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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第二廃炉、狙いは柏崎刈羽の再稼働

 福島県はこれまでの幾度に渡り福島第二の廃炉を要請していましが、これまでは曖昧な態度に終始していました。それが6月14日の福島県知事との面談で、東京電力社長は「このままあいまいな状況では復興の足かせになる。福島第二原発の全号機廃炉の方向で具体的な検討に入る」と言及し廃炉の方向性を示しました(1)。突然に良心に目覚めたとは思えず、いろいろと思惑が取りざたされてるようです(2)。6月10日の新潟県知事選で与党系候補が勝利し(3)、柏崎刈羽の再稼働の可能性が高まったと見る向きがあります(2)。東京電力は柏崎刈羽の再稼働を為に福島第二の廃炉を決めたようです。
 柏崎刈羽原発は新潟県にある東京電力の原子力発電所です(4)。ただし、新潟での評判は良くないようです。6月10日に新潟県知事選挙が行われましたが(3)、選挙に合わせて朝日新聞が実施した出口調査で、柏崎刈羽の再稼働への賛否に絞った質問でも、反対(65%)が賛成(30%)をダブルスコアで上回わりました(5)。新潟の読者に事情を聴くと
 ・新潟に電気を供給してない東京電力の発電所である(6)。
 ・福島事故を起こした東京電力の発電所である(7)。
 ・2007年の中越沖地震では、火災(4)や放射能漏れ事故(8)をお越し、新潟県の海水浴客が半減する等(9)の被害を出しました。
2007年の柏崎刈羽原発火災映像を放送したBSN
 ※(10)を転載
 図-1 煙もくもく柏崎刈羽原子力発電所

6月10日に新潟県知事選挙が行われました。選挙の結果、与党系候補が当選しました(3)。前知事は野党系でしたので(11)、新潟県知事は野党系から与党系に代わりました。ただし、与党系の現知事も選挙公約では柏崎刈羽の再稼働には慎重な姿勢をしめしています。以下に選挙公報を示します。
再稼働慎重をうたう当選した現知事の選挙公報
 ※(12)をキャプチャー
 図―2 当選した現知事の選挙公報

 図に示す様に柏崎刈羽の再稼働への慎重姿勢を公約のトップに上げています。
 昨年12月27日の原子力規制員会は柏崎刈羽原発6,7号機の適合性審査(安全審査でない)の合格を決めました(13)(14)(15)。 6,7号機は合計で271.2万kWの出力があり(4)、稼働率を75%と見込むと(16)、年間178.2億kWh(271.2万×365×24×0.75)の発電が可能です。ガスタービン発電の燃料費は1kWh当たり13円だそうです(17)。東京電力は柏崎刈羽原発の再稼働で年間2,316億円(178.2億×13)の燃料費が節約できます。東京電力からみれば柏崎刈羽原発は打ち出の小槌です。
 現知事は官僚出身の与党系知事です(18)。官僚は平然と嘘をつきます(19)。現知事が与党系であることから、公約とは別に柏崎刈羽の再稼働を認めるのではとの見方があります(2)。日本経済新聞は6月12日付の社説「原発への不安をどう拭うか 」との社説で
「花角氏(現新潟県知事)にも現実を踏まえた対応を求めたい。柏崎刈羽原発の再稼働の可否は東電の経営を左右し、福島原発事故の被災地の復興にも影響を及ぼす。いたずらに判断を遅らせることは避けるべきだ。」
と論じ(20)、公約に係らず柏崎刈羽の再稼働への早急な同意を求めています。
 東京電力も同じ見方をしているかもしれません。柏崎刈羽が適合性審査に合格といっても、合格したのは「設置許可 」のみです。再稼働を実現するには、新潟県知事の同意の他に原子力規制員会の「工事計画認可」と「保安規定(変更)認可」が必要です(21)。設置許可には、
「福島第1原発の廃炉の進展や原発の安全性向上に向けて小早川智明(東京電力)社長が示した取り組みを確実に実行させるため、規制委の権限が及ぶ保安規定にその内容を書き込むこと」
との条件が付けられています(22)。言い換えれば福島第1原発の廃炉の取り組みが確実できていなければ、原子力規制委員会から保安規定の認可は受けられず、たとえ新潟県知事が同意しても柏崎刈羽の再稼働はできません。
 福島第一では地下水が山から流れて来て、原子炉やタービン建屋に流入しています。あるいは海までに達しています。汚染されれば海に流せないので、これを汲みあげ浄化装置を通した後で海に流しています。ただし全ての放射性物質が浄化できる訳ではありません。東京電力はトリチウムは浄化できないとしています(23)。浄化しても排水基準(24)を満たさない汚染地下水は、タービン建屋に送っています(25)。地下水がタービン建屋に流れ込んだり、海岸の井戸からタービン建屋に送り込んだ地下水で汚染水は増えていきます。
どんどん増える福島第一汚染水
 ※(26)を集計
 図―3 どんどん増える福島第一汚染水

