今日(3/26)も、福島第一原子力発電所で、トラブル(水漏れ)がありました(1)。でも、大きなニュースにはならないので、記事にしました。概要はこうです。
①漏れた水の量 120トン
②漏れた水の放射性物質濃度
放射性セシウム 1リットルあたり1900ベクレル(セシウム134と137)
ストロンチウム90など(ベータ核種) 1リットル当たり2.5億ベクレル(★1)
だそうです(2)。
★1 放射線にはγ線(x線の強力なやつ)、β線(ほとんど光速に近い電子)、α線((ほとんど光速に近い電ヘリウム)などがあります。このうち、βを出す放射性物質を東京電力はβ核種と呼んでいるみたいです。その代表格がストロンチウム90です。
漏れた水は「濃縮塩水」だそうです(1)。それがどんなものか簡単に紹介したいと思います。

図―1 福島第一原発の水処理システム(東京電力の資料(3)をもとに(=^・^=)が作成)
原子炉から漏れた水は、セシウム(放射性セシウムを含む)を取り除いたあと、塩分除去装置に送ります。ここで、真水とその他の部分(塩分も含む)に分けます。でも、セシウム以外の放射性物質も分けられます。濃い水は濃縮塩水と名前で、専用タンクに移送されます。この水は、セシウム以外の放射性物質も凝縮されています。ストロンチウム90などのベータ核種による放射線物質濃度は1リットル当たり、2.5億ベクレルです。この水をわずか10g飲んだだけで70mSvも被爆します((4)より(=^・^=)が計算)。
福島第一原子力発電所の水漏れ事故の中では、これまでにない深刻なものだと(=^・^=)は思います。でも大きなニュースにはならないと思います。トラブルが頻繁に起こってはニュースにならないと思います。ここ数日だけで、
①3月21日 火事(5)
②3月21日 2号機温度計故障?(東京電力の言い分)(5)
③3月22日 温度計の誤接続(6)
などのトラブルがありました。こう毎日では、ニュースにする意味がないのかもしれません。でも、トラブルの内容はだんだんひどくなっているような気が(=^・^=)はします。
‐参考にしたサイト様および引用した過去の記事-
(1)
2012年3月26日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 92.0KB)(2)
2012年3月26日水処理設備の放射能濃度測定結果(PDF 10.1KB)(3)
3月22日福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第39報)(4)
ストロンチウム - Wikipedia(5)
めげ猫「タマ」の日記 今日(3/21),福島第一原発でトラブルがった(6)
2012年3月23日福島第一原子力発電所1号機圧力容器温度計の未接続について(PDF 19.6KB)
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- 2012/03/26(月) 21:30:52|
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