今月(2012年4月)から、
「(1)避難指示解除準備区域(年間被ばく線量20ミリシーベルト以下)(2)居住制限区域(年間20ミリシーベルト超50ミリシーベルト以下)(3)帰還困難区域(年間50ミリシーベルト超)」
に区分されるみたいです(1)。そこで、放射線量が今後、どう変わるのか(=^・^=)なりに計算してみました。計算方法は<余談1>を見て下さい。こんな、図になりました。

図―1 放射線量の低減計算結果(2012年4月を100%として)
3年で半分程度になりますが、その後、放射線の減り方たが急に遅くなります。これは現在(2012年4月)はセシウム134由来が7割で137由来が3割程度です。なぜ、セシウム134の放射線の由来が高いかと言えば、同じ放射線でもセシウム134は、137に比べて2.8倍程強力(エネルギーの高い)な放射線を出すからです(2)。セシウム134の量は約2年で半分(半減期は約2年)になります。一方、セシウム137の量は約30年で半分(半減期は約30年)になります(2)。最初はセシウム134が減るので、急激?に下がるので3年で半分になります。
でも、その後が大変です。なかなか減らないセシウム137が残ります。それでも5年ちょっとで、40%に下がります。帰還困難区域(年間50ミリシーベルト超)も、40%に減れば指示解除準備区域(年間被ばく線量20ミリシーベルト以下)になる可能性があります。すると5年が経過すれば、なにもしなくても帰還困難区域を指示解除準備区域にすることができます。
この計算をする前、国は除染をすると思っていました。でも、除染をしないことを前提にいろいろ計画を考えているみたいです。環境省の除染目標も、除染しなくても実行でいます(4)。
<余談1>
ばら撒き後はセシウム134と137の比率は、ベクレル(放射線の数)では1:1でした。でも、これを補正すれば、2011年4日からの経過年数を考慮すると
セシウム134由来 (1/2)^(t)/半減期/365.25)*2.03684
セシウム137由来 =(1/2)^(t)/半減期/365.25)
で計算しました。2.03684は、影響度の比率です。tは、4月1日からの年数です。
-説明を端折っています。不明な点は書き込みをお願いします。
<余談2>
除染で予算を使っていると思います。でも目標は「除染」しなくても実現可能なものです。これって税金の無駄遣いだと思います。
細野環境大臣殿
貴殿が税金の無駄遣いをやめない限り、私は消費税の値上げには賛成できません!
2012年4月12日
(=^・^=)
(=^・^=)の飼い主
<余談3>
10分の1になるには50年かかる結果になりました。年間200mSvを超えるような場所に戻れるのは50年後にみたいです。
-参考したサイト様-
(1)
クローズアップ2012:福島の避難区域再編 「帰還」道のり険しく - 毎日jp(毎日新聞)(2)
セシウム 137 とセシウム 134(放射線と原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説)(3)
【放射能漏れ】「5年以上帰還困難」住民に一括600万円 東電賠償 +(1/2ページ) - MSN産経ニュース(4)
めげ猫「タマ」の日記 除染工程表 2年で半分が目標だが、なにもしなくても半分になる。
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- 2012/04/02(月) 21:41:48|
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初めて訪問いたしました。放射能の減少の計算、興味深いです。自然に半減期で減る以上に、除染で減らすことはできない、今まで嘘をついていましたと謝ればよいのに!!
もともと除染はできません。まき散らされた放射能物質は移動できるだけで、移動先は汚染がひどくなり、移動もとは放射性物質が少なくなるだけです。
移動先・・中間貯蔵施設・最終処分場を決めないで除染するなんて無理な話、福島原発で汚染された広範囲をを再び住める場所にするなんて無理でしょう。税金を使って、原発を作った大手ゼネコンをもうけさせているだけでしょう。
政府の発表に除染の効果を除外したデータを出していますが、除染は効果がない、帰宅困難地域には帰れない、どうか別の場所で暮らしてくださいと、住宅保障、次の生活の支援をすべきです。
- 2012/06/27(水) 21:59:47 |
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