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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県川俣町山木屋・地域の復興は厳しい

 福島県川俣町山木屋は事故によって、放射能が飛来し汚染されました。そのため避難地域に指定されたのですが、昨年3月末に避難指示が解除されました(1)。ここの復興について、福島県の地方紙・福島民報は社説で
「復興に向けて努力を重ねる人々に対し、国や県、町の支援をより強化するべきだ。」
と論じていました(2)。でも、避難地域とそうでない地域が混在している川俣町では無理です。
 福島県川俣町は阿武隈高地の北部に位置する山村です。福島事故で放射能が飛んで来て町は汚染されました。
事故8年目になっても汚染されたままの福島県川俣町
 ※1(3)のデータを元に(4)に示す手法で8月1日に換算
 ※2 避難区域は(5)による。
 図―1 福島県川俣町と飯舘村


 図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(6)地域が広がっています。事故8年目になりますが川俣町は汚染されたままです。
 事故後5年間(2011年3月から2016年2月)に生まれた赤ちゃんは
 男の子 141人
 女の子 182人
で女の子が多く生まれています(7)。偶然に起こる確率を(=^・^=)なりに計算すると統計的に差があるとされる5%(8)を下回る2.3%でした(7)。
 通常は男の子が多く生まれるので(9)異常な事態です。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島県川俣町の綺麗な女性
 ※(10)を引用
 図―2 福島県川俣町の綺麗な女性

でも喜んでばかりはいられないようです。放射性影響研究所は広島や長崎で遺伝的な影響が無かった根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことをあげています(11)。さらには福島事故で設定された避難区域の全てないし大部分が「計画的避難区域」だったのは川俣町の他に飯舘村、葛尾村がありますが、どちらも川俣町と同じように事故後に女の子が多く生まれています(12)。広島や長崎で起きて無い事が福島では起きているようです。
 それでも安倍出戻り内閣は「安全」であるとして昨年(2017年)3月31日に川俣町山木屋の避難指示を解除しました(1)(5)。以下に川俣町山木屋の帰還者・避難者数を示します。
帰還が進まない福島県川俣町山木屋
 ※(13)を集計
 図―3 川俣町山木屋の帰還・避難者数

 図に示しように帰還は進んでいません。避難指示解除から1年4ヶ月の2018年8月1日時点で対象1,070人中で帰還は331人で(14)約3割に止まります。以下に月別の帰還者の増減を示します。
増加が止まった山木屋への帰還者
 ※(13)を集計
 図―4 川俣町山木屋の帰還の増減

 図に示し通り避難指示解除後に時間とともに増加のペースは落ちてきています。数値を記載すると
  7月1日 333人(15)
  8月1日 331人(14)
で、減っています。帰還は止まりました。
 今年4月5日に山木屋で学校が再開されました(16)。新たに再開された学校に通うのは小学6年生5人、中学生2.3年生10人で小中学校とも新入生はいません(17)。
小6、中2,3しかいない川俣町山木屋小中学校
 ※(17)を転載
 図―5 山木屋小・中学校の学年別人数を報じる福島のローカルTV・TUF

 小学校は6年生しかいないので、1年限りです。今の小学6年生が中学を卒業する4年後には生徒がいなくなり中学も廃校です。
 山木屋小中学校はこの3月までは避難地域とはならなかった川俣町の別の場所にありました(17)。その時(2017年度)の学年別人数を示します。
小学6年生が5人した昨年度の川俣町山木屋小学校
 ※(18)(19)にて作成
 図―6 昨年(2017年)度の山木屋小中学校の人数

