FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島事故、津波対策な経営判断に従うとNHK

東京電力福島第1原発事故をめぐる刑事裁判の第18回公判が6月20日、東京地裁で開かれました。事故前に津波水位を計算する部署に所属していた現役の東電社員が証人で出廷し、被告の一人が津波対策の保留を指示した際、「経営判断が働いたと思った」と証言しました。さらには会議以降も「長期評価を取り入れるべきとの考えは変わらなかった」と強調し、「(会議以降)対策工の検討が進まずフラストレーションがたまった」と証言したそうです(1)。一方でNHKは「フラストレーションがたまった」と証言は報じぜす、「経営判断であり、従うべきだと思った」と証言を報じていました(2)。これでは、証言者(東京電力社員様)が対策が必要と考えていたことが伝わりません。東京電力は福島事故は今も「想定外の津波」で起こったと主張しています(3)(4)。NHKは東京電力の主張のバックアップに努めているようです。NHKは国民の知る権利を充足(5)しません。
 福島原発事故の最大の謎は福島原発事故の原因だと思います。
 ①「想定外」の津波で起こった(6)。
 ②十分に注意すれば「津波」は想定できたが、注意を怠り津波が想定できなかった。
 ③「津波」の危険性については、東京電力は薄々は感づいていたが、対策に莫大な費用がかかかるので、あえて無視した(7)。
です。
 東京電力の主張は「想定外」です。
事故前の2008年当時、 東京電力原子力・立地本部原子力設備管理部長を務めていた方(故人)(8)は、政府事故調で
「日本の地震学者、津波学者のだれがあそこにマグニチュード9がくるということを事前に言っていたんですか。」
と証言しています(9)。
 2012年4月には
「今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした」
とのプレス文を発表しています(6)。(=^・^=)が東京電力の発表を調べる限りでは、このプレス分を訂正する発表を知りません。さらには、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の「安全対策」を紹介した漫画では福島事故について
「想定を上回る津波が過酷な事故への引き金となりました」
記載し、ここでも「想定外」を主張しています(3)(4)。
今も「想定外」を主張する東京電力
 ※(3)を引用
 図―1 東京電力の「柏崎刈羽の安全対策」を紹介した漫画

ただし、「想定外」との東京電力の説明はあまり信じられていないようです。そのためでしょうか?これをめぐり刑事裁判が行われています(8)。
 事故前に福島第一を襲った津波は想定されていました(9)。
 brg140919c.gif
 ※(10)を抜粋・加筆
 図―2 2002年の津波想定(福島第一原発付近)

 なぜか、福島第一原発付近の想定が消えていますが、周囲の溯上高で15mが想定されています。報道を見る限り(1)(11)、事故前の津波評価の妥当性が裁判では争われているようです。
 第18回公判が6月20日、東京地裁で開かれました。事故前に津波水位を計算する部署に所属していた現役の東電社員が証人で出廷し、被告の一人が津波対策の保留を指示した際、「経営判断が働いたと思った」と証言しました。さらには会議以降も「長期評価を取り入れるべきとの考えは変わらなかった」と強調し、「(会議以降)対策工の検討が進まずフラストレーションがたまった」と証言したそうです(1)。
津波対策が進まず「フラストレーションがたまる感じだった」と報じる福島のローカルTV(FCT)
 ※(12)を引用
 図―3 津波対策が進まず「フラストレーションがたまる感じだった」と報じる福島のローカルTV(FCT)

 福島第一は津波対策が必要なのに「経営判断」で進められない事にイライラしていたような報道です。東京電力の担当者はそれだけ切迫したものを感じていたと思います。また朝日新聞は「経営判断には従うしかないと思った」と証言したと報じています(13)。経営判断が出た以上はそれに従うしかい苦渋の気持ちでしょうか?
 この公判はNHKも報じています(2)。NHKは「フラストレーションがたまった」と証言は報じぜす、「経営判断であり、従うべきだと思った」と証言を報じていました(2)。朝日新聞の「従うしかない」がNHKでは「従うべき」に変わっています。
「経営判断であり、従うべきだと思った」と発信するNHK
 ※(2)をキャプチャー
 図―4 「経営判断であり、従うべきだと思った」と発信するNHK

