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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

効果が見えない福島第一凍土壁

 福島第一に設置された凍土壁の内側への水の流入量を東電発表(1)から見積もると
 2017年3・4月 1日当たり平均で784トン
 2018年3・4月 1日当たり平均で572トン
で、凍土壁をすり抜け内側に流入する水の量は27%しか減っていません。凍土壁による止水はできていません。
 福島第一では地下水が山から流れて来て、原子炉やタービン建屋に流入しています。あるいは海までに達しています。汚染されれば海に流せないので、これを汲みあげ浄化装置を通した後で海に流しています。ただし全ての放射性物質が浄化できる訳ではありません。東京電力はトリチウムは浄化できないとしています(3)。浄化しても排水基準(4)を満たさない汚染地下水は、タービン建屋に送っています(6)。
 地下水がタービン建屋に流れ込んだり、海岸の井戸からタービン建屋に送り込んだ地下水で汚染水は増えていきます。 
どんどん増える福島第一汚染水
 ※(7)を集計
 図―1 どんどん増える福島第一汚染水

 最新の発表(8)を集計すると総量で約111万トンに達します。以下にタービン建屋から汲み上げた直後のセシウム137の濃度をします。
1リットル当たり1億ベクレル程度のセシウム137を含む福島第一汚染水
※(9)を集計
 図―2 タービン建屋から汲み上げた直後の汚染水のセシウム137濃度

 概ね1リットル当たりで1億ベクレルを下回る程度でしょうか?法定限度は1リットル当たり90ベクレルですので(10)、100万倍の高濃度です。このままでは海には流せないので、汚染水タンクを作り続け保管しています(12)。そのうちに汚染水タンクの増設が困難になる日が来そうです。汚染水の増加を抑えることは近々の課題です。
 汚染水の増加を抑える対策の柱として原子炉やタービン建屋を氷の壁で囲む「凍土壁」が作られました。以下に構造を示します。
凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン
 ※(3)(13)にて作成
 図―3 凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン

 断面の模式図は以下の通りです。
凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン(断面
 ※(3)(13)にて作成
 図―4 凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン(断面)

 氷の壁で地下水の流れを阻止し、タービン建屋に流れ込む地下水や海岸にまで達する地下水を減らす計画です(13)。当初の予定では2015年3月位から運用を始める予定でしたが(14)、完全凍結が始まったのは2017年8月22日からです(15)。ほぼ2年半の遅れです。
 図―3に示す様に福島第一は西側が山で東側が海です。陸側(西側)から順に凍土壁・サブドレン・建屋・サブドレン・凍土壁・ウエルポイント・地下水ドレン・海側遮水壁です。このうち凍土壁と海側遮水壁は水の流れを遮ることを意図し設けられました(3)(13)。サブドレンは地下水を汲み上げる井戸です。図-3,4に示しように凍土壁の内側になり、ここで汲み上げらる水は全量が凍土壁をすり抜けて流れ込んだ水です。
 サブドレンでの汲みあげに失敗した地下水は建屋に流れ込むか、海に向かって流れて行きます。ウエルポイント、地下水ドレンは海側に流れた地下水を汲み上げる井戸です。
 すなわち、サブドレン汲み上げ量、原子炉建屋への流入量、ウエルポイント、地下水ドレンの汲み上げ量の合計が「凍土壁」では阻止できずに流れ込んだ「水」の総量です。以下に推移を示します。
あまり変わらない凍土壁内部への水の流入量
 ※1(4)を集計
 ※2 サブドレンはサブドレン汲み上げ量、流入は建屋流入量、海岸部はウエルポイント、地下水ドレンの合計汲み上げ量
 図-5 「凍土壁」で阻止できなかった「水」の量

図に示すように凍土壁で阻止できなかった「水」の量はあまり減っていません。凍土壁は2017年8月に「完全凍結」がはじっまたので、近々2ヵ月と完全凍結開始間前の同月との流量を比較してみました。
 2017年3・4月 1日当たり平均で784トン
 2018年3・4月 1日当たり平均で572トン
で、凍土壁をすり抜け内側に流入する水の量は27%しか減っていません。凍土壁による止水はできていません。
 それでも経済産業省は先月(2017年3月)に「凍土壁」の効果がったと発表しました(16)(17)。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 経済産業省は福島産は「安全」であり、避ける行為を「風評被害」としています(18)。でも、効果の無い「凍土壁」の効果があったと主張しています。同じように安全でない福島産を「安全」と言い出しそうです。経済産業省の審議官は、安倍出戻り総理の秘書官をしている時に会っていた人を、会っていなと「嘘」をつきます(19)。経済産業省の主張を信用するのは無理です。福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表する野菜にトマトがあります(20)。先日、スーパーに買い物にいったら福島産トマトが並んでいて、大変に不愉快な気分になりました。福島県いわき市では今年もトマトの出荷が始まりました。同市のトマトは美味しいそうです(21)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(22)。でも、(=^・^=)の住む街では福島産トマトを売っていたスーパーチェーンの福島県いわき市の店舗のチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―5 福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

 スーパーの担当者様
 福島ではチラシに載せられない福島産トマト、(=^・^=)の住む街で売らないでください。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)中長期ロードマップ|東京電力
(2)(3)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年4月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第53回事務局会議)⇒【資料3-1】汚染水対策(20.7MB)
(3)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(4)サンプリングによる監視|東京電力
(5)報道配布資料|東京電力
(6)(5)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(7)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社ちゅの「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(8)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第350報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(9)(5)中の「水処理設備の放射能濃度測定結果」
(10)サンプリングによる監視|東京電力
(11)第56回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(12)(11)中の「資料6:フランジ型タンクに関するリスク低減策の進捗[東京電力]【PDF:2MB】
(13)陸側遮水壁|東京電力
(14)2014年3月12日 凍土式遮水壁の計画及び進捗状況について(資源エネルギー庁)
(15)2017年8月22日福島第一原子力発電所 陸側遮水壁第三段階開始について(PDF 786KB)
(16)汚染水処理対策委員会(第21回)(METI/経済産業省)
(17)福島第1の凍土壁「汚染水半減」、経産省の有識者会合  :日本経済新聞
(18)風評に立ち向かう|福島復興|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(19)【社説】加計疑惑で「新文書」 首相の答弁は不十分だ|社説|徳島新聞
(20)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(21)今月の農家さん vol.8 - JA福島さくらの情報サイト TORETATE
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)イオンいわき店 | お買物情報やお得なチラシなど
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  1. 2018/05/01(火) 20:01:43|
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