福島県二本松市の菊人形が11月25日に閉幕しました。来場者は約8万人で(1)、事故前の12万人前後に比べ大きく減って回復していません(2)。
福島県二本松市は人口約5.6万人、面積344平方キロメートルの市です(3)。以下に位置を示します。

※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で11月1日時点に換算
※2 避難区域は(5)による
図―1 福島県二本松市
同市は図に示す様に今も避難区域に隣接し、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(6)エリアが広がっています。事故から7年8ヶ月以上が経ちましたが同市は汚染されたままです。
二本松市は二本松藩の城下町で多くの観光資源があります。二本松城は日本100名城にも選定されています(7)。さらに西の市境付近に安達太良山は日本百名山に入っています(8)。図に示すようにそれ程には広い市ではありませんが、100名城と百名山があります。
同市の当市の大きな観光事業のひとつに、日本三大菊人形に数えられる二本松の菊人形があります(7)。キャンペーンクルーの「菊むすめ」をいます(9)。今年(2018年)は10月10日から11月25日の間に開催されました。これについて、福島県の地方紙・福島民報は
「第六十四回二本松の菊人形は十月十日から十一月二十五日までの期間中、八万八百二十九人が訪れ、昨年の来場者数を約一万四千人上回った。」
と報じていました(1)。
以下に二本松市の菊人形の来場者数を示します。

※(1)(2)を集計
図―2 二本松市の菊人形の来場者数
図に示すように事故前は12万人前後でした。事故後も直ぐに減りませんでしたが、同じく福島を代表する城下町である会津若松市(10)を舞台したNHKの大河ドラマ「八重の桜」が放送された2013年以降は、急に減っています(11)。そして今年も回復しませんでした。去年より増えたのは去年が少なかっただけです。
観光は楽しみに行くものです。いくら「安全」と言われても放射能に汚染されていては楽しめるものではありません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
二本松市は多くの観光客に避けられているようです。でも、福島を避けているのは二本松市の皆様も同じです。福島産米の福島県外の取扱店が1000店舗を超えたそうです(12)。でも、二本松市では福島産米は避けられているようです。
同市の全量全袋検査数が約26万になりました(13)。人口約5.6万人なので、市民が食べるには充分な量です。同市辺のお米は良食味・高品質だそおうです(14)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(15)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(16)を引用
図―3 福島産米が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県二本松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
8万829人来場 二本松の菊人形閉場式 | 県内ニュース | 福島民報(2)
統計資料一覧 - 福島県ホームページ(3)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(5)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(6)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(7)
二本松市 - Wikipedia(8)
安達太良山 - Wikipedia(9)
ハッシュタグ #菊むすめ(10)
会津若松市 - Wikipedia(11)
八重の桜 - Wikipedia(12)
目指せ1200店 県産米の県外取り扱い店 | 県内ニュース | 福島民報(13)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(14)
特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来(15)
全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ(16)
安達店 | ベイシア
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- 2018/11/28(水) 19:49:06|
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