厚生労働省は、平日は毎日のように、食品中の放射性セシウム濃度の検査結果を発表しています(1)。2012年3月分を(=^・^=)なりに集計したら、379件もの明日からの新基準値(★1)越えと、42件もの暫定基準値越えが見つかりました。東京電力福島第一原子力発電所が放射性物質をばらまいて1年以上も経過していますが、食品中の放射性セシウムは無くなる気配がありません。そこで、(=^・^=)なりに纏めてみました。

★1 新基準値を1キログラム当たり100ベクレル(kg/Bq)としました。
★2 今日までの暫定基準値は1キログラム当たり500ベクレル(kg/Bq)です。
★3
オレンジ今日までの暫定基準値越えの食品が見つかった県(ただし、野生動物を除く)
★4
イエロー明日からの新基準値越えの食品が見つかった都県
★5
グリーン野生動物など、一般に流通する見込みのない食品のみに見つかった県
★6 種類が多いときは、書ききれないので「淡水魚」(川や湖に住む魚介類)、魚類(海)(海にすむお魚)などとしてくくらさせて頂きました。値は最大の値です)。
図―1 各都県で見つかった新基準値越えの食品の放射性セシウム濃度
(=^・^=)が驚いたには
放射性セシウム汚染広がりがすごく広くなっている
ことです。
①山形県の兎さんから560(Bq/kg)の放射性セシウムが見つかった。2月までは山形県で牛肉を除けば座暫定基準値(★2)越えは見つかっていません。
②東京都の三宅島から新基準値(★2)越えの食品が見つかっている。こんな遠方まで、放射性セシウムが来ています。以前、沖縄産の食品で放射性セシウム汚染食品が見つかったことがありますが、原因は福島産の薪でした(2)。今回も調べたのですが、原因を見つけれることができませんでした(ご存じの方、書き込みをお願いします)。
(=^・^=)の想像を超えています。
(=^・^=)が不安になったこと。
①茨城県のタケノコの検査は、去年は実施されていない。
タケノコを食べると春を感じるとご主人様は言っています。でも、茨城県からは暫定基準値を超えるタケノコが見つかっています。では、去年は・・と思い去年と今年のタケノコの検査結果を比較してみた。
表―1 2011年と12のタケノコ検査結果の比較

データは(1)を(=^・^=)が集計
なんと、高い放射性セシウム濃度のタケノコが見つかった茨城県や千葉県では、去年は検査されていませんでした。去年、検査された福島県では最大3、100(Bq/kg)、平均で610(Bq/kg)の放射性セシウムが見つかっています。この話をご主人様にしたらぶるぶる震えていました。去年食べたタケノコの産地は、福島以外だけど茨城や千葉かもしれないって・・・・
②シイタケの検査結果が合わない
去年、牛肉の放射性セシウム汚染が見つかったとき、産地と産地以外で検査結果が岩手県を除く多くの県でまったく違いました(3)。シイタケはどのなのか、今年の消費地と産地の検査結果を(=^・^=)なりに集計してみました。
表―2 シイタケの検査結果のまとめ

a)岩手県
産地の検査結果がかなり高くなっています。これは簡単に説明でします。産地は地元の事情を知っています。もし、やばそうな物を必死に見つけるようにするなら、高そうな物から検査していくと思います。(=^・^=)が岩手県の検査データを見る限りそんな感じがします。
b)茨城県
地元と消費地の平均値は、ほぼ同じだと思います。最高値が高いのは検査数の差でしかないと思います。茨城県はある意味、日本の原子力のメッカだと思います。それなりのノーハウがあり、正確な検査をしていると思います。
c)栃木県
牛肉の検査結果も大きくずれていました(3)。シイタケも同じです。
<余談>
産地は、ちゃんと検査されているので安心・安全だと言っています。そして、これを避けるのは風評被害だとマスコミは言っています。でも、「ちゃんと検査」が本当に実施されているのか(=^・^=)は信じることができません。もし、心配なら怪しげな産地は避けるしかないと思います。
‐参考にしたサイト様および引用した過去のブログ‐
(1)
農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島産の「まき」で調理したら、セシウム汚染食品ができた。(3)
めげ猫「タマ」の日記 セシウム汚染牛肉の出荷が始まる。
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- 2012/03/31(土) 21:29:28|
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| コメント:2
大変な労力を傾けられたのではないかと思いますが、とてもわかりやすくて、本当にありがたいです。
風評ではなく実害ですよね。全く同感です。原発については解決どころか悪化の一途で、タレ流しも全くとめられていないのに、まるで過ぎ去ったかのような報道に頭にきております。
震災以来、国産の物を極力食べないようにしておりますが、外食品についてはコントロールできないのでやはり不安です。
まさか国産が危険と同義語になる日がくるとは…外国産は農薬が怖いですが、まさに究極の選択で、あまりのことに笑ってしまうぐらいです。
自民党、東電の責任は重大だと思いますが、多くの方がそれをやっと思い知る頃には首謀者はみんな税金を使いたいだけ使ってから逃げ切って(死んで)いるんだろうなと思うとホントにハラワタ煮えくりかえる思いです。
- 2012/04/05(木) 06:45:10 |
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- ケリー #GBCQ9JKA
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ケリー様
めげ猫「タマ」です。コメントありがとうございます。食品の放射性セシウム汚染はこれからも続くと思います。だから、時々(月に1回程度)は、こうしたレビューを書きたいと思います。また、そうしたチェックは社会的に必要だと思っています。もし、産地の検査が十分に信頼できる物となったら、そのことを記事にしたいと思います。でも、今は抜けだらけです。
なお、(=^・^=)の食品に対する選択は、怪しげな「国産」表示((=^・^=)の解釈は放射性物質汚染地帯産)ではなく、○○県産なら「安心」できるところがあるので、そこの食材を選ぶようにしてます。そこなら、「外国産は農薬が怖い」心配もありませんし、放射性物質汚染の心配もありません。放射性物質汚染地帯の方が、しっかり検査してもらえれば、また昔みたいに「国産」=「安心」になると思います。
(=^・^=)の目的は、そうなるように食品中の検査の問題点を(=^・^=)なりに分析してくことだと思います。
実は、厚生労働省の発表を半自動で、データベースに落とすシステムを作ってこのブログを書いています。だからケリー様が思うより手間はかかってないと思います。それに、データを見ていると各自治体のスタンスが想像がつきます。大体、こんな感じです。
・とにかくNGとなるような検査はしたくない県
・まさかと思っていたら、放射性物質汚染食品が見つかって、大急ぎで検査体制を整備した県
・それなりのノーハウがあり淡々と検査する県
・でるはずもないのと思っているけど、検査をしている県
検査結果を見ると想像がつきますので、どのような抜けを起こすかも(=^・^=)は想像できます。だから、ケリー様が思ってほど、手間は係っていないと思います。
- 2012/04/05(木) 20:40:20 |
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- めげ猫「タマ」 #-
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