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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

どれが正しいの福島事故裁判報道

 7月11日の原発事故の刑事責任を問う裁判で、津波対策を検討した東京電力の社員が証言に立ちました。その証言内容の報道。発信を見ると
 ・近隣地域への影響が懸念され、対策は進まず(NHK)(1)
 ・防波堤をたてる対策について許認可などを調べるように指示があったが、設置場所などの具体的な検討についての指示はなかった(FCT)(2)
 ・旧経営陣が対策を先送り(毎日新聞(3)、FTV(4))
 ・想定外とは思いづらい(TV朝日系列、福島ではKFBの7月11日22時台の番組)
 同じ証言なのにあまりにも内容が違っていています。この中で怪しいのは、国民の知る権利を充足しないNHKだと思います(5)(6)。
 福島原発事故の最大の謎は福島原発事故の原因だと思います。
 ①「想定外」の津波で起こった(7)。
 ②十分に注意すれば「津波」は想定できたが、注意を怠り津波が想定できなかった。
 ③「津波」の危険性については、東京電力は薄々は感づいていたが、対策に莫大な費用がかかかるので、あえて無視した(8)。
です。
 東京電力の主張は「想定外」です。
事故前の2008年当時、 東京電力原子力・立地本部原子力設備管理部長を務めていた方(故人)(9)は、政府事故調で
「日本の地震学者、津波学者のだれがあそこにマグニチュード9がくるということを事前に言っていたんですか。」
と証言しています(10)。
 2012年4月には
「今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした」
とのプレス文を発表しています(7)。(=^・^=)が東京電力の発表を調べる限りでは、このプレス分を訂正する発表を知りません。さらには、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の「安全対策」を紹介した漫画では福島事故について
「想定を上回る津波が過酷な事故への引き金となりました」
記載し、ここでも「想定外」を主張しています(11)(12)。
今も「想定外」を主張する東京電力
 ※(11)を引用
 図―1 東京電力の「柏崎刈羽の安全対策」を紹介した漫画

ただし、「想定外」との東京電力の説明はあまり信じられていないようです。そのためでしょうか?これをめぐり刑事裁判が行われています(13)。
 事故前に福島第一を襲った津波は想定されていました(14)。
 brg140919c.gif
 ※(10)を抜粋・加筆
 図―2 2002年の津波想定(福島第一原発付近)

 なぜか、福島第一原発付近の想定が消えていますが、周囲の溯上高で15mが想定されています。報道を見る限り(1)~(4)(11)、当時の東電幹部の皆さんがなぬ故この想定基づき対策を取らなかったのか、仮に取ったとして福島事故は防げたかです。
 7月11日の原発事故の刑事責任を問う裁判が開かれました。そこに、津波対策を検討した東京電力の社員様が証言に立ちました。この証言をNHK、FCT、毎日新聞、FTV、テレビ朝日系列が報じていまそた。
 NHKはこの東電社員様の証言内容について
「原発に巨大な津波が押し寄せる可能性があるとする社内の想定を受けて、事故の3年前に防潮堤のおおまかな工程や費用を検討した結果、完成までおよそ4年かかり、費用は数百億円にのぼると試算したと証言しました。
社員はこの検討結果を武藤元副社長に報告しましたが、沖合に防潮堤を建設すると遮られた津波が近隣の地域に影響することも懸念され、その後は具体的な対策としては進まなかったということです。」
と報じていました(1)。
「近隣地域への影響が懸念され、対策は進まず」との証言を発信するNHK
 ※(1)をキャプチャー
 図―3 「近隣地域への影響が懸念され、対策は進まず」との証言を発信するNHK

 
 「津波が近隣の地域に影響することも懸念され、その後は具体的な対策としては進まなかった」
との証言は技術的に見みると不自然な内容です。毎日新聞の報道によると、「防潮堤」長さは1.5~2kmです。以下に長さ2kmとした場合の配置予想を示します。
つくっても両サイドに広く敷地が広がるはずの福島第一防潮堤
 ※1 Google Mapで作成
 ※2 敷地境界は()による。
 図―4 防潮堤(想定)と敷地境界

