FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県楢葉町の居住率が50%超とNHK、戻った住民は3分の1

 2015年9月に避難指示が解除された福島県楢葉町(1)の町内居住率が50%を超えたとNHKが発信していました(2)。楢葉町の発表を見ると(4)、住民登録者6,990人中、町内在住が3,510人(50.2%)で、50%を超えていまし。住民登録者数には帰還をあきらめ、避難先に住所を移した方が抜けています。町内在住者にには事故後にあらたに楢葉町に移り住んだ方が含まれています。これらを補正すると「帰還」された方は3分の1程度です。NHKは福島の復興を水増ししています。
事故から7年半以上が過ぎて汚染が広がる福島
 ※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で10月1日時点に換算
 ※2 旧避難区域は(7)による
 図-1 福島県楢葉町

 図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えています(8)。それでも安倍出戻り総理は3年前の2015年9月5日に避難指示を解除しました(1)(7)。
 楢葉町には福島第二(9)や楢葉遠隔技術開発センター(10)等の原子力関連施設、東電の寄付で作られ一時は原発事故対応拠点となったJヴィレッジ(11)があります。町の直ぐ北には指定廃棄物の最終処分場があります。搬入路は楢葉町にあります(12)。直ぐ北(概ね20km以下)には福島の除染廃棄物を集積する中間貯蔵施設(13)や福島第一原発があります。同町やその近くには原子力関連の職場が沢山あります。
 以下に福島県楢葉町の転入者数を示します。 
2015年9月以降に急に増えた福島県楢葉町への転入者
 ※(14)を集計
 図―2 楢葉町への転入者数

 避難指示が解除された2015年9月以降に急に増えています。避難指示が解除された事により、住居が確保できれば誰もが楢葉町に住むことができるようになりました。避難指示が解除された2015年9月から18年8月末の3年間を集計すると楢葉町への転入者は男性761人、女性287人、合計1,048人です。原子力の職場で働くのは概ね男性です(15)。転入者は男性が圧倒的に多いので、概ね原子力関係者です。楢葉町は新規の帰還者以外に新規の転入者も含めた町内在住者人数を発表しています(3)。以下に推移を示します。
町内居住率が半分を超えるのに3年以上がかかった福島県楢葉町
 ※(3)を集計
 図―3 楢葉町民の居住先

 図に示す様に帰還はなかなか進みません。避難指示解除から3年以上が経過した9月30日時点では
  住民登録人数6,990人に対し町内居住3,510人(50.2%)(4)
で、半分をやっと超えました。
 これをNHKは、「町内で生活する人の割合が、先月末の時点で初めて5割を超えた」と報じていました(1)。理由をNHKは
 ・去年の4月に小中学校とこども園が地元に戻って再開したこと
 ・ことし6月にスーパーや飲食店、それに、ホームセンターなどが入る商業施設がオープンし、買い物ができる環境が整ったこと
 ・3月で、町の外の避難先にあった仮設住宅や借り上げ住宅の無償提供が終了したこと
を要因として発信していました(2)。
福島県楢葉町が半分を超えたと報じるNHK
 ※(2)をキャプチャー
 図―4 「商業施設がオープンし」居住率が上したと報じるNHK

 NHKの発信を見る限り「商業施設のオープン」等のアメと「3月の避難先での住宅の無償提供打切り」のムチが効果を発揮し、住民が戻り、居住率が50%を超えたような印象を受けます。
 ただし、3,510人は町に戻った住民でなく、町に戻った住民と新規に転入した住民の合計です。少し乱暴ですが新規転入者の1,048人を引くと、戻った住民は2,462人です。
 以下に楢葉町の転出者数を示します。
 転出者が増え続ける福島県楢葉町
※(14)を集計
 図―5 楢葉町の転出者数

 図にに示すように、避難指示解除後に徐々に増えています。数値を記載すると
  解除前1年(2014年9月~15年8月) 184人(男性 66人、女性118人)
  解除1年目(2015年9月~16年8月) 315人(男性186人、女性129人)
  解除2年目(2016年9月~17年8月) 460人(男性265人、女性195人)
  解除3年目(2017年9月~18年8月) 524人(男性314人、女性210人)
 で避難指示解除後に徐々に増えています。楢葉町民の方は避難指示解除によって、避難先に定住するか町に戻るかの選択を迫られているようです。解除後3年間で転出した方の合計は1,299人です。さらに438人の赤ちゃんが生まれ、一方で733人の方が亡くなられています(14)。避難指示解除直前(2015年8月末)の楢葉町民は7,368人でした(16)。これに転出者数や新規に生まれた赤ちゃんの数を加え、亡くなった方を差し引くと7,241人です。これが帰還対象者です。既に記載の通り戻った住民は2,462人ですので、避難指示後に住民が戻った割合は約3分の1です。これをNHKは町内居住率が50%を超えたとNHKが発信していました(2)。NHKは福島の復興を水増ししています。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 この7年半を見ていると、福島の復興は過大に発信され、事故の影響は過小に発信されています。過大な例は既に記載しました。過小な例としては先月末に緊急時避難準備区域の解除から7年を迎えましたが、住民が戻った(入れ替わった)事は報じられましたが(17)、若い女性が今も逃げ出していて、子供がどんどん生まれなくなっていること(18)はあまり報じられていません。福島に関するマスコミの発信は、事実を正確に伝えるのでなく、福島を良く見せるように発信されています。これでは、福島の皆様は不安だと思います。
福島県二本松市では稲刈りツアーが行われています(19)。同市な新米の季節です。同市産米の全量全袋検査数が約6万点になりました(20)。同市は人口5万人代の市なので(21)、市民がとりあえず食べるには充分な量です。同市辺りのお米は良食味・高品質です(22)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図―6 福島産が無い福島県のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)楢葉町 - Wikipedia
(2)楢葉町の居住率が初めて50%超|NHK 福島県のニュース
(3)楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ
(4)中の「平成30年9月30日現在⇒行政区別・年代別集計表(H30.9.30)  
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(7)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(10)国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 福島研究開発部門 楢葉遠隔技術開発センター
(11)Jヴィレッジ - Wikipedia
(12)<指定廃>福島・富岡で最終処分開始 全国初、施設稼働 | 河北新報オンラインニュース
(13)中間貯蔵施設の概要|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(14)福島県の推計人口(平成30年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(15)「あのとき、おなかに子供がいました」福島第一原発の女性オペレーターは、5年後も現場にいた。
(16)県内外の避難先別世帯数・人数について|楢葉町公式ホームページ中の平成27年 8月31日現在
(17)観光交流進展期待 広野の緊急時避難準備区域解除7年 | 県内ニュース | 福島民報
(18)めげ猫「タマ」の日記 緊急時避難準備区域解除7年、未来は暗い
(19)【福島・二本松市】 稲刈り体験&餅つき(食事付き)/きぼうのたねカンパニー - じゃらん遊び体験
(20)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(21)トップページ | 二本松市公式ウェブサイト
(22)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(23)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(24)安達店 | ベイシア
スポンサーサイト



  1. 2018/10/12(金) 19:51:25|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その4「土器の年代測定は『放射線』を利用」 | ホーム | デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その3「ガンマ線は波」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2679-9661aae2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)