FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

二本松市13周年、未来は暗い

 福島県二本松市は2005年12月1日に安達町、岩代町、東和町と合併し今の形になりました(1)、今月で13周年になります。お祝いしたのですが
 ・除染が終わっても汚染されたまま
 ・成果を上げられないキャンペーンクルー
 ・富士山が見える北限が移動した
 ・若い女性が逃げて行く
等の特徴が読み取れ、未来は暗そうです。
 福島県二本松市は福島県内陸部の北にある市です。2005年12月1日に安達郡安達町・岩代町・東和町と合併し、現在の形になりました。2011年3月の福島事故で放射性物質が飛来し、汚染されました。そして今月は13周年です。お祝いしたいのですが、問題だらけのようです。以下に位置を示します。
事故から7年9ヶ月が過ぎて汚染されている福島
 ※1(2)のデータを(3)に示す手法で12月1日に換算
 ※2 避難区域は(4)による。
 ※3 山の位置は(5)
 図―1 事故から7年9ヶ月を経て汚染されている二本松市

 図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(6)地域が大部分です。事故から7年9ヶ月になりますが、同市は汚染されたままです。
 同市でも除染が行われました(7)。ただし、殆ど効果をあげていません。以下に同市に放置されたままのセシウムの量を示します。
半減期でしか減らない二本松市のセシウム
 ※(8)に示す手法とデータで計算
 図―2 福島県二本松市の放射性セシウム量

 放射制物質は時間と共に自然に減って行きます。減り方は物質(核種)が同じなら、同じで半分になるまでの時間を「半減期」といいます(9)。図に示す通り、「除染」は行われましたが(7)、減り方は「半減期」から計算される自然に減る量(自然減衰)と変わりなく除染は効果が見られません。図に示す通り、大部分は半減期が30年のセシウム137(9)なので、半分になるのに30年、4分の1になるのに60年を要します。同市はあと数十年は汚染されたままです。
 以下に各年3月から1年間の葬式数の推移を示します。
 事故後に葬式が突然に増えた二本松市
 ※1(10)を集計
 ※2 震災犠牲者は(11)により、行方不明を含み関連死を含まず
 図―3 福島県二本松市の葬式数

 図に示す様に2010年3月からと11年3月からを比較すると、葬式が23%(862÷703-1)×100)と大幅に増えています。2009年からと10では4%((703÷667-1)×100)ですので、異常な増加です。そして今も回復していませ。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.01%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(12)による。
有意差検定表

 福島県にあるひらた中央病院は、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を発表しています。以下に示します。

 表―2 福島産を許容すかのアンケート結果
 ※ (13)を集計
郡山・三春で許容される福島産米

 表に示すように地域差があります。相馬市・南相馬市では多くの方が福島産を避けています。以下に相馬・南相馬市の各年3月から1年かの葬式
事故後も葬式が増えていない相馬・南相馬市
 ※1(10)を集計
 ※2 震災犠牲者は(11)により、行方不明を含み関連死を含まず
 図―4 福島県相馬・南相馬市の葬式数

 図に示す様に、少しは増えていますが統計的な差はありません。
 公式には福島事故で放射能の健康被害は認められていませんが(14)、2011年3月から二本松市には「悪魔」が住み続けている気がします。

 以下に事故前年(2010年)の福島県市町村の観光客入り込み数(上位のみ)を示します。
福島県4位の事故前の二本松市の観光客入込数
 ※(16)にて作成
 図―5 2010年の福島県市町村の観光客入り込み数(上位のみ)

 図に示す通り二本松市は第4位です。上位3市(いわき市、福島市、郡山市)は人口30万人規模の市に対し、二本松市の人口は5万人台です(10)。二本松市にとって「観光」は重要な産業です。そのために、菊むすめ(17)、Ms.安達太良(18)がマスコミ出てPRをしています(19)。
 二本松市では秋(今年は10月10日~11月25日)に菊人形展が行われます(20)。このキャペーンクルーが「菊むすめ」です。任期は1年で、毎年募集されます(17)。ただし、再任もあるようです。名前は「菊むすめ」ですが、3人の子をもつお母さんが2015,2016年と務めました(18)。
二本松市菊人形展をPRする福島の綺麗な女性
 ※(19)を転載
 図―6 「菊むすめ」を2年連続で務めた3人のお母さん(左)

