若い女性が逃げて行く、2018年1-9月の福島

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 2018年1-9月の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計すると
  男性 △1,146人減
  女性 △1,936人減
で、男性の1.7倍の20代前半女性が福島から逃げたしています。
 事故によって福島は汚染されました。
事故から7年半以上が過ぎて、特異的に汚染が広がる福島
 ※(2)の数値データを元に(3)に示す手法で10月1日時点に換算
 図―1「航空機モニタリングによる放射線量分布

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(4)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(5)。若い皆様の反応が気になります。以下に2018年1-9月のの社会的増減(転入者―転出者)を示します。
福島20代前半女性に顕著な社会減
 ※(1)を集計
 図―2 2018年1~9月の福島県の社会的増減

 図に示す様に20代前半女性で顕著です。2018年1~9月の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計すると
  男性 △1,146人減
  女性 △1,936人減
で、男性の1.7倍の20代前半女性が福島から逃げたしています。
20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方には福島に残るか、福島を出るか選択を迫られる時でもあります。そして多くの若い女性が福島県外からのスタートを決断したようです。
 今から5年前の2013年10月に福島には49,214人の10代後半女性がいました。5年が経ち彼女達は20代前半になっています。今年(2018年)10月の福島の20代前半女性は32,507人で、残ったのは66%です。2013年10月当時で10代後半だった福島の女性のうち、3分の1以上がこの5年間で福島から逃げ出しています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後に減った10代前半女性が福島に残る割合
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―3 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合

 事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性75%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の2011年4月から13年10月までの平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性74%、女性65%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。
男性より多い、福島20代前半女性の社会減が続く福島
 ※1(1)を集計
 ※2 各年1~9月を集計
 図-4 20代前半のの社会的増減

 図に示すように20代前半女性の社会減が改善されている様子はありません。若い女性が去っていけばママになる人もいなくなります。赤ちゃんが生まれなくなります。以下に福島県の各年10月から翌年9月まで1年間の赤ちゃんの誕生数を示します。
2014年以降、減り続ける福島の赤ちゃん誕生数
 ※1(1)を集計
 ※2 各年10月から翌年9月の1年間で集計
 図-5 福島の赤ちゃん誕生数

 図に示す通り年々減っていきます。
 事故前年(2009年10月から10年9月)16,150人
 近々1年(2017年10月から18年9月)12,728人
で21.2%減っています。これからも減って行きます。
 福島から若い女性が去って行き子供が生まれなくなり、老人と男だけになりやがて滅びます。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。 
商品を販売する楢葉町の生徒
 ※(6)をキャプチャ-
 図―6 福島の綺麗な女性

 福島では子供達が稲刈り体験をしたそうです(7)。福島は新米の季節です。福島県いわき市市産米の全量全袋検査数が約34万件になりました(8)。同市は人口約34万人の市なので(1)、市民がとりあえず食べるには充分な量です。同市産のお米は「Iwaki Laiki」と言って、美味しいお米だそうです(9)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(10)。でも、福島県いわき市市スーパーのチラシには福島産米はありません。
 他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
※(11)を引用
 図―7 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成30年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(4)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)楢葉町の中学生が開発商品を販売|NHK 福島県のニュース
(7)田んぼの学校 H30「稲刈り」 - 福島県ホームページ
(8)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(9)いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」
(10)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(11)マルト 諏訪店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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