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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

回復の見込みが無い福島県田村市の観光客

 福島県の地方紙・福島民報が福島県田村市のムシムシランドの今年の来場者数が1万人を超え、2010年の来場者を約13,300人と紹介し(1)、あたかも観光客が戻ったかのような社説をだしました(1)。でも福島県の発表(3)を見ると来場者は大幅に減ったままです。
 福島県田村市は、福島県中部の山の中にある市です(4)。同市は高原都市を主張していますが(5)、どう見ても単なる山間僻地です(6)。福島事故では避難地域が設定され(4)、田村市の避難区域内にあった標準電波送信所から正確な時刻情報を発信する「標準電波」が出せなくなり、東日本では電波時計の時刻合わせができなくなりました。この件はそれなりに報じられ(7)、多くの人が同市が福島第一原発近くにあり、避難地域設定された事を知ったと思います。以下に位置を示します。
汚染されている福島
 ※1 (8)のデータを(9)に示す手法で8月1日に換算
 ※2 旧避難区域は(10)による。
 図-1 福島県田村市

 図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(11)地域が広がっています。事故8年目ですが、福島県田村市は汚染されたままです。
 同市にはいくつかの観光施設があります(4)。その一つにこどもの国ムシムシランドがあります(12)。メインは自然の中でカブトムシの生態をつぶさに観察できるカブトムシ自然観察園です(13)。これについて福島県の地方紙・福島民報は「【田村の観光施設】回復基調を軌道に(8月21日)」との社説(1)、で
 「田村市常葉町の観光施設『ムシムシランド』の今季来場者数が一万人の大台を超えた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故以降は初めてで、市内の観光関係者を喜ばせた。回復基調を持続させ、周辺の他施設にも効果を広げる必要がある。<中略>震災前の二〇一〇(平成二十二)年度、約一万三千三百人が来場した。翌年は原発事故で緊急時避難準備区域に指定されたため休止を余儀なくされた。翌年は原発事故で緊急時避難準備区域に指定されたため休止を余儀なくされた。<中略>施設の一万人達成は、復興を印象づける一つの指標として評価されるべきだ。」
と論じていました。事故で避難指示が出て休園したが、観光客が戻ったような書き方です。
 以下に田村市のこどもの国ムシムシランドの来場者数を示します。
事故前は7万人のムシムシランド入場者
 ※(2)でを集計
 図―2 こどもの国ムシムシランドの来場者数

 2011年は13,300人でなく、69,052人でした(3)。事故後は約13,000人前後で推移しています。メインのカブトムシ自然観察園は8月26日の営業であり、今季来場者数が一万人の大台を超えたばかり(1)なので、今年も同じような来場者数になると思います。
 以下に田村市の観光客数を示します。
回復しない田村市の観光客数
 ※1(2)を集計
 ※2 凡例中、「あぶくま洞・入水鍾乳洞」は「あぶくま洞等」、「こどもの国ムシムシランド」は「ムシムシランド」と略した。
 図―3 田村市の観光客数

 事故後は概ね25万人前後で推移しています。今後も増えることはありません。
 当該社説は
 「これは県内のほかの観光施設にも等しく言えることだ。」
と、田村市の取り組みが福島県域復興の手本になるような事を主張していますが、そのような事はありません。事故で汚染され、避難指示も出た福島県田村市に出かけるのは相当な物好きだけです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 この社説で気になったのは「震災前」との記述です。田村市の観光客を減らしたのは「震災」でなく「事故」です。福島では色々な誤魔化しがなされています。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表する果物にナシがあります(14)。ベトナムへの輸出が始まりました(15)。福島県相馬市辺りのナシは風味豊かで甘みたっぷりだそうです(16)。福島県は福島産ナシは「安全」だと主張しています(17)。でも、福島県のスーパー相馬市のチラシには福島産ナシはありません。
他県産はあっても福島産ナシが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図― 福島産が無い福島県のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)【田村の観光施設】回復基調を軌道に(8月21日) | 県内ニュース | 福島民報
(2)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(3)(2)中の22年観光客入込状況調査 [PDFファイル/732KB]
(4)田村市 - Wikipedia
(5)福島県田村市ホームページ トップページ
(6)めげ猫「タマ」の日記 田村市10周年、未来は暗い
(7)asahi.com(朝日新聞社):電波時計、東日本で時刻合わず 原発の避難地域に送信所 - 東日本大震災
(8)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(9)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(10)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(11)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(12)こどもの国ムシムシランド
(13)こどもの国ムシムシランド » 見る
(14)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(15)8/20(月)よりベトナムに福島県産“梨”を出荷|イオン株式会社のプレスリリース
(16)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)Webチラシ情報 | フレスコキクチ
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  1. 2018/08/23(木) 19:47:54|
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