 菊人形展は福島以外でも行われます。山形県南陽市でも同時期に行われました(21)。昨年末に東北中央道の福島大笹生IC - 米沢北IC間が開通し、二本松ICから南陽高畠ICが高速道路で繋がりました。途中の福島JCT料金所と米沢北IC間は「無料」なんので(22)、行き易くなっています。
 安達太良山(あだたらやま)は福島県中部にある活火山で、日本百名山の一つです。福島県二本松市からの登山ルートは途中でゴンドラリフトが運行されており、標高1300メートル付近までは難なく上れ、全体として緩やかな山体ため、初心者でも比較的登りやすいそうです(23)。安達太良山の山開きでは毎年「Ms.あだたらコンテスト」が行われ入賞者に記念品が送られます(24)。応募はとても大変で、山開きの日に安達太良山山頂に設けられた山開きイベント会場に行き、受けつけをするのですが、先着ですので(25)、遅れると応募ができません。選ばれても特にないかがある訳ではなさおうですが(24)、マスコミで発信されるので(26)「安達太良山」のPRに役立ちます。
ミズあだたら
 ※(26)をキャプチャ-
 図―7 Ms.あだたらを発信するNHK

 蛇足ですが、いつも大変に綺麗な方が選ばれている気がします。ただし、日本100名山は(28)安達太良山を除いてもあと99あります。
 東北サファリパーク(とうほくサファリーパーク)は、福島県二本松市の動物園で、ライオン・トラと言った肉食動物、キリン・アフリカゾウと言った草食動物などが放し飼いされています。その中をマイカー、代車(レンタカー)、園内バスで見学することがでるそうです(28)。サファリパークは他にもいっぱいあります。
 彼女達のPRがどの程度、効果があったか興味があります。以下に、二本松菊人形展、安達太良山、東北サファリパークの観光客入り込み数を示します。
回復しない二本松市の観光客
 ※(15)を集計
 図―8 二本松菊人形展、安達太良山、東北サファリパークの観光客入り込み数

 図に示す世に事故後に落ち込んで、元に戻る様子がありません。菊人形展の今年の入場者数が発表になりました(20)。以下に来場者数を示します。
落ち込んで回復しない二本松・菊人形の来場者数
 ※(15)(20)を集計
 図―9 二本松市の菊人形の来場者数

 今年も回復しませんでした。他も同じと思います。既に記載の通り菊人形展も、安達太良山も、東北サファリパークも代替えがあります。多くの方が汚染されている二本松市へのお出かけをためらったと思います。東京電力は、これまでは観光客の落ち込みによる収入減を賠償しきました。ところが東京電力は2015年6月に農林産業をのぞき
「年間逸失利益の2倍を一括してお支払いさせていただきます。」
と発表しました(29)(30)。あと2年分を払って、農林水産業以外の賠償の打ち切りです。これには観光業も含まれます(31)。今年からは賠償が無くなりました(32)。業者さんや働く従業員の皆様は大変だと思います。
 2000年以降、富士山が見える北限の山は同市内にある日山や羽山とされてきました(1)(32)。ところが2017年1月16日にこれよ北にある花塚山から撮影された写真を、日本地図センターから正式に富士山頂を撮影したと認定しました(33)。これで、二本松市は富士山が見える北限の市で無くなりました。
 以下に事故8年目8ヶ月間(2018年3~10月)の福島県全体の社会的増減(転入者―転出者)を示します。 
20代前半女性の社会減が多い福島県
 ※(10)を集計
 図―10 事故8年目8ヶ月間(2018年3~10月)の福島県の社会的増減

 図に示す様に20代前半女性で顕著です。
 これは二本松市も同じです。今から5年前の2013年9月に同市には10代後半女性が1,451人いました。彼女達は5年後には20代前半になります。5年後の2018年9月に同市に住む20代前半は960人です(10)。2103年当時10代後半だった女性はその後の5年間で491人(1,451-960)、35%(491÷1,451)が二本松市を出て行きました。以下に、10代後半の方が5年間で出て行った割合を示します。
事故以降で上昇した10代後半女性の二本松市脱出率
 ※1 (10)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―11 二本松市の10代後半の方が5年間で出ていった割合

 数値を記載すると
  事故前(2005年3月~2006年3月の平均)男性32%、女性28%
  近々1年(2013年10月~14年9月の平均)男性25%、女性34%
で、女性の二本松市脱出が増えています。女性はツアーコンダクターのような観光業を好むようです(34)。二本松市では観光客が減少し、観光業が衰退しています。好む職場が無くなれば出て行くのは当然です。しかも汚染されています。なお、近々1年を「201年10月~」したのは5年間で出ていった割合なので、5年経たないと集計できないからです。
 男性の脱出は減っていますが、男性は産めません。以下に二本松市の各年10月から1年間の出生数を示します。
事故後に赤ちゃんが減り続ける二本松市
 ※(10)を集計
 図―12 二本松市の赤ちゃん誕生数(各年10月から1年間)

