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めげ猫「タマ」の日記

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福島第一「2号機建屋内線量低下 最大で6分の1に」と福島民報、今後は下がらない

 福島県の地方紙の福島民報は「2号機建屋内線量低下 最大で6分の1に」との報道をしました(1)。(=^・^=)なりに東京電力のデータを集計すると平均では4分の1です。また、放射線線量が下がったのはセシウム134等の半減期が比較的短い放射性物質が減ったためで、セシウム137等の半減期が長い放射性物質は確りのこったままです。今後は下がりません。最大では1時間当たり59ミリシーベルトの放射線量が測定されています(1)(2)。ここで下請けさんが2時間作業すれば、5年間で許容される被ばく線量の100ミリシーベルト(3)を超えてししまいます。当分は人が入って作業できる環境にはなりそうもありません。福島では放射線量が下がったとは報じられても、今後は下がらないとは報じられないようです。
 事故8年目になりましたが、福島第一の1~3号機には核燃料プールに1,393本の使用済み核燃料が放置されたままです(4)。これらの核燃料が破損し放射能をばら撒いた場合には半径170kmの範囲で、避難が必要との試算があります(5)。福島第一の核燃料プールから、核燃料を取り出しきちっと管理できるようにすことが求められます。このため2023年度を目途に2号機核燃料プールからの核燃料の取り出しが計画されています(6)。
 以下に2号機の使用済み核燃料の状態(推定)を示します。
事故8年目も使用済み核燃料が放置されたままの福島第一2号機核燃料プール
 ※(7)にて作成
 図-1 福島第一2号機使用済み燃料の状態


 図に示す通りオペレーテイングフロアからの取り出しになりそうです。このために2号機のオペレーテイングフロアの放射線量の測定が計画され、7月2日に調査が行われました。
 最大で50(mSv/h)が測定された福島第一2号機オペフロ
※(2)にて作成
 図―2 2号機のオペレーテイングフロアの放射線量の測定結果

 図に示す通り最大で1時間当たり59ミリシーベルトの放射線量があります。福島第一で働く下請けさん(放射線業務従事者)の被ばく限度は5年で100ミリシーベルトです。2時間作業すれば、5年間で許容される被ばく線量を超えます。およそ、人が作業できる線量ではありません。まもなく、3号機で使用済み核燃料の取り出しが始まります。取り出しに先立ち放射線量が測定されています。最大で1時間当たり3.7ミリシーベルトです(9)。3号機の例に倣うなら放射線量を10分の1以下にしなくてはなりません。
 放射性物質には直ぐに放射線を出して無くなってしまう半減期が短い放射性物質となかなか無くらない半減期の長い放射性物質があります。半減期の短い放射性物質は早く無くなりますが、半減期の長い放射性物質はなかなか無くなりません。セシウム134の半減期は約2年で(10)、事故8年目で見れば半減期が短い放射性物資です。一方でセシウム137やストロンチウム90は半減期が約30年で事故8年目で見ても半減期が長い放射性物質です。以下に食品に含まれるセシウム134と137の割合を示します。
2012年6月に比べセシウム134が少なった2018年6月
 ※(11)を集計
 図―3 セシウム134と137の割合

 図に示す様に2012年6月時点ではセシウム137に対し67%のセシウム134がありましたが、6年後の2018年6月では9%になっています。この6年でセシウム134は137に比べ大幅にへりました。
 1ミリ四方に1ベクレル(1MBq/㎡)のセシウム134があると放射線量は毎時5.4マイクロシーベルトになります。同じくセシウム137では毎時2.1ベクレルです(12)。一定面積当たりのセシウム134や137に由来する放射線量はそこに存在する量の比例しますので、図-3に示すデータや半減期からセシウム134,137に由来する放射線量の割合が見積もれます。
なかなか減らないセシウム137由来の放射線
 ※(11)のデータを(12)に示す考えで作成
 図-4 セシウム134,137由来の放射線量(2012年6月を100%した時の相対値)