これでは、証言者(東京電力社員様)が対策が必要と考えていたことが伝わりません。総合的(経営的)判断すれば緊急に対策を取るよりさらなる検討をする方が良いともとれる報道です。福島第一の津波を想定すべく東京電力は努力をしていたが、事故当時は想定にたる充分な根拠はなく、「想定外」との主張を是認する内容です。NHKは「想定外」にそって報道内容を組み立てているようです。NHKは国民の知る権利を「充足」(5)しません。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 6月15日の公判は「東電裁判 原子力工学専門家証言」との表題で報じ、なかで「原子力工学の専門家で全国の原発の安全審査に関わっていた東京大学の岡本孝司教授」と紹介しています(14)。東京大学の岡本孝司教授は2005年より2012年まで原子力安全委員会原子炉安全専門審査会審査委員を務めており(15)、まさに事故の当事者です。この点が完全に抜け落ちています。NHKがこのような報道をする意図は不明ですが、新潟県知事が与党系に代わり(16)、新潟県に立地する東京電力の柏崎刈羽原子力発電所(17)の再稼働について、
「与党関係者には『野党候補が勝利すれば、再稼働が見込めない事態に陥る可能性があった。(慎重派の)前知事よりは環境が整えやすくなったのでは』と期待する向きがある。」
そうです(18)。東京電力が今も福島事故を想定外の津波によるものと主張しているので、これに沿った報道は結果として柏崎刈羽原発の再稼働を後押しする効果があります。こんな放送が平然と行われるようでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県田村市の肉牛飼育頭数は5,403頭で(19)。福島県最大です。福島の牛肉は美味しいそうです(20)。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(21)。でも、福島県田村市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
他県産はあっても福島牛肉が無い福島県田村市のスーパーのチラシ
 ※(22)を引用
 図―5 福島産牛肉が無い福島県のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県田村市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)津波対策保留は「経営判断」 東電社員が証言、強制起訴裁判:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)東電裁判 津波対策担当社員証言|NHK 福島県のニュース
(3)原子力発電所に質問です 柏崎刈羽原子力発電所の安全対策|東京電力ホールディングス株式会社
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島事故は「想定外」を主張し続ける東京電力、想定外がまた起きて柏崎刈羽も事故りそう
(5)【電子版】NHK受信料「合憲」 国民の知る権利を充足-最高裁(更新) | 商社・流通・サービス ニュース | 日刊工業新聞 電子版
(6)今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした|東京電力
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故は「未必の故意」?
(8)吉田昌郎 - Wikipedia
(9)政府事故調査委員会ヒアリング記録 : 原子力防災 - 内閣府)中の「吉田 昌郎 東京電力福島第一原子力発電所長 ⇒事故時の状況とその対応について 3 ⇒吉田 昌郎-5(PDF形式:845KB)
(9)詳報 東電 刑事裁判「原発事故の真相は」|NHK NEWS WEB
(10)予測された日本海溝津波地震 想定されなかった津波被害
(11)「やりようで防げた」 津波工学専門家が見解 | 県内ニュース | 福島民報
(12)ニュース|福島中央テレビ
(13)福島第一原発、事故前から巨大津波危ぶむ声 公判で証言:朝日新聞デジタル
(14)東電裁判 原子力工学専門家証言|NHK 福島県のニュース
(15)岡本孝司 | 著者プロフィール | 新潮社
(16)新潟県知事一覧 - Wikipedia
(17)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
(18)【原発ゼロへ・第2原発廃炉表明】突然表明に波紋 臆測行き交う:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(19)届出情報の統計-目的別索引-牛の個体識別情報検索サービス⇒【平成29年10月31日公表】  (毎年10月31日頃更新)⇒飼養頭数 牛の種別 市区町村別 平成29年9月末時点 ⇒Excelの福島県をホルスタイン種、ジャージー種、乳用種を除き集計
(20)ふくしまの牛 | ふくしまのお肉 | JA全農福島
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)船引店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
スポンサーサイト
  1. 2018/06/23(土) 19:43:00|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月3週)―福島県はモモの安全宣言、汚染が酷く葬式が増えている主産地の検査はしていません。― | ホーム | 福島産ヒラメ完全復活(2018年5月)、要注意>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2564-c47ffbff
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)