 図に示す様にどんどん減っています。数値を記載すると
 事故の年(2010年11月から1年間)425人
 近々1年(2017年11月から1年間)327人
で、22%減っています。これからも減って行きます。
以上をまとめると、福島県二本松市は今月に13周年を迎えましたが
 ・除染が終わったが、放射性物質は取り除けず、汚染されたままである。汚染は今後も数十年は続く。
 ・観光業が盛んでありPRにも努めたが、成果が上がっていない。観光客は回復することなく、事故に落ち込んだままである。今年から観光業の衰退に対する東電賠償が打ち切られ、苦境に立ちそうである。
 ・富士山が見える北限が移動した
 ・若い女性が逃げて行いき、赤ちゃんが生まれななくなり、将来は男の老人の街になりそうである。
等の特徴が読み取れ、未来は暗そうです。
 市民の我慢が限界を超えたのか、事故後の2回の市長選では、共に現職が落選しています(35)(36)。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から7年9ヶ月になりましたが、福島の皆様の不安は消えていないようです。
 福島県知事が福島県福島市のスーパーで福島産リンゴのPRをしたそうです(37)。福島はまだまだリンゴの季節です。福島のリンゴはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、樹上で完熟させて収穫するため、蜜入りもバツグンだそうです(38)。福島県は福島産リンゴは安全だと主張しています(39)。でも、福島県福島市のスーパーには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(40)を引用
 図―13 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)二本松市 - Wikipedia
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(4)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)福島北東部
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)除染情報サイト:環境省
(8)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その17「除染で放射線量が下がった。除染の効果は殆どなかった
(9)半減期 - Wikipedia
(10)福島県の推計人口(平成30年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(11)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(12)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(13)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(14)風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略
(15)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(16)(15)中の23年観光客入込状況調査 [PDFファイル/446KB]
(17)二本松の菊人形「菊むすめ」大募集! | 二本松市観光連盟
(18)めげ猫「タマ」の日記 今年活躍した福島の10人の女性(2016)
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島のピーマンは全国平均より17%安(2016年8月)、当然の結果です。
(20)8万829人来場 二本松の菊人形閉場式 | 県内ニュース | 福島民報
(21)南陽の菊まつり - 南陽市ホームページ
(22)東北中央自動車道 - Wikipedia
(23)安達太良山 - Wikipedia
(24)安達太良山の山開きへ行こう | 二本松市公式ウェブサイト
(25)安達太良山の山開き ~楽しいミス安達太良コンテスト~ ( 登山 ) - ほのぼの昨日京日記 in 裏磐梯→熊本→奄美大島 - Yahoo!ブログ
(26)めげ猫「タマ」の日記 2018年も若い女性が逃げて行く福島
(27)日本百名山 - Wikipedia
(28)東北サファリパーク - Wikipedia
(29)法人さまおよび個人事業主さまに対する新たな営業損害賠償等に係るお取り扱いについて|東京電力
(30)【震災から4年6カ月】「賠償」 営業賠償2年分を一括払い 精神賠償支払継続も | 東日本大震災 | 福島民報
(31)「福島原発事故による商工業等の営業損害の継続性と広範性-賠償「終
(32)東京新聞:老舗旅館「風評被害続いている」 いわき湯本、賠償打ち切りに悲鳴:社会(TOKYO Web)
(32)日山 - Wikipedia
(33)花塚山 - Wikipedia
(34)働き方別 人気の仕事ランキング|お仕事内容まるわかりリスト|女性の求人・転職なら【とらばーゆ】
(35)新野氏が初当選 二本松市長選、三保氏との激戦制す(福島民友・県内選挙ニュース)
(36)二本松市長に三保氏 現職破り返り咲き、合併後3回目の当選:県内選挙:福島民友新聞社 みんゆうNet
(37)福島県産の新米やリンゴPR 知事トップセールス、ベニマル福島西店:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(38)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(39)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(40)イオン福島店 | お買物情報やお得なチラシなど
スポンサーサイト



  1. 2018/12/02(日) 19:46:31|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<「トリチウム...人体に影響見つからず」と福島民友、実は調べていない。 | ホーム | 磐越道4車線化、10周年、未来は暗い>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2666-5cebaa94
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)