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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産、食べて応援、あの世行(2018年1-4月)

 福島県のひらた中央病院が発表したアンケート結果(1)を(=^・^=)なりに集計すると、福島産米や野菜を共に許容する割合は
  福島県郡山市  46%
  福島県相馬市・南相馬市 7%
で、郡山市が断然に多くなっています。郡山市の2018年1-4月中の葬式(死者)数を(=^・^=)なりに郡山市の発表(2)集計してみました。郡山市の葬式(死者数)は
 事故前年(2010年1-4月)1,067人
 今年(2018年1-4月)  1,221人
で、事故前に比べ14.4%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.1%でした。
一方で福島県が発表している各年1月から3月の人口動態(3)を集計したら、福島県相馬市・南相馬市の合計の葬式(死者数)は
 事故前年(2010年1-3月)368人
 今年(2018年1-3月)  369人
殆ど増えていません。事故から7年以上が過ぎましたが、
 「福島産、食べて応援、あの世行」
が続いている感じです。
 原発事故で福島は汚染されました。
事故から7年以上過ぎて汚染されたままの福島
 ※1 (4)のデータを(5)に示す手法で5月1日に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 図-1 郡山市・三春町・相馬市・南相馬市といわき市

 事故から7年目ですが、図に示す通り福島では 国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(7)地域が広がっています。事故から7年目の福島は汚染されたままです。それでも経済産業省は福島産は安全であり、これを避ける行為を「風評被害」と呼んでいます(8)。ただ、この役所には記憶を無くしり、戻したりする妙な審議官がいます(9)。(=^・^=)には何かの目的の為に、適当に「嘘」言っているようにしか見えません。だったら、福島産は「安全」も嘘の可能性があります。
 以下に東京電力等が「風評被害」とよぶ福島産離れ(10)に対する賠償額を示します。
増え続ける風評被害賠償額
 ※(11)にて作成(過去分も含む)
 図―2 「風評被害」(福島産離れ)被害賠償支払い額

 図に示す通り、どんどん増えています。東京電力は福島を汚しました。多くの方が福島を避け、福島の皆さんが損害を受けているので、これを賠償するのはしなければなりません(12)。東京電力は経済産業省の所管の国有企業です(13)。経済産業省には福島産が安全でなかろうと「安全」と強弁し消費者の福島産離れを防ぎたい動機があります。「安全」と嘘をういている可能性があります。そこで(=^・^=)なりに調べることにしました。福島産を避けている地域とあまり避けていない地域を比較し、両者に差が無ければ福島産は「安全」、避けていない地域に「異常」あるのに、避けている地域では「異常」がなければ安全とは言えません。
  福島県のひらた中央病院が福島産米や野菜を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(1)。以下に結果を示します。
表ー1 福島産米や野菜を許容すかのアンケート結果
 ※ (1)を集計
福島産許容する割合が多い郡山市、少ない相馬・南相馬市

 表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米と野菜を共に許容する方は7%ですが、郡山市では46%の方が共に許容しています。いわき市はその中間です。そこで郡山市と相馬・南相馬市の葬式(死者)数を比較してみました。
 各年1-4月の福島県郡山市の葬式数を示します。
事故前に比べ14.4%増えた福島県郡山市の葬式
 ※1(2)を各年1-4月で集計
 ※2 震災犠牲者は(14)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―3 福島県郡山市の各年1~4月の葬式(死者)数

郡山市の葬式(死者数)は
 事故前年(2010年1-4月)1,067人
 今年(2018年1-4月)  1,221人
で、事故前に比べ14.4%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.1%でした。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―2 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(15)による。
有意差検定表


 以下に相馬・南相馬市合計の各年1月~4月までの葬式数を示します。
事故前に比べ殆んど増えていない福島県相馬・南相馬市の葬式
 ※1(3)を各年1-4月で集計
 ※2 震災犠牲者は(14)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―4 福島県相馬・南相馬市の各年1~3月の葬式(死者)数

