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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その10「福島県復興に取り組んでいる。実はとん挫」

 今年10月に改定された「放射線副読本」の18ページ目に、福島沖に設置した洋上風力発電を
「再生可能エネルギーを活用した地域の復興が期待されています。」
と記載しています(1)。でも、とん挫しました(2)。
 事故によって福島は汚染されました。
事故から7年半以上が過ぎて、特異的に汚染が広がる福島
 ※(3)の数値データを元に(4)に示す手法で10月1日時点に換算
 図―1「航空機モニタリングによる放射線量分布

 図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(5)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(6)。放射線が福島の皆様をむしばんだ可能性が否定できません。
 妊娠期間は概ね280日だそうです(7)。3月11日の280日後は12月16日なので、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれることになります。
以下に福島の合計特殊出生率を示します。
2011,12年と下がった福島の合計特殊出生率
 ※(8)を引用
 図―2 福島の合計特殊出生率

 図に示す通り、事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年に大幅に低下しました。合計特殊出生率は一人の女性が一生に産む子供の数の平均の数です(9)。2012年の福島は特異的に子どもが生まれ難くなりした。このようなことは同じ被災地でも岩手や宮城では起こっていません(10)。
 以下に福島県の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(11)を転載
 図―3 福島県の自然死産率の推移

事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012,13年はそれ以前の1.5倍に増えました。福島では妊娠途中で自然死産をしてしまい元気な赤ちゃんを産めなかったお母さんが増えました。
 当然ながら、福島は警戒され多くの方が避けたと思います。
 福島を代表する農作物にモモがあります(12)。生産量は山梨が1位で福島は2位です(13)。そこで山梨産と福島産のモモ価格を比べてみました。
事故後に山梨産に比べさらに安くなったまま回復しない福島のモモ
 ※(14)を集計
 図―4 山梨・福島のモモ価格

 図に示す様に事故後に福島産モモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。価格差を見ると  
  事故前(2010年) △62円安
  今年(2018年)  △189円安
で、価格差が元に戻りません。
  今から5年前の2013年10月に福島には49,214人の10代後半女性がいました。5年が経ち彼女達は20代前半になっています。今年(2018年)10月の福島の20代前半女性は32,507人で、残ったのは66%です。2013年10月当時で10代後半だった福島の女性のうち、3分の1以上がこの5年間で福島から逃げ出しています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後に減った10代前半女性が福島に残る割合
 ※1(15)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―5 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合

 事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性75%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の2011年4月から13年10月までの平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性74%、女性65%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。
 こうした中で、福島の復興が進められています。放射線副読本では
「東日本大震災の発災後、福島県にも、国内はもとより世界各地から多くの励ましや、たくさんの人的・物的支援が寄せられました。福島県では、地域の復興・再生に向けて、様々な取組が進められています。」
と紹介しています(1)。「東日本大震災の発災後」と記述していますが、実態は「福島原発事故の発災後」です。福島県知事が再選されましたが(17)、選挙公報(18)を見ると、彼の公約は「原子力災害からの復興・再生」であって「震災」ではありません。
「原子力災害からの復興・再生」の公約を掲げた現知事の選挙公報
 ※(18)を引用
 図―6 「原子力災害からの復興・再生」の公約を掲げた現知事の選挙公報

 福島県が実施している「復興」の取り組みに「再生可能エネルギーの推進」があります。 
「2040年頃には、(福島)県内エネルギー需要の100%相当量を再生可能エネルギーで生み出すこと」
が目標だそうです(19)。その一環で、福島県沖の海上に「風力発電」を行う取り組みがなされています(20)。
福島沖の洋上風力発電を復興の一環として紹介する放射線副読本
 ※(1)を引用
 図―7 海上風力発電を紹介する放射線副読本

これを
「再生可能エネルギーを活用した地域の復興が期待されています。」
と紹介しています。ところが「とん挫」しました。報道によると
「政府が東京電力福島第一原発事故からの復興の象徴にしようと福島県沖に設置した浮体式洋上風力発電施設三基のうち、世界最大級の直径百六十七メートルの風車を持つ一基を、採算が見込めないため撤去する方向であることが二十六日、分かった。」
との事です(21)。
洋上浮力発電の頓挫を報じる福島県の地方紙・福島民友
 ※(22)を10月27日閲覧
 図―8 福島・洋上風力発電の頓挫を報じる福島県の地方紙・福島民友

放射線副読本(平成30年10月改訂)はとん挫した福島沖の洋上風力発電を(21)、
「再生可能エネルギーを活用した地域の復興が期待されています。」
と記述しています(1)。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。改定された副読本(1)はデマがいっぱいあります。デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめています(23)。よかったら見て下さい。こんな副読本を出す安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。 
 福島県会津若松市では農協のキャンペーンクルーの皆様が稲刈りをしたそうです(24)(25)。同市は新米の季節です。同産米の全量全袋検査数が約41万件になりました(26)。同市は人口約12万人の市(27)なので、市民が食べるには充分な量です(28)。同市辺りのお米は「最高の食味」だそうです(29)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(30)。でも、福島県のスーパーのチラシには福島産はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―9 福島産米が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)福島の巨大風力発電施設、撤去へ 不調で利用低迷の1基 | 共同通信 - This kiji is
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)「十月十日」妊娠週数の数え方・出産予定日の計算 [妊娠の基礎知識] All About
(8)10の指標にみる福島県のいまVer.29を掲載しました。 - 福島県ホームページ中の平成30年2月15日公表分 10の指標にみる福島県のいまVer.29 [PDFファイル/601KB] 
(9)合計特殊出生率 - Wikipedia
(10)被災3県 - Wikipedia
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島県の合計特殊出生率がダウン―福島原発事故の影響、福島テレビ!―
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(13)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(14)桃の生産量の都道府県ランキング(平成28年) | 地域の入れ物
(15)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類、果実⇒中分類、もも類」で検索
(16)福島県の推計人口(平成30年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(17)内堀再選
(18)第21回福島県知事選挙及び福島県議会議員補欠選挙 - 福島県ホームページ中の・ 選挙公報 [PDFファイル/2.6MB](リンク切れかも)
(21)東京新聞:福島復興の象徴、頓挫 最大級洋上風力 撤去へ:社会(TOKYO Web)
(22)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(23)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)
(24)JA会津よつば 17市町村合同トップセールス『会津の夏まつりin江戸』 « 東京シティ青果株式会社
(25)寛平さん、三瓶さん稲刈り 会津若松で吉本興業PR協力 | 県内ニュース | 福島民報
(26)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(27)会津若松市
(28)会津米 | JA会津よつば
(29)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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