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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島の明日、ママがいない(2017年8月~)

 福島の赤ちゃん誕生数を見ると
  事故前後(2010年8月~11年7月)15,734人
  近々1年(2017年8月~18年7月)12,948人
で18%減っています。これはママになるべき若い女性が福島から逃げ出した結果です。福島の明日、ママがいなくなり、子供が生まれなくなります。
 福島は事故によって汚染されました。
特異的に汚染されている福島
 ※(1)のデータを(2)に示す方法で8月1日に換算
 図―1 特異的に汚染されている福島

 図に示す様に福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域(3)が広がっていますが、他は殆どありません。事故後に避難区域が設定されたのは福島県だけです(4)。事故から7年以上が経過しましたが福島は特異的に汚染されたままです。
 福島県伊達市のセシウム量を示しますます。
事故後からあまり減っていない伊達市のセシウム
 ※ 計算方法および元データは(5)による。
 図―2 福島県伊達市のセシウム放置量

 福島では除染はほぼ完了しており(6)、今後は除染で減るなどはあり得ません。図に示す通り残った放射性セシウムの大部分はセシウム137です。セシウム137の半減期(半分になるまでの時間)が30年であるので(7)、30年で半分、60年で4分1が残ります。汚染はなかなか無くなりません。これは伊達市だけでなく福島全体で言える事です。福島の汚染解消の先が見えません。福島での子育ては放射能汚染の中での子育てを意味します。
 今から5年前の2013年8月には福島県には49,169人の15~19歳の女性がいました。5年を経て彼女達は20~24歳になりました。2018年8月の福島県にいる20~24歳の女性は32,064人です(8)。2013年8月当時15~19歳だった福島の女性の3分の1以上が福島を逃げ出しています。
 以下に20代前半の各年1-7月の社会的増減の推移を示します
事故後は男性を大きく超えたままの福島20代前半女性の社会減
 ※1(8)を集計
 ※2 各年1~7月を集計
 図-3 20代前半のの社会的増減

 図に示すように20代前半女性の社会減が事故後の8年間、男性の社会減を大きく超えています。改善されるどころか、逆に増えています。 しかたが無い事です。福島の汚染解消の目途はありません。福島復興バブルは崩壊に向かっています(9)。福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。
事故前の海水浴客は3~5万人と発信するNHK
 ※(10)を転載
 図―4 福島の綺麗な女性

 何処へいっても歓迎されます。事故から数年も経てば事故直後に福島を脱出した女性達はママになる年頃です。以下に2017年に赤ちゃんを産んだお母さんの年齢の分布(出生時)を示します。
出産はおおむね25~34歳の福島
 ※(11)にて作成
 図―5 赤ちゃんを産んだお母さんの年齢の分布(出生時)

 図に示す様に25~34歳が大部分を占めます。この世代の女性は福島のお母さん候補です。その前の20代前半女性が逃げたしています。この世代も減っています。
減り続ける福島の25~34歳の女性人口
 ※(8)を集計
 図―6 福島の25~34歳の女性人口

 事故直前(2011年3月)108,121人(25-29歳50,540人、30-34歳57,681人)
 今月(2018年8月)   80,919人(25-29歳36,652人、30-34歳44,267人)
で、25.2%減っています。当然ながら赤ちゃんも生まれなくなります。
事故後に赤ちゃんが生まれなくなった福島
 ※1(8)を集計
 ※2 各年8月から翌年7月の1年間を集計
 図-6 福島の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り年々減っていきます。
 福島の赤ちゃん誕生数を見ると
  福島の赤ちゃん誕生数を見ると
  事故前後(2010年8月~11年7月)15,734人
  近々1年(2017年8月~18年7月)12,948人
で18%減っています。福島からは若い女性が逃げて行き、明日、ママがいなくなります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島に残ったかたも「不安」を抱えています。
 福島県石川町ではリンゴの出荷が始まりました(12)。同町のリンゴは果汁と蜜がたっぷりで、シャキッとした歯ごたえで、甘みと酸味のバランスのよいそですそうです(13)。福島県は福島産はリンゴだと主張しています(14)。でも、福島県石川町のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県石川町のスーパーのチラシ
 ※(15)を引用
 図―7 福島産リンゴが無い福島県石川町のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県石川町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(2)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(3)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(4)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの6割が残る福島県本宮市
(6)福島県の除染措置完了市町村について|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(7)半減期 - Wikipedia
(8)福島県の推計人口(平成30年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(9)めげ猫「タマ」の日記 原発賠償3割減、崩壊に向かう福島復興バブル
(10)<めげ猫「タマ」の日記 NHKの「嘘」、事故前の福島・原釜尾浜海水浴場の海水浴客は3~5万人、実は3~6万人
(11)保健福祉部関係の統計情報データベース - 福島県ホームページ中の「福島県人口動態統計⇒平成29年概数 [PDFファイル/2月05日MB]
(12)リンゴ「つがる」、ナシ「幸水」本格出荷開始 JA夢みなみ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(13)特産品 - あぶくま石川 | JA夢みなみ
(14)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(15)石川店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
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  1. 2018/08/30(木) 19:56:44|
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