FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

南相馬市に新バスターミナル、未来は暗い

 福島県南相馬市で新バスターミナルが落成しました(1)(2)。同市はこれからも激しい人口減が確実であり、観光客も戻らないので未来は暗いと思います。
 福島県南相馬市は福島県沿岸部北部に位置する人口約55,000人の市です(3)。以下に示します。
事故から7年半が過ぎて汚染されている福島
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で9月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 図-1 福島県南相馬市

 図に示す様に西側を中心に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(7)地域が広がっています。事故から7年半以上を経過しましたが、南相馬市は汚染されたままです。先の震災では大津波が襲い大変な被害を出しました。東(沿岸部)は津波被災地、西(内陸部)は汚染地帯に市は二分されました。あるいは図に示す様に同市の南から旧避難地域(主に警戒区域)、旧計画的避難区域、避難に関し指示が出なかったところに3分されました。
 図に示す様に、南と西側に避難区域が設定され同市と東京方面を結ぶ国道6号の同市より南側(8)、同市と福島市を結ぶ国道114号(9)、同市と東京方面を結ぶ常磐線(10)等が不通になりました。東は海なので、同市は北としか行き来できなくなりました。国道6号と114号は再開たのですが、区間によっては自動車のみの通行に限られており、歩行者・自転車・二輪車の通行は禁止されています(8)(9)。常磐線は事故から7年半以上も同市の南側の浪江・富岡間が不通になっています(10)。南相馬市にとって交通網の充実は復興に必須だと思います。
 そうしたなか同市に所在するバス会社・東北アクセスが南相馬インターチェンジ(IC)北側に建設した「南相馬バスターミナル」が完成し、落成式が9月14日に行われました(1)(2)。総事業費は約10億円だそうです(2)。
新バスターミナルを喧伝するNHK
 ※(11)をキャプチャー
 図―2 バスターミナルの落成を喧伝するNHK

 お祝いしたのですが、未来は暗いです。
 以下に南相馬市の人口を示します。
事故後に人口減が加速した南相馬市
 ※(12)を集計
 図―3 福島県南相馬市の人口

 図に示す様に事故前から減っていますが、事故後は人口減が加速いました。数値を記載すると
 事故直前(2011年3月)70,752人
 近々(2018年3月)  54,592人
で、7年半で23%減です。主因は南相馬市からの市民の脱出だと思います。
 以下に福島県の今年(2018年)1~7月の社会的増減(転入者―転出者)を示します。
20代前半女性の社会減が顕著な福島
 ※(12)を集計
 図―4 2018年1~7月の福島県の社会的増減

 20代前半、特に女性の社会減が顕著です。そこでそこで若い方は南相馬市でどれくらいの割合で残るか調べて見ました。今から5年前の2013年8月には南相馬市には15~19歳の女性が、1,485人いました。5年を経て彼女達は20~24歳になっています。2018年8月時点で福島県には20~24歳の女性が507人です。すなわち2013年8月時点で南相馬市にいた1,485人の15~19歳の女性のうち、5年後に南相馬市に残ったのは34%(507÷1,485×100)の507人です。このような方法で、南相馬市に住んでいる10代前半の方が、5年後にどれだけの割合で残っているか集計してみました。
事故後にさらに残らなくなった南相馬市の若い女性
 ※1(12)を集計
 ※2 日付け15~19歳当時
 図―5 10代後半の方が5年後に福島県に残っている割合

 図に示す通り事故前から10代後半の方は南相馬市を出て行く傾向にありました。事故前(2001年から04年)の平均を取ると、男性63%、女性61%で、ほぼ同じでした。南相馬市には大学がりません(3)。専門、専修学校は「(公)双葉准看護学院 」の1校です(13)。ただし、ここはもともと双葉町にあったのですが、事故で南相馬市に移ってきました(14)。事故前は専門、専修学校は無かったようです。しいていえば、お隣の相馬市に「相馬看護専門学校 」があるだけです(15)。南相馬市の若い方にとって、高校を卒業して進学するには南相馬市を出て行かなくではなりません。
 事故後(2011年3月以降)の平均をとると、男性は58%ですが、女性は38%に減っています。南相馬市では事故後に若い女性の人口流出が加速しました。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
パンの開発を発表する福島の綺麗な女性
 ※(16)をキャプチャー
 図―6 福島県南相馬市の綺麗な女性