 図に示す様にセシウム134由来の放射線は急激に減りますが、137由来の放射線は減りません。2012年6月時点ではセシウム134由来の放射線が多く、それなりの低下は期待できました。それから6年を経て2018年6月時点では、セシウム134由来の放射線は殆ど無くなり、大部分がなかなか無くらないセシウム137の放射線です。仮に10分の1になるには100年(0.5(100÷30)≒0.1)かかります。3号機との見合いで、2号機から使用済み核燃料を取り出すには放射線量が10分の1になる必要があるので、除染や遮へいといった低減策を取らなけれな2号機燃料取り出しまで100年間待つことになります。
 でも、福島の反応は違います。2号機のオペレーテイングフロアの放射線量は2012年6月13日にも測定されています(13)。以下に比較を示します。
2012年6t月と18年7月の福島第一2号機のオペフロの放射線量
 ※(2)(13)にて作成
 図―5 2号機オペレーテイングフロアの2012年6月と18年7月の放射線量測定結果

 福島県の地方紙・福島民報は図中〇で示す部分が毎時173ミリシーベルトから31.1ミリシーベルトになった事を捉え、「2号機建屋内線量低下 最大で6分の1に 第一原発」との見出しで、
「使用済み核燃料プール西側は毎時三一・一ミリシーベルトで、前回の毎時一七三ミリシーベルトの約六分の一となった。」
と報じていました。
放射線量が6文の1になったと報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(14)を引用
 図―6 「2号機建屋内線量低下 最大で6分の1に」と報じる福島県の地方紙・福島民報

 さらに言えば最大で6分の1よりも全体でいくつかが重要です。以下に2018年7月と2012年6月の放射線量の比較を示します。
2012年6月の24%程度の放射線量なった2018年7月の福島第一2号機のオペフロ
 ※(2)(13)にて作成
 図―7 2号機オペレーテイングフロアの2012年6月と18年7月の放射線量比較

 全体平均では4分の1(24%)程度です。
 福島は放射線量が下がったことは喧伝されましが、今後は下がらないとは報じられないようです。
 
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 放射線の「安全」についていえば、どれだけ下がったでなく、現在のレベルが安全なのか、今後はどうなるかが重要です。福島の子供さんはこのまま福島に住み続ける可能性がなります。余命が長い分だけ、放射線が下がらければ被ばくリスクも大きい頭もいます。だtだし、この7年を見ていると今後の放射線がどのように推移し、どのようなリスクがあるかはあまり検討していないようです。その代り放射線量は下がった、「安全」だ、「風評被害」みたいな主張がなされています(14)。これでは福島の皆様は不安だと思います。 
 福島を代表する夏野菜にピーマンがあります(15)。7月に入りシーズンです(16)。福島県会津若松市辺りのピーマンは品質と揃いが良いそうです(17)。福島県は福島産ピーマンは「安全」だと主張しています(18)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ピーマンはありません。
他県産はあっても福島産ピーマンが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図―8 福島産ピーマンが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)2号機建屋内線量低下 最大で6分の1に 第一原発 | 県内ニュース | 福島民報
(2)2018年7月2日
福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋西側壁開口後オペフロ調査の測定結果(速報)について(PDF 50.2KB)

(3)放射線業務従事者 - Wikipedia
(4)福島第一・第二原子力発電所の燃料貯蔵量について - 福島県ホームページ
(5)福島の最悪シナリオ
(6)中長期ロードマップ|東京電力
(7)(6)中の「2017年9月26日(第3回廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議)⇒(資料1)中長期ロードマップ改訂案について(391KB
(8)(6)中の「2018年6月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第55回事務局会議)⇒【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(18.6MB)
(9)3号機原子炉建屋燃料取り出し用カバー等設置工事の進捗状況について
(10)半減期 - Wikipedia
(11)報道発表資料 |厚生労働省
(12)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(13)2012年6月14日福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋内調査結果(3階~5階)(平成24年6月13日実施)(PDF 161KB)
(14)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ
(15)夏 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(16)福島県の旬(出回り時期) 野菜編
(17)ピーマン | JA会津よつば
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(19)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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