 図に示し通り今年は中学に入学するはずの小学6年生が5人いたのですが、今年の中学の新入生はいません(17)。山木屋の中学ではなく、避難先の中学を選んだようです。そして、山木屋の学校に通っている15人も山木屋には戻らず全員が避難先から通よっています(2)。
 避難指示は解除になったもですが、帰還は進んでいません。
 少しずつですが、「山木屋」の復興を進めています。
 2016年1月31日 山木屋の屋外スケートリンク再開(20)
 2017年3月31日 避難指示解除(1)(5)
 2017年7月 1日 山木屋地区復興拠点商業施設「とんやの郷」がオープン(21)
 2018年2月    山木屋の屋外スケートリンクに浅田真央さんが訪れる(22)
 2018年4月 5日 山木屋小中学校が山木屋で再開(16)
お隣の飯舘村も2017年3月31日に避難指示が解除されました(23)。同村では小中学校の副読本、教材、運動着等、宿泊学習、遠足、PTA会費、給食費の無償化など(24)思い切った施策をしています。このような施策は山木屋にはありません。
 こうした状態を受けたのか、福島県の地方紙の福島民報は8月3日付の社説「【山木屋地区の復興】細やかな支援を手厚く」で
「営農を再開した住民もいる。復興に向けて努力を重ねる人々に対し、国や県、町の支援をより強化するべきだ。」
と論じていました。
 さらに
「とんやの郷は、町が経済産業省の補助金を活用し、建設した。食堂で特産品の川俣シャモを使った料理を提供する。売店で食料品や日用品を扱う。七月中旬まで食堂は約一万九千五百人、売店は約六万一千五百人、合わせて約八万一千人が利用した。川俣の味覚を楽しめるだけに、町外の人も大いに利用して復興を後押ししてほしい。」
と論じています(2)。
 「とんやの郷」は川俣町山木屋の復興拠点商業施設です。2017年7月1日にオープンしました。中通りと浜通りを結ぶ国道を通行される方々にもご利用いただき、山木屋地区をはじめ町内の魅力を感じていただけるような施設運営を行っているそうなので(21)「道の駅」の機能もあるようです。
 似たような施設にお隣の飯舘村の「までい館」があります。こちらは2ヵ月で来場者が10万人に達したそうです(25)。山木屋の「とんやの郷」はオープンから1年以上が経っても10万人以下の約81,000人です。明らかに寂れています。飯舘村にはこのような施設は「までい館」だけです。全て注力できます。。川俣町にはこことは別に「道の駅川俣シルクピア」があります(26)。山木屋の「とんやの郷」だけに注力するわけてには行きません。
 川俣町は図―1に示す様に避難区域とならなっかた区域もあります。福島では避難地域から避難された方と、そうでない方で「軋轢」があります(27)(28)。川俣町には自主避難されたかたもいます(13)。自主避難の行為には実質的に賠償は支払われません(29)。川俣町の皆さんの中にも「不平等感」を持つ方がいると思います。
 当該社説は
「 実情に合った細やかな対策が必要だ。」
と結んでいます(2)。山木屋だけに特化した対策を実施すればするほど町内の「不平等感」が広がり、実行は無理です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 本文記載の通り、帰還が進んでいません。不安があると思います。そして他の福島の皆様も不安なようです。
 福島の夏野菜にピーマンがあります(30)。8月に入り出荷のピークです(31)。福島のピーマンは美味しいそうです(32)。福島県は福島産ピーマンは「安全」だと主張しています(33)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産ピーマンはありません。
他県産はあっても福島産ピーマンが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(34)を引用
 図―7 福島産ピーマンが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
 
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)川俣町 - Wikipedia
(2)【山木屋地区の復興】細やかな支援を手厚く(8月3日) | 県内ニュース | 福島民報
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)めげ猫「タマ」の日記 福島・川俣町山木屋、学校再開、子供の帰還は「0」
(8)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(9)出生性比
(10)広報かわまた 2018年8月号 - 川俣町公式ホームページ
(11)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 – 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島・遺伝的影響資料に「出生性比」が無し
(13)山木屋地区の居住の状況
(14)(13)中の避難者数一覧(平成30年8月1日現在) [PDFファイル/40KB]
(15)(13)中の避難者数一覧(平成30年7月1日現在) [PDFファイル/40KB]
(16)7年ぶりにふるさとで学校再開 新妻大臣政務官が山木屋小中学校開校式に出席|今日の出来事:文部科学省
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島・川俣町山木屋、学校再開、子供の帰還は「0」
(18)川俣町立山木屋小学校 » 児童数生徒数情報|Gaccom[ガッコム]
(19)川俣町立山木屋中学校 » 児童数生徒数情報|Gaccom[ガッコム]
(20)めげ猫「タマ」の日記 除染が終わっても、除染が必要な福島
(21)山木屋地区復興拠点商業施設「とんやの郷」 - 川俣町公式ホームページ
(22)絹の里やまきやスケートリンク - 川俣町公式ホームページ
(23)飯舘村 - Wikipedia
(24)学校再開に係る保護者説明会資料 - 飯舘村ホームページ
(25)道の駅「までい館」来場10万人!(10月19日) - 飯舘村ホームページ
(26)道の駅川俣シルクピア-施設案内 - 川俣町公式ホームページ
(27)めげ猫「タマ」の日記 軋轢を生む福島原発難民!
(28)帰還を遅らせる賠償金格差
(29)めげ猫「タマ」の日記 福島県外避難者がいじめが拡散とNHK、福島では2ヵ月連続で自殺、いじめの疑い
(30)夏 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(31)福島県の旬(出回り時期) 野菜編
(32)福島県JAたむら&田村市トップセールス/東京青果株式会社
(33)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(34)2018年8月1日(水)発行の鎌倉屋折込チラシ
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  1. 2018/08/04(土) 19:52:25|
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