 何処へ行っても歓迎されます。同市で普通科がある原町高校の進学先を見ると(17)、宮城の大学が多くなっています。一度、南相馬市を出た若い女性が再び戻ることはありません。若い女性が出て行けば、子どもが生まれなくなり、今後も凄まじい人口減が続きます。人口が減ればバスの利用者も減ります。当然、バスターミナルの利用者も減ります。
 以下に、路線バスで行くことはまずない「道の駅」を除く南相馬市の観光客の入込数を示します。
2015年をピークに減り出した南相馬市の道の駅を除く観光客
 ※(18)を集計
 図―7 福島県南相馬市の観光客入り込み数(「道の駅」を除く)

 図に示す様に事故後に大幅に落ち込みました。その後は回復基調にあったのですが、事故前に戻ることなく2015年をピークに再び減少しています。市外からのバス利用者を見込めません。
 福島県南相馬市に新しい新バスターミナルが落成しました。同市はこれはも人口減が続き、市内の利用者は減って行きます。観光客も2015年をピークに減少してり、市外の方の利用も見込めません。お祝いしたいのですが、未来は暗そうです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島県は事故によって失われた福島県沿岸部の産業を回復するために、「福島イノベーション・コースト構想」を進めています(19)。これについて福島県の地方紙・福島民友は「【9月15日付社説】イノベ機構新体制/民の感覚生かし波及効果を」との社説(20)を
「魅力ある雇用の場の有無は住民が帰還を判断する選択肢となる。震災から7年半余、望郷の念を持つ住民が古里の復興を支えることができる環境づくりが急がれる。」
で、結び「期待感」を示しています。福島県南相馬市に必要な雇用の場は女性にとって魅力的なことです。女性にとって魅力的な雇用の場がれば、女性が戻るかもしれません。「福島イノベーション・コースト構想」で、南相馬市に設置されるのは、ロボットのテストや研究を行う施設です(19)。若い女性が「ロボット」にどれだけ興味を持つは疑問です。若い女性はツアーコンダクターのような観光業を好むようです(21)。バスターミナルを作った「東北アクセス」(1)(2)は、もともの社名は「はらまち旅行」でバス事業の他に「旅行業」も主な事業です(22)。でも、同社のHP(23)を見ると、路線バスの宣伝だけで、「貸し切りバス」も「旅行」も出ていません。福島ではバスの運転手さんが不足しています(24)。「旅行業」までは手が回らい様です。福島県南相馬市域の復興にとって重要なのは女性が残りたい、戻って来たい街づくりだと思います。これで「女性」が増えれば男性にも良いことです。それには女性にとって魅力的な雇用の場も必要ですが、上手くっていないようです。いっこうに前に進まない「復興」では(25)福島の皆様は不安だと思います(25)。
 福島の主力農産物は米です(26)。福島県南相馬市辺りの米は「銘柄米」だそうです(27)。福島県は福島産米は全量・全袋検査を実施しているので「安全」だと主張しています(28)。でも、福島県南相馬市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
 ※(28)を引用
 図―8 福島産米が無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県南相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)南相馬にバス拠点 東北アクセス IC北に建設 | 県内ニュース | 福島民報
(2)「南相馬バスターミナル」完成 宿泊場所備えレスキュー機能も:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)南相馬市 - Wikipedia
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)国道6号 - Wikipedia
(9)国道114号 - Wikipedia
(10)常磐線 - Wikipedia
(11)南相馬バスターミナルが完成|NHK 福島県のニュース
(12)福島県の推計人口(平成30年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(13)福島県南相馬市の専門学校/専修学校一覧 - NAVITIME
(14)南相馬に移転、再開の准看護学院で7年ぶり戴帽式 26人決意新たに | 河北新報オンラインニュース
(15)福島県相馬市の専門学校/専修学校一覧 - NAVITIME
(16)復興に貢献を 高校生がパン開発|NHK 福島県のニュース
(17)福島県立原町高等学校の卒業生の進路情報 | 高校選びならJS日本の学校
(18)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(19)福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(20)【9月15日付社説】イノベ機構新体制/民の感覚生かし波及効果を:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(21)働き方別 人気の仕事ランキング|お仕事内容まるわかりリスト|女性の求人・転職なら【とらばーゆ】
(22)東北アクセス - Wikipedia
(23)東北アクセス | 福島と宮城のバス会社 東北アクセス株式会社
(24)福島でバス運転手不足が深刻化 高賃金の復興事業へ流出:朝日新聞デジタル
(25)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q6.事故から7年半、復興は進んでいますか?
(26)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(27)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(28)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(29)南相馬店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
スポンサーサイト



  1. 2018/09/17(月) 19:43:32|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<福島産米、食べて応援あの世行(2018) | ホーム | 酪農再開も効果無し、帰還が進まない福島県葛尾村>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2650-2cf29483
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)