東京中央卸売市場におけるナメコの全国平均価格と福島産価格を見ると
事故前(2010年3月) 福島産が28円高
今年(2018年3月) 福島産が△52円安
で、福島産の価格は回復しません。
事故によって福島は汚染されました。以下にナメコの検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは収穫日
図―1 ナメコの検査結果
図に示しように事故から7年以上も福島県産ナメコからセシウムが見つかりづづけています。一方で長野県産は2012年を最後にセシウムが見つかっていません。
以下に福島産ナメコの東京中央市卸売市場での月平均の出荷量を示します。

※1(2)を集計
※2 2008年から17年の平均、だだし1-3月は18年まで
図―2 福島産ナメコの東京中央市卸売市場での月平均の出荷量
図に示す通り年間を通して出荷されます。そこで各年3月のナメコの取引価格を示します。

※(2)を集計
図―3 ナメコの取引価格(東京中央卸売市場)
図に示す通り事故前は福島産ナメコは全国平均より高値で取引されていましたが、事故後は全国平均以下が続いています。数値を見ると
事故前(2010年3月) 福島産が28円高
今年(2018年3月) 福島産が△52円安
です。
基準値以下は「安全」であり(3)、福島産を避けるのは「風評被害」との主張がありますが(4)、これは汚染した側の一方的主張です。セシウムは入っても消費者にメリットはありません。敢て「セシウム入り福島産」を選択し、リスクを負う理由はどこにもありません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島産を避けているのは福島の皆様も同じだと思います。
福島を代表する野菜にトマトがあります(5)。東京電力が開催した「福島復興バザール開催」にトマトが出品さえました(6)。

※(6)を引用
図―4 トマトを扱っている「福島復興バザール開催」
今年も福島産トマトの出荷が始まりました。福島県会津若松市辺りのトマトの味は格別だそうです(7)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(8)。でも、福島県会津若松市の店舗のチラシには福島産トマトはありません。

※(9)を引用
図―5 福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類:野菜」⇒「中分類:きにこ山菜類」⇒「品目(小分類):ナメコ」で検索
(3)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(4)
風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社(5)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(6)
3.11から7年。福島県産品の美味しさをつたえたい~多摩総支社で福島復興バザール開催~|東京電力パワーグリッド|東京電力報(7)
トマト | JA会津よつば(8)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(9)
アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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- 2018/04/30(月) 19:51:23|
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