 図に示す様に防潮堤の両側に福島第一敷地内で相当な隙間がとれます。防潮堤によって津波が回り込んでも、回り込む先は概ね「近隣」でなく「福島第一敷地内」です。津波が近隣の地域に影響するとは考え難いです。NHKが嘘をながしているか、証言した東電社員様が嘘をついているかです。
 福島のローカルTV局は、東電社員様の証言を
「武藤被告から防波堤をたてる対策について許認可などを調べるように指示があった」
「設置場所などの具体的な検討についての指示はなかった」 
と報じています。
「具体的な検討についての指示はなかった」との証言を報じるFCT
 ※(2)をキャプチャー
 図―5 「具体的な検討についての指示はなかった」との証言を報じるFCT

「具体的な検討についての指示はなかった」とし、なんとなく先送りを示す内容です。
 毎日新聞は
 「旧経営陣が対策を先送りした」
 「社員は2008年6月、社内の別グループが出した第1原発への想定津波の試算結果に基づき、元副社長の武藤栄被告(68)から、防潮堤の設置に必要な許認可などを調べるよう指示を受けた。社員は、原発の東側沖合に高さ20メートル、長さ1.5~2キロの防潮堤を設置することを想定して資料を作成。緊急発注すると最短16カ月後に着工でき、費用は数百億円になるとの概算を武藤元副社長に提出したが、対策は取られなかった。」
との証言を報じています(3)。
 福島のローカルTV局FTVは
 「当時検討された沖合に防潮堤を設置する案について、『決定から着工までの期間は16カ月』と試算し、建設には数百億円かかることを報告したと明かした。
そのうえで、武藤元副社長が対策を先送りしたとされる、2008(平成20)年7月に建設が決定していれば、翌年には工事が始まった」との証言を報じています(4)。
「決定から着工までの期間は16か月」との証言を報じるFTV
 ※(4)をキャプチャー
 図―6 「決定から着工までの期間は16か月」との証言を報じるFTV

 毎日新聞とFTVの報道とNHKの発信は以下の2点で違います。NHKは
「事故の3年前に防潮堤の<略>完成までおよそ4年」とし、たとえ着工したとしても震災にまでに完成せず事故は防げなかった事になります。一方で、毎日新聞やFCTは「 2008(平成20)年7月に建設が決定していれば、翌年には工事が始まった」と報じ、先送りしなければ翌年(2009年)には工事が始められ、事故の時に完成していなくても、ある程度の津波被害を防げた可能性を残す証言です。福島県の南隣の茨城県に東海第二原発があります(16)。2009年に「防潮堤」の工事を始めました(17)。福島第一と同じく2011年に津波が襲いましが、防潮堤が効果を発揮し、大事故は免れました(16)(17)。そして、このたびは原子力規制員会の適合性審査(安全審査ではない)に事実上合格しました(18)。毎日新聞とFTVの報道の通りなら、東海第二の例からして、2009年に防潮堤の工事を始めていれば「完成」していなくても、11年の津波襲来時にはある程度の効果は発揮され事故を防げたか、防げなくても軽減できたはずです。
 毎日新聞とFTVは「先送り」と報じています(3)(4)。一方でNHKは「近隣地域への影響が懸念され、対策は進まず」との発信を行い(1)、対策を検討し続けたような内容です。既に記載の通り「近隣地域への影響が懸念」は技術的に見て不自然です。
 テレビ朝日系列(福島ではKFB)は7月11日の22時台の番組で、東京電力が福島第一に襲来した津波を「想定外」と主張している(7)に対して、「想定外とは思いづらい」との東電社員様の証言を報じていました。
「想定外とは思いづらい」との証言を報じるテレビ朝日系列(福島ではKFB)
 ※テレビ朝日系列(福島ではKFB)は7月11日の22時台の番組をキャプチャー
 図-7 「想定外とは思いづらい」との証言を報じるテレビ朝日系列(福島ではKFB)

