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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島Q&A Q6.事故から7年半、復興は進んでいますか?

Q6.事故から7年半になりました。福島県域の復興は進んでいますか?
A6.復興は進んでいません。
 復興庁の冊子(1)などを見ると
「未曽有の大震災と原子力災害から7年の月日が経ち、
 被害にあった地域も、徐々に復興が進んできました」
との記述があり、あたかも「復興」が進んでいるようですが、殆ど進んでいません。
 復興(ふっこう)とは、一度衰えたものが再び勢いを取り戻す事です(2)。福島を衰えさせたのものは「放射能汚染」です。勢いを取り戻すに「放射能を減らす」ことが必要です。以下に福島県伊達市のセシウムの量を示します。
事故後からあまり減っていない伊達市のセシウム
 ※ 計算方法および元データは(3)による。
 図―1 福島県伊達市のセシウム放置量

 図に示す様に事故後から殆ど減っていません。すでに除染は終っているので(4)、今後は自然減衰でしたか減りません。福島に今、残っている放射性物質はセシウム137等の半減期の長い放射性物質です。今後は減りません。
 以下に福島および隣県の放射線量分布を示します。
事故から7年半を経て、特異的に汚染されている福島
 ※(5)の数値データを元に(6)に示す手法で9月1日時点に換算
 図―2 航空機モニタリングによる放射線量分布

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(7)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(8)。事故8年目になりましたが、福島は特的に汚染されています。
 当然ながら、多くの方が福島を避けています。福島を代表する果物にモモがあります(9)。TOKIOの皆様のテレビCMを流れました(10)。以下にモモの最大産地の山梨県(福島県は2位)(11)と各年7月のモモの価格を比較してみました。
事後後に山梨産に比べさらに安くなった福島産モモ
 ※(12)にて作成
 図―3 福島と山梨産のモモ価格

 福島のモモは事故前から山梨産に比べ安かったですが、事故後はさらに安くなりました。汚染されている台地で採れた農作物を避けるのは当然です。
 福島県いわき市で海開きした四倉、勿来、薄磯の海水浴場が開設されました(13)。以下に海水浴客数をしめします。
 事故前に比べ大幅に減ったままの福島県いわき市の海水浴客
※(13)(14)で作成
 図―4 福島県いわき市の海水浴客数

 今年も事故前から大幅に減ったままで、回復の兆しがありません。汚染されている福島へのお出かけをためらうのは当然です。
 福島では次々に避難指示が解除されています(9)。このうち南相馬市(15)、楢葉町(16)、葛尾村(17)、浪江町(18)、川俣町(19)、飯舘村(20)、富岡町(23)(24)では、月末ないしは各月1日時点と避難者数と町内在住人数等を発表しています。以下に集計結果を示します。
人が戻らない福島の避難解除地域
 ※(15)~(24)で作成
 図―5 旧避難地域の在住者数と避難者数

 図に示す通り避難者は殆ど戻っていません。
事故後に起きた社会現象として、若い女性の福島脱出があります。以下に福島在住の15~19歳の方が、5年後にどれだけ福島に残っていたかを示します。
事故後に若い女性が残らなくなった福島
 ※1(25)を集計
 ※2 日付け15~19歳当時
 図―6 10代後半の方が5年後に福島県に残っている割合

 5年後のデータが必要なので、5年前の2013年8月までの集計ですが、事故後に10代後半女性が福島に残らなくなりました。若い女性がいなくなれば、福島の男性はパートナーを得ることが出来ません。赤ちゃんも生まれなくなります。福島の女性はお隣の宮城や茨城の女性に比べても大変に綺麗です。
 福島県知事の福島産ブドウとモモを贈る綺麗な女性(ベジフルコーディネーター)
 ※(26)を引用
 図―7 福島県知事に福島産ブドウとモモを贈る福島の綺麗な女性(ベジフルコーディネーター)。

何処へ行っても歓迎されます。あえて、汚染されている福島に留まる事はありません。
 半減期(27)から計算すると、今のセシウムは1桁下がる(10分の1)になるのに100年が必要です(0.5(100÷30)≒0.1)。そうなれば福島の汚染はかなりマシになりますが、このままですと福島から若い女性がいなくなり、赤ちゃんが生まれず、福島県域は滅んでしまいます。福島は永遠に復興しません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 この7年半の間、福島の復興は前に進んでいません。福島を汚染している放射性物質の量はそれ程変わりません(図―1)。福島は汚染されたままです(図―2)。福島産はさけらたままです(図―3)。福島はお出かけ先としても敬遠されています(図ー4)。避難解除しても旧避難地域に人は戻りません(図―5)。事故後に増えた若い女性の福島脱出は元に戻る気配がありません(図―6)。それでも行政(国や福島県)はあたかも福島復興が進んだように主張しています(28)。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島の農協さんが図―7に示す様に福島県知事に福島産ブドウを贈りました(26)。福島はブドウの季節です。福島県会津若松市は福島県第3位のブドウの産地です(30)。福島のブドウは「一粒ひとつぶ、力強い甘さ」だそうです(31)。福島県は福島産ブドウは「安全」だと主張しています(32)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ブドウはありません。
 他県産はあっても福島産ブドウがが無い福島県会津若若松市のスーパーのチラシ
※(33)を引用
 図―8 福島産ブドウが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略中の放射線のホント
(2)復興 - Wikipedia
(3)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの6割が残る福島県本宮市
(4)除染情報サイト:環境省
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(10)ふくしまプライド。
(11)桃の生産量の都道府県ランキング(平成28年) | 地域の入れ物
(12)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類、果実⇒中分類、もも類」で検索
(13)昨年の倍 9万5336人 今年度いわき3海水浴場客数 震災後最多 | 県内ニュース | 福島民報
(14)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(15)避難指示区域別居住状況 - 南相馬市
(16)楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ
(17)住民生活課 - 葛尾村ホームページ(過去の掲載分も含む)
(18)浪江町ホームページ トップページ
(19)山木屋地区の居住の状況 - 川俣町公式ホームページ
(20)平成30年8月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ
(21)広報なみえ - 浪江町ホームページ
(22)めげ猫「タマ」の日記 避難指示解除の富岡町、7割は新規転入者(3~5月)
(23)県内外の避難・居住先別人数【平成30年8月1日現在】(平成30年8月2日更新)|新着【各種手続き・申請・お知らせについて】 | 富岡町役場
(24)県内外の避難・居住先別人数【平成30年9月1日現在】(平成30年9月4日更新)|新着【各種手続き・申請・お知らせについて】 | 富岡町役場
(25)福島県の推計人口(平成30年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(26)トピックス | JAふくしま未来
(27)半減期 - Wikipedia
(28)復旧・復興状況等 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(29)夏 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(30)くだものづくりがさかんな福島盆地
(31)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(32)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(33)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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