 最新の発表(27)を集計すると総量で約112万トンに達します。これについて東京電力の社長は5月30日、原子力規制委員会との面談し、福島第一原発の汚染水の処分について、「(取り扱いを議論している)政府の小委員会の結論を待ちたい」と繰り返し答えました。「主体性がない」と指摘された昨年7月の面談と同様の回答に、原子力規制委員長は「トップの方針として大きな疑問を持つ」と厳しく批判されました(28)。このままでは「保安規定」が認可されず、柏崎刈羽の再稼働はできません。東京電力は焦っていると思います。
 福島県はこれまでの幾度に渡り福島第二の廃炉を要請していましが、これまでは曖昧な態度に終始していました。それが6月14日の福島県知事との面談で、東京電力社長は「このままあいまいな状況では復興の足かせになる。福島第二原発の全号機廃炉の方向で具体的な検討に入る」と言及し廃炉の方向性を示しました(1)。
福島第二の廃炉の方向性を報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(29)を6月15日に閲覧
 図―4 福島第二の廃炉の方向性を報じる福島県の地方紙・福島民報

突然に良心に目覚めたとは思えません。これについて
「有力視される海洋放出に対しては、地元自治体も漁業者も『風評被害が再燃する』と反発している。今回の判断が処分方法決定に向けた『地ならし』との見方は根強い」
と報じられています(30)。
福島第二の廃炉は「トリチウム水(汚染水)の処理」と報じる福島のローカルTV局FTV
 ※(31)を引用
 図―5 福島第二の廃炉は「トリチウム水(汚染水)の処理」と報じる福島のローカルTV局FTV

 福島第二の廃炉は柏崎刈羽の再稼働を狙ったもののようです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島第二が廃炉になっても廃炉作業が進められることはないと思います(32)。
第二廃炉の実現見通しは不透明と報じる福島の地方紙・福島民報
 ※(29)を6月16日に閲覧
 図-6 第二廃炉の実現見通しは不透明と報じる福島の地方紙・福島民報

状態表示が「停止中」(34)が「廃炉」に代わるだけです。福島第一の5,6号機は2014年1月に廃炉になりました(35)。それから4年以上が経過しましたが、廃炉作業が進められている様子がありません(36)。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県福島市でサクランボが本格シーズンになりました(37)。福島市辺りのサクランボはつややかな赤い宝石の甘酸っぱさで人気があるそうです(37)。福島産は検査で「安全」とされます(38)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには福島産サクランボはありません。
他県産はあっても福島産サクランボが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(39)を引用
 図―7 福島産サクランボが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)第二原発全基廃炉へ 東電社長、知事に表明 | 県内ニュース | 福島民報
(2)【原発ゼロへ・第2原発廃炉表明】突然表明に波紋 臆測行き交う:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)2018年新潟県知事選挙 - Wikipedia
(4)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
(5)花角氏、再稼働反対票も取り込む 新潟知事選、出口分析:朝日新聞デジタル
(6)東京電力ホールディングス - Wikipedia
(7)福島第一原子力発電所事故 - Wikipedia
(8)柏崎刈羽原子力発電所6号機の放射性物質の漏えいについて|TEPCOニュース|東京電力
(9)[PDF]PDF形式 858 キロバイト - 新潟県
(10)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい東電原発(3月1週)―柏崎刈羽・安全審査の申請書を再提出―
(11)新潟県知事一覧 - Wikipedia
(12)中の5月25日
【県知事選挙】選挙公報を掲載しました。

(13)第57回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会
(14)東京電力ホールディングス(株)に柏崎刈羽原子力発電所6号炉及び7号炉の設置変更を許可 | 原子力規制委員会
(15)(コメント)柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の新規制基準への適合性に係る原子炉設置変更許可について|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社
(16)原子力発電所の設備利用率|発電所等データ|資料室(発電所運転データ他)|原子力情報センター(KNIC)|公開情報|原子力発電について|エネルギー|エネルギー・安定供給|関西電力
(17)化石燃料に依存する日本の電力事情(1):電力の88%を火力で作る
(18)花角英世 - Wikipedia
(19)東京新聞:財務省の処分 佐川氏独断の不可解:社説・コラム(TOKYO Web)
(20)原発への不安をどう拭うか  :日本経済新聞
(21)柏崎刈羽原子力発電所 6・7号炉 関連審査会合 | 原子力規制委員会
(22)規制委:東電「適格」条件付き 柏崎刈羽、新基準適合へ - 毎日新聞
(23)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(24)サンプリングによる監視|東京電力
(25)報道配布資料|東京電力中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(26)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社ちゅの「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(27)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第356報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(28)東電の処理水方針「疑問」 社長と面談「トップとして無責任」 | 東日本大震災 | 福島民報
(29)福島民報
(30)<福島第2廃炉>汚染水処分へ地元対策か | 河北新報オンラインニュース
(31)ローカルTime FNN被災地発...
(32)<福島第2廃炉>再建に不確定要素 人材や費用課題山積 | 河北新報オンラインニュース
(33)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(34)福島第一原子力発電所 - Wikipedia
(35)中長期ロードマップ|東京電力
(36)ニュース|福島中央テレビ
(37)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(38)検査体制 | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報
(39)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2018/06/16(土) 19:44:52|
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