 7月11日の原発事故の刑事責任を問う裁判で、津波対策を検討した東京電力の社員が証言に立ちました。その証言内容の報道。発信を見ると
 ・近隣地域への影響が懸念され、対策は進まず(NHK)(1)
 ・防波堤をたてる対策について許認可などを調べるように指示があったが、設置場所などの具体的な検討についての指示はなかった(FCT)(2)
 ・旧経営陣が対策を先送り(毎日新聞(3)、FTV(4))
 ・想定外とは思いづらい(TV朝日系列、福島ではKFBの7月11日22時台の番組)
 同じ証言なのにあまりにも内容が違っていています。この中で怪しいのは、国民の知る権利を充足しないNHKだと思います(5)(6)。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 まずですがNHKだけは「報道」ではなく「発信」とさせていただきました。(=^・^=)の調べた範囲では、NHKの「発信」には「嘘」が多くおよそ「報道」と呼べるものではありません。NHKは何となくいいわけ部分をピックアップした気がします。NHKは殆どを「嘘」で固めた「柏崎刈羽再稼働」を推奨する番組を放送しています(19)。東京電力は「再稼働」をめざし柏崎刈羽は事故前に比べて大幅に安全になったと主張しています(20)。東京電力が原発を「安全」に運営するには福島事故の原因を究明し、再発防止を図るべきとおもいます。報道内容を見る限り福島事故が「想定外の津波」で起こったとの主張(7)は無理があると思います。(=^・^=)には単なる言い逃れしか見えません。東京電力に汚染された福島を多くの人が警戒し、避けていると思います。ところが、これを東京電力は「風評被害」と主張しています(21)。多くの福島の皆さまはこの主張を信じないと思います。
 福島を代表する果物にモモがあります(22)。福島県知事は今年も福島のモモのPRをしたそうです(23)。福島はモモの季節です。福島県福島市産のモモは糖度が高く濃厚な味わいだそうです(24)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産モモはありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―8 福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)沖合の防潮堤検討した社員が証言|NHK 福島県のニュース
(2)ニュース|福島中央テレビ
(3)東日本大震災:福島第1原発事故 東電強制起訴公判 防潮堤工程案を「旧経営陣先送り」 - 毎日新聞
(4)ローカルTime FNN被災地発...
(5)【電子版】NHK受信料「合憲」 国民の知る権利を充足-最高裁(更新) | 商社・流通・サービス ニュース | 日刊工業新聞 電子版
(6)めげ猫「タマ」の日記 福島事故、津波対策な経営判断に従うとNHK
(7)今回の津波は、それまでの知見では想定できない大規模なものでした|東京電力
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故は「未必の故意」?
(9)吉田昌郎 - Wikipedia
(10)政府事故調査委員会ヒアリング記録 : 原子力防災 - 内閣府)中の「吉田 昌郎 東京電力福島第一原子力発電所長 ⇒事故時の状況とその対応について 3 ⇒吉田 昌郎-5(PDF形式:845KB)
(11)原子力発電所に質問です 柏崎刈羽原子力発電所の安全対策|東京電力ホールディングス株式会社
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島事故は「想定外」を主張し続ける東京電力、想定外がまた起きて柏崎刈羽も事故りそう
(13)詳報 東電 刑事裁判「原発事故の真相は」|NHK NEWS WEB
(14)予測された日本海溝津波地震 想定されなかった津波被害
(15)中間貯蔵施設の概要|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(16)東海第二発電所 - Wikipedia
(17)東海第二原発は本当に危険な瀬戸際だった
(18)東海第2原発に「合格」 規制委、再稼働には時間  :日本経済新聞
(19)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘放送、柏崎刈羽では働く人が減っている
(20)発電所の安全対策|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(21)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(22)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)ローカルTime FNN被災地発...
(24)フルーツを食す《福島のサクランボ・桃・梨・ブドウ・りんご》 - 福島市
(25)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(26)鎌田店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
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  1. 2018/07/13(金) 19:45:14|
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  4. | コメント:1
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コメント

福島の事故が有るまではNHKが結構嘘ばかりいっているとは気が付きませんでした。原発事故が有ってからNHK見なくなったわ~
  1. 2018/07/14(土) 17:49:58 |
  2. URL |
  3. ぶぶ #-
  4. [ 編集 ]

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