも、東電側は「20ミリシーベルト程度の被ばくの危険性は科学的に証明されていない」として受け入れを拒否する回答書を提出したそうです(A1)。
 飯舘村で異常があったのは本文に記載の通りです。東京電力は柏崎刈羽の再稼働を目指しています(A2)。福島のように事故っておかしなことが起こっても、ろくに調査をせずに「被ばくの危険性は科学的に証明されていない」と突っぱねるはずです。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(A1)東電が和解案を拒否 飯舘村民の裁判外紛争解決手続きで:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(A2)新潟県の皆さまへ(新潟本社)|東京電力ホールディングス株式会社
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  1. 2018/02/24(土) 19:59:10|
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