福島県相馬市・南相馬市合計の葬式(死者数)は
 事故前年(2010年1-3月)368人
 今年(2018年1-3月)  369人
殆ど増えていません。
 なお、3月までとなったのは、相馬・南相馬市の発表は福島県の発表(3)によりますが、現時点(2018年5月11日)では3月までのためです。また2011年の震災以外の死者数がマイナスになっていますが、これは震災犠牲者が全て2011年3月に計上されたとした操作をしたためです。実際には4月以降にも計上されているはずです。
 以下に各年1月から4月の福島県いわき市の葬式数を示します。
事故前に比べ3%増えた福島県いわき市の葬式
 ※1(16)を各年1-4月で集計
 ※2 震災犠牲者は(14)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―5 福島県いわき市の各年1~4月の葬式(死者)数

 いわき市の葬式(死者数)は
 事故前年(2010年1-4月)1,454人
 今年(2018年1-4月)  1,497人
で、3%増えています。ただし統計的な差があるとまでは言えません。
表―1とこれらの結果をまとめると以下の図ができました。 
福島産を許容する地域程に増える福島県の葬式
 図―6 葬式(死亡)増加率と福島産を許容する割合

 図に示すように福島産を許容する地域程、葬式が増えています。事故から7年以上が過ぎましたが
  福島産、食べて応援、あの世行
って感じです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 こんなデータが出て来ると福島の皆様は不安だと思います。
 福島県が力を入れている野菜にアスパラガスがあります。5月に入りシーズンです(17)。今日、買い物に行ったスーパーで福島産アスパラガスが売られていて大変に不愉快な気分になりました。福島はアスパラガスの季節です。福島のアスパラガスは太くてやわらかな歯ごたえが人気だそうです(18)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(19)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産アスパラガスはありません。
他県産はあっても福島産アスパラガスが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―7 福島産トマトが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(2)郡山市の現住人口/郡山市
(3)福島県の推計人口(平成30年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)風評に立ち向かう|福島復興|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(9)柳瀬氏、愛媛県関係者に謝罪「記憶にも限りがあるので」:朝日新聞デジタル
(10)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(11)賠償金のお支払い状況|東京電力
(12)農林業者さまに対する2017年1月以降の営業損害賠償等に係るお取り扱いについて|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(13)東京電力ホールディングス - Wikipedia
(14)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(15)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(16)地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所
(17)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(18)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)イオン福島店 | お買物情報やお得なチラシなど
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  1. 2018/05/12(土) 19:43:22|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

質問です。
衝撃の記事と、思ったのですが、ふと疑問がわきました。
郡山市では人口が増えていて、それで死者が増えていると言う事はないですか?
相馬や南相馬では、人口そのものが減っていてるので、死亡率が上がっているけれど、死者数は変わらないと言う事はありませんか?
その辺が読み取れなかったので、ご教示お願いいたします。
  1. 2018/05/12(土) 23:06:55 |
  2. URL |
  3. あんこ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

あんこ様
お問い合わせありがとうございます。

Q1> 郡山市では人口が増えていて、それで死者が増えていると言う事はないですか?
 郡山市の人口は(2)によると
  2010年3月 337,544人
  2011年3月 337,393人
  2018年3月 333,108人
  2019年4月 333,288人
で少し減っています。
Q2> 相馬や南相馬では、人口そのものが減っていてるので、死亡率が上がっているけれど、死者数は変わらないと言う事はありませんか?
従前にも同様の指摘を受けています。その時の回答http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2249.htmlの017年8月14日追記をご覧ください。
  1. 2018/05/13(日) 13:13:42 |
  2. URL |
  3. mekenekotama #-
  4. [ 編集 ]

早速ありがとうございます。
相馬・南相馬は、国勢調査では住民の減少はある。しかし、住民基本台帳が死亡統計等の基本の数値である。
相馬・南相馬では、住民票を置いて、よそへ行っている人がかなりるので、国勢調査での人口は減っているが、それをもって、人口が少なくなったから・・、と言う話にはならないと言う事ですね。
郡山市の人口が減っているのに、死者が増えていると言う事と合わせて、
よく分かりました。
ありがとうございました。
  1. 2018/05/13(日) 19:09:43 |
  2. URL |
  3. あんこ #-
  4. [ 編集 ]

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