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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島・値下がり、全国・値上がり、1~3月のイチゴ価格

 今年と昨年の1~3月の東京卸売市場のイチゴ価格を見ると、1キログラム当たりで全国平均では
 昨年(2017年) 1,295円
 今年(2018年) 1,352円
で(1)、57円の値上がりしています。一方で、福島産は
 昨年(2017年) 1,225円
 今年(2018年) 1,170円
で(1)、△44円の値下がりです。
福島産イチゴは
 ①産地は汚染されている。
 ②産地では葬式が増えているが、福島産イチゴを拒絶しているであろう相馬・南相馬市では増えていない。
 ③他より低く出る検査で安全され出荷される。
 ④産地では放射能が舞い散っている
等の特徴があります。福島産イチゴの価格低下は消費者が福島産の特徴を正しく理解したためであり当然の事です。
 福島はくだもの王国を自称しています(2)。イチゴが果物かは議論がありますが(3)、イチゴを果物とすると福島産果物は年間を通して楽しめます。すなわち
 1~5月  イチゴ狩り(4)
 6月    サクランボ狩り
 7~9月  モモ狩り
 8~10月 ナシ狩り
 8~12月 リンゴ狩り(5)
です。
 以下に福島県のイチゴの生産量を示します。
福島県のイチゴの生産量
 ※(6)を転載(元データは(7))
 図―1 福島県のイチゴの生産量

 伊達市、いわき市、福島市が3大産地です。その中で伊達市が圧倒的です。以下に位置を示します。
事故から7年以上経て汚染されている福島
 ※1(8)のデータを元に(9)に示す方法で4月1日に換算
 ※2 避難区域は(10)による。
 図―2 福島のイチゴ産地と相馬・南相馬市

 図に示す様に福島のイチゴ産地は国が除染が必要だとする0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(11)。事故から7年以上が経過しましたが福島のイチゴは汚染された産地で作られています。
 これで本当に安全なのか心配です。福島県内に本社があり福島県を中心に店舗展開をするスーパーチェーンがあります(12)。当チェーンは福島最大のイチゴ産地の伊達市にもイチゴ栽培が盛んでない南相馬市にも店舗を展開しています。以下にチラシを示します。
福島産イチゴが掲載されている福島県伊達市のスーパーのチラシ  他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 (a)伊達市店舗                         (b)南相馬市店舗
 ※(a)は(13)、(b)は(14)を引用
 図―3 福島のスーパーチェーンのイチゴのチラシ

 図に示す様にイチゴ栽培が盛んな伊達市では福島産ですが、そうでは無い南相馬市では他県産です。
 福島県のひらた中央病院が福島産米や野菜を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(15)。以下に結果を示します。
表ー1 福島産米や野菜を許容すかのアンケート結果
 ※ (15)を集計
福島産許容する割合が多い郡山市、少ない相馬・南相馬市

 表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米と野菜を共に許容する方は7%ですが、イチゴ産地のいわき市では37%の方が共に許容しています。図―3と表―1から伊達市、いわき市や福島市等の福島産イチゴの主要産地では福島産イチゴを許容する方が多いと推定できます。一方で、相馬・南相馬市では許容する方は少ないと推定できます。
 以下に福島のイチゴ産地(伊達市、いわき市、福島市)の各年3月から翌年2月までの1年間の葬式(死者数)を示します。
事故後に葬式が増えた福島のイチゴ産地
 ※1(16)を各年通年で集計
 ※2 震災犠牲者は(17)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―4 福島のイチゴ産地(伊達市、いわき市、福島市)各年3月から翌年2月まで1年間の葬式(死者)数

イチゴ産地の葬式(死者)数は
  事故前年(2010年3月から11年2月) 7,711人
  事故7年目(2017年3月から18年2月)8,501人
で10.2%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら20億分の1でした。

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(18)による。
有意差検定表

 以下に相馬・南相馬市の合計の葬式(死者)数を示します。
事故後でも葬式が増えていない相馬・南相馬市
 ※1(16)を各年通年で集計
 ※2 震災犠牲者は(17)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―5 相馬・南相馬市の各年3月から1年間の葬式(死者)数

相馬・南相馬市の葬式(死者)数は合計で
 事故前1年(2010年3月~11年2月)1,294人
 事故7年目(2017年3月~18年2月)1,323人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
 福島のイチゴ産地では葬式が増えているますが、福島産イチゴを拒絶しているであろう相馬・南相馬市では増えていません。
 お魚は県境を自由に行き来できるので、県境付近のお魚はほぼ同じ物とみなせます。福島県いわき市は図―2に示す様に福島県沿岸部に位置し、南を茨城県に接しています。いわき市と茨城県のお魚のセシウムの比較するなら汚染源に近い分だけ高く出る筈です。少なくとも低くなるだとあり得ません。以下にスズキの検査結果を示します。
千葉、茨城産から見つかっても福島県いわき市産スズキからは見つからないセシウム
 ※1(19)を集計
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す
 ※4()内は検査先
 ※5 淡水は除く
図―6 スズキの検査結果(千葉県、茨城県および福島県いわき市)

