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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

東電・株主総会で凍土壁効果あり、実際は効果なし

 福島第一に設置された凍土壁の内側への水の流入量を東電発表(1)から見積もると
 2017年6月 1日当たり平均で831トン
 2018年6月 1日当たり平均で752トン
で、凍土壁をすり抜け内側に流入する水の量は10%しか減っていません。凍土壁による止水はできていません。それでも東京電力は株主総会で、凍土壁の効果で汚染水の発生量を低減したと発表しました(2)。
 福島第一では地下水が山から流れて来て、原子炉やタービン建屋に流入しています。あるいは海までに達しています。汚染されれば海に流せないので、これを汲みあげ浄化装置を通した後で海に流しています。ただし全ての放射性物質が浄化できる訳ではありません。東京電力はトリチウムは浄化できないとしています(3)。浄化しても排水基準(4)を満たさない汚染地下水は、タービン建屋に送っています(6)。
 地下水がタービン建屋に流れ込んだり、海岸の井戸からタービン建屋に送り込んだ地下水で汚染水は増えていきます。
どんどん増え福島第一汚染水
 ※(7)を集計
 図―1 どんどん増える福島第一汚染水

 最新の発表(8)を集計すると総量で約114万トンに達します。以下にタービン建屋から汲み上げた直後のセシウム137の濃度をします。
1億(Bql)のセシウムを含む福島第一汚染水
 ※(9)を集計
 図―2 タービン建屋から汲み上げた直後の汚染水のセシウム137濃度

 概ね1リットル当たりで1億ベクレル程度でしょうか?法定限度は1リットル当たり90ベクレルですので(10)、100万倍の高濃度です。このままでは海には流せないので、汚染水タンクを作り続け保管しています(12)。そのうちに汚染水タンクの増設が困難になる日が来そうです。汚染水の増加を抑えることは近々の課題です。
 汚染水の増加を抑える対策の柱として原子炉やタービン建屋を氷の壁で囲む「凍土壁」が作られました。以下に構造を示します。
凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン
 ※(3)(13)にて作成
 図―3 凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン

 断面の模式図は以下の通りです。
凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン(断面
 ※(3)(13)にて作成
 図―4 凍土壁、海側遮水壁、サブドレン、地下水ドレン(断面)

 氷の壁で地下水の流れを阻止し、タービン建屋に流れ込む地下水や海岸にまで達する地下水を減らす計画です(13)。当初の予定では2015年3月位から運用を始める予定でしたが(14)、完全凍結が始まったのは2017年8月22日からです(15)。ほぼ2年半の遅れです。
 東京電力は6月27日の株主総会で、凍土壁の効果で汚染水の発生量を低減したと発表しました(2)。
凍土壁の効果で汚染水の発生量を低減したと発表する東京電力
 (2)をキャプチャー
 図―5 凍土壁の効果で汚染水の発生量を低減したと発表する東京電力

 東京電力は事故前は原発は安全と言っていました(16)。でも、大事故です。嘘を言っている可能性もあります。そこで、本当に効果があったのか(=^・^=)なりに調べてみました。図―3に示す様に福島第一は西側が山で東側が海です。陸側(西側)から順に凍土壁・サブドレン・建屋・サブドレン・凍土壁・ウエルポイント・地下水ドレン・海側遮水壁です。このうち凍土壁と海側遮水壁は水の流れを遮ることを意図し設けられました(3)(13)。サブドレンは地下水を汲み上げる井戸です。図-3,4に示しように凍土壁の内側になり、ここで汲み上げらる水は全量が凍土壁をすり抜けて流れ込んだ水です。
 サブドレンでの汲みあげに失敗した地下水は建屋に流れ込むか、海に向かって流れて行きます。ウエルポイント、地下水ドレンは海側に流れた地下水を汲み上げる井戸です。すなわち、サブドレン汲み上げ量、原子炉建屋への流入量、ウエルポイント、地下水ドレンの汲み上げ量の合計が「凍土壁」では阻止できずに流れ込んだ「水」の総量です。以下に推移を示します。
あまり減らない凍土壁透過水量
 ※1(4)を集計
 ※2 サブドレンはサブドレン汲み上げ量、流入は建屋流入量、海岸部はウエルポイント、地下水ドレンの合計汲み上げ量
 図-5 「凍土壁」で阻止できなかった「水」の量

図に示すように凍土壁で阻止できなかった「水」の量はあまり減っていません。凍土壁は2017年8月に「完全凍結」がはじっまたので、先月と完全凍結開始間前の同月との流量を比較してみました。
 2017年6月 1日当たり平均で831トン
 2018年6月 1日当たり平均で752トン
で、凍土壁をすり抜け内側に流入する水の量は10%しか減っていません
凍土壁による止水はできていません。東京電力は株主にすら「嘘」をつく会社です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 (=^・^=)が見る限り福島に関しては平気で嘘が流されます。
 以前に福島県の地方紙・福島民報は福島第一原発の原子炉建屋周辺に地下水の流入を防ぐ凍土遮水壁が完成後の汚染水発生量は2017年12月~今年2月で平均で約140トンなり、政府が中長期ロードマップに定める2020年までに1日当たり150トンとしている目標を達成したと発表しましたと報道があります(17).。でも、東京電力の発表(2)を(=^・^=)なりに集計すると17年12月~今年6月では平均で約190トンで目標を達成してません。これについて東京電力は福島民報の報道には「渇水期」が抜けている旨を6月28日の会見で主張しました(18)。一方で、福島民報の電子版(19)では訂正が報じられていません。福島では平然と「嘘」が報じられるようです。
 東京電力は株主総会で、柏崎刈羽原発は「安全」だとも主張しましした。
柏崎刈羽は安全と主張する東京電力
 ※(2)をキャプチャー
 図-6 柏崎刈羽原発を「安全」と主張する東京電力

 同じようにこれも疑わしいと(=^・^=)は思います。さらには福島産は安全であり、福島を避ける行為は「風評被害」との主張も行いました。
 風評被害を主張する東京電力
 ※(2)をキャプチャ
 図―7 「風評被害」を主張する東京電力

 福島の皆様は信じないと思います。
 福島を代表する果物にモモがあります(20)。福島県伊達市では今年の収穫が始まりました(21)。同市産のモモは美味しいそうです(22)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島伊達市のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図―8 福島産モモが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県伊達市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2018年6月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第55回事務局会議)⇒資料3-1】汚染水対策(27.3MB)PDF
(2)動画アーカイブ|写真・映像ライブラリー|東京電力ホールディングス株式会社
(3)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(4)サンプリングによる監視|東京電力
(5)報道配布資料|東京電力
(6)(5)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(7)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社ちゅの「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(8)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第358報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(9)(5)中の「水処理設備の放射能濃度測定結果」
(10)サンプリングによる監視|東京電力
(11)第56回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(12)(11)中の「資料6:フランジ型タンクに関するリスク低減策の進捗[東京電力]【PDF:2MB】
(13)陸側遮水壁|東京電力
(14)2014年3月12日 凍土式遮水壁の計画及び進捗状況について(資源エネルギー庁)
(15)2017年8月22日福島第一原子力発電所 陸側遮水壁第三段階開始について(PDF 786KB)
(16)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(17)2020年までの目標達成 第一原発1日当たりの汚染水量 | 県内ニュース | 福島民報
(18)動画アーカイブ|写真・映像ライブラリー|東京電力ホールディングス株式会社
(19)福島民報
(20)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(21)ローカルTime FNN被災地発...
(22)伊達のもも - 福島県伊達市ホームページ
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2018/06/29(金) 19:43:41|
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