FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島Q&A Q9.「風評被害」によって福島の農家さんは苦しんでいますか?

Q.福島県や国が「風評被害」と呼ぶ、福島産を避ける行為で、福島の農家さんは苦しんでいますか?
A.経済的苦境に陥っていません。
 福島を代表する農産物にモモがあります(1)。以下に生産量1位の山梨(2)と福島産モモの価格を示します。
事故後に山梨産に比べさらに安くなったまま回復しない福島のモモ
 ※(3)を集計
 図―1 山梨・福島のモモ価格

 図に示す様に事故後に福島産モモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。今年で8シーズン目ですが回復していません。Q1.(4)に記載のように福島は事故で汚染され、7年半以上過ぎて汚染が残っています。Q2.(5)Q4.(6)に記載の福島県の検査は他よりも低くでます。福島産を避けるのは正当な行為ですが、国(7)や福島県(8)は「風評被害」と呼んでいます。そしてあたかも「風評被害」で福島の農家さんが苦境に陥っているかのような主張をしています。
 例えば、復興庁発行の「放射線のホント」では
  (風評被害で)「苦しんでいる農家のがいます。」
とあります(9)。
 伊達みらいは伊達市と桑折町、国見町で事業を行っていた農業協同組合で2016年3月に新ふくしま、みちのく安達、そうまと合併するまで存続しました(10)。以下に事業範囲を示します。
事故から7年半以上が過ぎて汚染されている旧・伊達みらいの活動範囲
 ※1(11)のデータを(12)に示す手法で9月1日に換算
 ※2 避難地域は(13)による。
 図―2 旧・伊達みらいの事業範囲

 図に示す様に事故から7年半以上が経過しましたが、今も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(14)を超えた地域が広がっています。旧伊達みらいのエリアは事故から7年半に渡り汚染され続けています。
 この辺りの主要産品はモモとあんぽ柿です。モモは図―1に示す様に事故後に価格が低下しました。以下に伊達市産あんぽ柿の検査結果を示します。
2年連続で汚染がひどくなった福島県伊達市産あんぽ柿
 ※1(16)(17)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは加工日
 図―3 福島県伊達市産あんぽ柿の検査結果 

 図―3に示す様に基準である1キログラム当たり100ベクレル(18)を超えるセシウムが見つかりました。それでも全数検査で「安全」とされ、2013年から出荷が再開されました。以下に旧・伊達みらいの主要産品の受託販売高を示します。
事故後に落ち込んだ旧・伊達みらいの主要産品の受託販売高
 ※(19)にて作成
 図―4 旧・伊達みらいの主要産品の受託販売高

 事故後に大きく落ち込みました。農家の皆さんは収入が減って、苦境に陥ったかと思えばそうではないようです。以下に、旧・伊達みらいの預金残高と購買供給高を示します。
原発事故に増加したJA伊達みらいの預金
 ※(20)を転載
 図―5 旧・JA伊達みらいの預金残高と購買供給高

 減るどころか、逆に増えています。福島事故によって、農産物の価格が低迷し売上が減少しましたが、福島の農家さんが経済的に苦境に陥った事はないようです。
 これにはいろんな要因があると思います。福島は事故後に復興資金等が流れ込み「福島復興バブル」と呼ばれる状況になりました(21)。日本の農家は概ね兼業農家であり、農業以外の収入があります(22)。福島の兼業農家の皆様も農業以外の収入が増えたはずです。
以下に福島県の農林水産業出荷額と風評被害支払額を示します。
福島の農林水産業の落ち込み額より多い風評被害賠償額
 ※1 凡例中「賠償」は風評被害に対する賠償額で(23)による。
 ※2 凡例中「農業」は農業出荷額で(25)による。
 ※3 凡例中「林業」は林業出荷額で(26)による。
 ※4 凡例中「水産」は海水面漁業出荷額で(27)による。
 図―6 福島県の農林水産業出荷額と風評被害賠償支払い額

 図に示す通り、福島県の農林水産業出荷額は事故後に減っていますが、それ以上の賠償が支払われています。
 消費者が福島産の購入を控えることにって、福島の農家の皆さんが経済的な苦境に陥っていません。
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。福島に対する疑問を「福島Q&A 」にまとめました(28)。よかったら他のQ&Aも見て下さい。
 福島の農家の皆さんは「風評被害」で経済的な苦境に陥っていません。それでも、安倍出戻り内閣は(風評被害で)「苦しんでいる農家のがいます。」などとデマを流しています。彼らが福島産は「安全」と言っても(7)福島の皆様は信じないと思います。
 福島の農協の皆さんが首都圏でナシのPRをしたそうです(29)。
福島のナシをPRする福島県の綺麗な女性(チームMIRAIそうま)
 ※(29)を引用
 図―7 福島のナシをPRする福島県の綺麗な女性(チームMIRAIそうま)

 福島はナシのシーズンです。福島県二本松市辺りのナシは甘くてみずみずしいそうです(30)。福島県は福島産ナシは「安全」だと主張しています(31)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産ナシはありません。
他県産はあっても福島産ナシが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(32)を引用
 図―8 福島産ナシが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(2)桃の生産量の都道府県ランキング(平成28年) | 地域の入れ物
(3)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類、果実⇒中分類、もも類」で検索
(4)Q1.福島は汚染されていますか?
(5)Q2.福島県の野菜・果物の検査は正しいですか?
(6)Q4.福島産米の全量・全袋検査で「安全」が担保されますか?
(7)第5回「福島県産農林水産物の風評払拭対策協議会」を開催します(METI/経済産業省)
(8)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(9)風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略
(10)伊達みらい農業協同組合 - Wikipedia
(11)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(12)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(13)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(14)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(15)福島盆地 - Wikipedia
(16)報道発表資料 |厚生労働省
(17)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ中の「●平成28年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成28年9月21日) pdfアイコン[PDF・177KB]
(18)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島・あんぽ柿は食べて大丈夫?
(20)あんぽ柿 - 福島県
(21)【復興の道標・復興バブル後-1】除染の仕事...先細り 転職の「受け皿」課題:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(22)兼業農家の生活スタイルはどうなの? | 農業とお金の関係
(23)賠償金のお支払い状況|東京電力(過去分も含む)
(24)福島県農林水産業の現状 - 福島県ホームページ
(25)(24)中の3 農業関係(農業構造、農家経済、農業産出額) [PDFファイル/8.3MB]
(26)(24)中の5 林業関係 [PDFファイル/3.66MB]
(27)(24)中の6 水産業関係 [PDFファイル/1.69MB]
(28)福島Q&A 
(29)トピックス | JAふくしま未来
(30)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(31)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(32)安達店 | ベイシア
スポンサーサイト



  1. 2018/09/23(日) 19:49:45|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<福島でセシウム汚染食品が市場流出、安倍出戻り内閣は発表しません。 | ホーム | 福島Q&A  Q8.福島(産)を避けるのは偏見や差別ですか?>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2659-ddcccaf0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)