 図に示す様にいわき市に隣接する茨城県やその先の千葉県産からはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県いわき市産スズキからは見つかりません。
 福島の隣県ではセシウムが見つかるのに福島県に入るとスズキから突然にセシウムが見つからなくなります。汚染源は福島にあるのにおかしな話です。
 スズキ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(19)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(20)が実施しています。中立性に疑問があります。福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
 以下に福島県最大のイチゴ産地の福島県伊達市の2016年11月から1年間で舞い降りた福島の放射性セシウムの量を示します。
ほぼ全域で放射能が舞い降りた福島県伊達市
 ※(21)に示す元データと手法で計算
 図―7 福島県伊達市の2016年11月から1年間に舞い降りた放射性セシウムの量

 図に示す様に福島県伊達市の大部分でセシウムが降り注いでいます。同市産の汚染が増しても不思議ではない状況にあります。
 以上を纏めると福島産イチゴは
 ①産地は汚染されている。
 ②産地では葬式が増えているが、福島産イチゴを拒絶しているであろう相馬・南相馬市では増えていない。
 ③他より低く出る検査で安全され出荷される。
 ④産地では放射能が舞い散っている
等の特徴があります。
 一方で福島県は今から1年半ほど前の2016年9月に消費者の福島産離れ(福島県の用語では「風評被害」)を2018年3月末でに解消するとしました(22)。
2018年3月末での「風評払拭」を報じる福島県の地方紙・福島民友
 ※(22)を編集
 図―8 2018年3月末までの「風評被害」払拭を報じる福島県の地方紙・福島民友

まもなく期限です。福島県の計画通りならイチゴの価格差は事故前と同様になっているはずです。以下に各年1~3月の東京卸売市場のイチゴ取引価格を示します。
全国平均の価格差が拡大傾向に転じた福島産イチゴ
 ※(1)を集計
 図―9 各年1~3月の東京卸売市場のイチゴ取引価格

 図に示す通り解消するどころか悪化しています。1キログラム当たりで全国平均では
 昨年(2017年) 1,295円
 今年(2018年) 1,352円
で(1)、57円の値上がりしています。一方で、福島産は
 昨年(2017年) 1,225円
 今年(2018年) 1,170円
で(1)、△44円の値下がりです。
 これは消費者の福島産に対する正しい理解が進んだ結果であり、当然の事です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 先週末に起こった新潟県知事の辞任の動きを見ていると原子力関係者やこれに係る政治家が誠実だと思えません(23)。本文に記した通り福島のイチゴ産地は汚染され、放射能が飛びかい葬式が増えています。それでていて検査は怪しげです。それでも彼らは福島は「安全」であり、避ける行為を「風評被害」と主張します(24)。福島の皆様の理解が得られるか興味があります。
 福島を代表する野菜にキュウリがあります(25)。東京電力は福島復興バザール開催を開催し、福島産いわせきゅうりを出品しました(26)。福島は今年もキュウリの季節になりました。福島県会津若松市辺りのキュウリはかじった時に甘みを感じ、旨みのあるきゅうりだそうです(27)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(28)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(29)を引用
 図―10 福島産キュウリが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索
(2)福島県くだもの消費拡大委員会ホームページ
(3)いちごやメロンは野菜なの? 果物コラム
(4)いちご狩り2018 – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(5)くだもの狩り情報
(6)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月4週)―フルーティアふくしま出発、主産地の検査はありませんー
(7)作物統計調査 市町村別データ  平成18年産市町村別データ 年次 2006年
(8)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(9)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(10)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(11)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(12)ヨークベニマル - Wikipedia
(13)ヨークベニマル/お店ガイド
(14)ヨークベニマル/お店ガイド
(15)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(16)福島県の推計人口(平成30年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(17)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(18)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(19)報道発表資料 |厚生労働省
(20)農林水産部 - 福島県ホームページ
(21)めげ猫「タマ」の日記 放射能が舞い散る福島(2017)
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島「風評被害」、解消目標は2018年3月、でも30年は続く
(23)めげ猫「タマ」の日記 新潟県知事に連続する不自然なスキャンダル、偶然です
(24)風評に立ち向かう|福島復興|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(25)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(26)<3.11から7年。福島県産品の美味しさをつたえたい~多摩総支社で福島復興バザール開催~ 東京電力/a>
(27)
きゅうり | JA会津よつば
(28)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(29)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2018/04/22(日) 20:01:10|
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