10月に放射線副読本が4年8月ぶりに改定されました(1)。改定前も事実と異なる内容や事実を誤解されてる内容が沢山含まれていましたが(2)、改定のよってますます酷くなりました。以下の記事に詳細を記載します。
1.
「ますますデタラメ」2.
「日常の被ばくだけを強調」3.
「ガンマ線は波」4.
土器の年代測定は「放射線」を利用5.
医療被ばくを強調、ただし高齢者中心6.
放射性物質を閉じ込めておく機能が劣化。実は破壊(メルトスルー)7.
放射能は「大量放出」でなく「放出」8.
事故の後、国は速やかな避難指示、避難完了には3ヶ月以上9.
事故の後、国は速やかな食品の出荷制限などの対応、基準超が次々市場流出10.
福島県復興に取り組んでいる。実は頓挫11.
遺伝性影響を示す根拠は無い。実は調べてない12.
福島第一は安定を維持、五重の壁は壊れたまま13.
事故後、時間が経つにつれ、空間線量率が下がった。これからは下がらない14.
福島の放射線量は海外の主要都市とほぼ同し。線量計に人為的操作を加え低く15.
避難者は減った、別の数字を並べただけ16.
事故で精神疾患、死者も出た17.
除染で放射線量が下がった。除染の効果は殆どなかった18.
健康影響があるとは考えにくい、甲状腺がんは別19.
福島での先天異常の発生率等は、全国的なデータと差がない。合計特殊出生率等に異常20.
原発事故は、震災、地震に言い換え21.
福島は事故の影響を受けていない22.
放射能はうつらない。実はうつります23.
いじめがあった。実態が不明24.
電力消費地と原発立地地域は協力関係、福島は大迷惑25.
原発停止で電力制限、完全の止まった後は使用制限無し26.
エネルギー政策含め社会全体で議論、実は反原発の世論が高まる27.
日本の基準値は、 世界で最も厳しいレベルです。ウクライナより甘い28.
厚生労働省は、汚染食品の市場流出を見守っている。基準超が見つかっても出荷制限されません。29.
福島原発事故は災害30.
市場に流通する前に検査して安全を確保、実は福島県の検査は当てにならない。31.
基準超は66件、実は226件<余談>
本書は2章の構成になっています。1章は放射線の基本的な性質、2章は事故や事故の影響と復興の様子です。1章で目立つの身の回りに放射線があることをやたら強調しています。一方で100ミリシーベルト未満の被ばくの影響は検出困難と言い切っています。放射線が身近にありこと、被ばくしても影響は少ないことを強調しています。放射線は身近に恐れる必要はないような内容です。2章は福島事故の記述は5行です。この記述は5ページにありますが、大きな空白があります。その後に福島の「安全」が誤ったデータを元に協調されています。そして「いじめ」と「差別」です。福島(産)は「安全」なのに避けるのは「いじめ」「差別」といいたげです。最後は福島の復興が進められている事が記載されています。この副読本が子供達に伝えようとしているメッセージは
①放射線は身の回りにもあるので「安全」。
②福島(産)は「安全」であり、避けるのは「いじめ」「差別」、同様に「安全」な原発を避けるのも「いじめ」「差別」。
③福島の復興は進んでいる。
だと思います。
福島の賠償は原子力施設を運営する企業が共同で分担することになっています(4)。この副読本は福島(産)や原発を忌避する行為を「いじめ」「差別」「風評被害」と断じています。このように子供達が考えるようになれば、原子力産業界は福島賠償の軽減が図れ、原発の再稼働も容易になります。この副読本は原子力産業界の利益にかなっていると思います。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省(2)
めげ猫「タマ」の日記 正しい放射線副読本の意見募集について(3)
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その1「ますますデタラメ」(4)
原子力損害賠償・廃炉等支援機構 - Wikipedia
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- 2019/05/22(水) 19:46:16|
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| コメント:1
原発作業員が、甲状腺癌、肺がん、白血病等が労災認定されているのに、他一般人は関係ないは矛盾を感じますね❗
- 2019/05/08(水) 16:25:49 |
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- ぶぶ #-
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