FC2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その4「医療被ばくを強調、ただし高齢者中心」

今年10月に改定された「放射線副読本」で(1)、改定前にはなかった(2)、医療被ばくで日本人は年平均約4ミリシーベルトの被ばくしていと記述がありました。福島県県民健康仮調査では99.7%の方が事故後4ヶ月間の被ばく線量が4ミリシーベルト以下でした(3)。私たちは福島事故程度以上の医療被ばくをしていることになります。だたし医療被ばくされた方の中心は、被ばくのリスクが相対的に小さくメリットが大きい中高年者が中心です。この事は記載されていません。被ばくを伴う治療(検査)は極めて慎重に行われています(4)。福島の様にだれもが被ばくするもではありません。
 医療現場では放射線が使われています。改定された副読本では(1)、改定前にはなかった(2)以下の図が付けられています。
日常の被ばくを強調する副読本
 ※(1)を引用
 図―1 年間約4ミリシーベルトの医療ひばくしているとする「副読本」

 図に示す様に、日本人は年間約4ミリシーベルト(正確には3.87mSv)の医療ひばくをしているとしています。福島県は福島県県民健康管理調査・基本調査では福島県民の事故後4ヶ月間の被ばく線量を調査しています。それによると、放射線業務従事経験者を除き調査をした465,286人中で4ミリシーベルト被ばくをしたのは全体の0.03%の1,458人です。福島事故では99.7%の方が医療ひばくより低い水準の被ばくで住んでいます。このデータだけなら、福島で被ばくしても医療被ばく以下だから「安全」「安心」なんて思ってしまうかもしれません。
 薬には副作用があります。それでも薬を飲みます。だから薬の良い面(主作用)と悪い面(副作用)を理解し、上手にお付き合いできれば良いそうです(5)。
 医療による被ばくも同じです。X線などの放射線を使って検査することで、たとえば早期発見・早期治療により、完治する可能性も大きくなるという便益があります。また痛みや苦痛を伴いませんし、子どもやお年寄り、病気の方にも適用できます。一方で、癌になる可能性(リスク)が増えるとされています(4)。バランスをどう考えるかですが、癌が早期に見つかって治る可能性が、検査による被ばくで癌になる可能性より大きければ患者の利益になります。言い換えればある程度の被ばくに障害はしかたがないとの考えで、放射線医療は行われています。それでも患者の利益になります。専門家の皆様は患者が利益をうえけられるよう放射線医療のガイドラインをより良くする努力されています(4)。
 以下に人口10万人当たりの癌死亡率を示します。
年齢が上がると増える癌死亡率
 ※(6)にて作成
 図―2 人口10万人当たりの癌死亡率(2016年)

 図に示しように、高齢になるほど癌による死亡する割合が高くなっています。高齢になればなるほど、癌を患っている可能性が高くなるので、放射線検査を受けるメリットがおおきくなります。その分だけ、多くの被ばくが許容されます。
 放射線影響には晩発性影響と急性影響があります。発癌などは晩発性影響です。晩発性景況は被ばく後20年あるいはそれ以上にわたって出現します(7)。高齢者なら、影響が出る前に他界し、影響が出ない可能性が高まります。
 高齢者になればなるほど、放射線による検査のメリットが増し、リスクが低下します。
 放射線検査には色々あるようですが、X線CT(被ばく線量5~30ミリシーベルト)やPET(被ばく線量2-20ミリシーベルト)が高いようです。
 以下に静岡市内のある医療機関の胸部X線CTの受診者数示します
中高年が多いCT受信者
 ※(8)を引用
 図―3 胸部X線CTの受診者数(静岡市内のある医療機関)
 
 以下に浜松市内のある医療機関のPET検査受診者数を示します。
 中高年が多いPET受信者
※(9)を引用
 図―4 PETの受診者数(浜松市内のある医療機関)

 どちらの検査も、39歳以下は殆どおらず、50歳以上が大多数です。
 日本人は平均で4ミリシーベルトの被ばくをしているかと言って、4ミリシーベルトの被ばくをが安全なのでなく、リスクに比べメリットがあるからなされています。そしてリスクに比べメリットが大きい年齢が高い方を中心に行われています。
 改定された副読本では日本人は平均で4ミリシーベルトの医療被ばくをしているとして、4ミリシーベルト程度であれば「安全」とも誤解されない表現をしていますが、医療関係者はリスクを意識し、受検者(患者)の利益を計りながら運用しています。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 医療被ばくで4ミリシーベルトの被ばくは、リスクが無いからなされるのでなく、メリットがリスクを上回るからなされます。ところが改定された副読本は「医療被ばくで4ミリシーベルト」とだけ記載し、4ミリシーベルト程度ならさも「安全」と思わせようしています。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県伊達市辺りでも稲刈りの最盛期を迎えたそうです(10)。同市産米の全量全福利検査数が約6万件になりました(11)。同市は人口約6万人の市(12)なので、市民がとりあえず食べるには充分な量です。同市辺りのお米はお米本来の甘みが特徴だそうです(13)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(14)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
 ※(15)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県伊達市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)放射線副読本(平成26年2月改訂):文部科学省
(3)第31回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成30年6月18日)の議事録について - 福島県ホームページ中の 資料1   県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/674KB]
(4)医療被ばくリスクとその防護についての考え方Q&A | 放射線医学総合研究所(放医研)
(5)薬の副作用について|公益社団法人 相模原市薬剤師会|神奈川県|相模原市|
(6)がんに関する統計データのダウンロード:[国立がん研究センター がん登録・統計]
(7)放射線の晩発性影響 (09-02-03-02) - ATOMICA -
(8)胸部CT検査での有所見率 | SBS静岡健康増進センター
(9)検診実績 | 検診について | 一般財団法人 浜松光医学財団 浜松PET診断センター
(10)トピックス | JAふくしま未来
(11)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(12)地区別住民基本台帳人口と世帯数 - 福島県伊達市ホームページ
(13)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(14)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(15)西友保原店 - 店舗詳細|SEIYU
スポンサーサイト



  1. 2018/10/15(月) 19:44:20|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<飯舘村・避難指示解除1年半、住民は戻らず | ホーム | 今年も安値、福島産米>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2681-915b289c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)