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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

葬式が14.1%増えた果物作りが盛んな福島盆地

 福島でも果物作りが盛んな福島盆地が広がる2市2町(1)の1年間の葬式(死者)数を福島県の発表(2)から集計すると
 2010年 3,929人
 2018年 4,483人
で14.1%増えていました。このような事が起こる確率を計算したら約5億分の1でした。一方で、主要な果物産地ではない相馬・南相馬市について集計すると
 2010年 1,300人
 2018年 1,329人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
 福島はくだもの王国を自称していますが(3)、福島県全域で作られているわけではありません。概ね福島盆地と呼ばれる(1)福島県北部の極狭い地域です。以下に示します。
事故から7年10ヶ月以上経て汚染されている福島
 ※1(4)のデータを元に(5)に示す方法で1月1日に換算
 ※2 避難区域は(6)による。
 ※3 福島盆地の範囲は(7)による。
 図―1 福島盆地と相馬・南相馬市

 図に示す通り事故から7年が経過しましたが国が除染が必要だとする毎時0.23マイクrシーベルトを超えた(8)地域が広がっています。
 福島盆地内にはフルーツラインやピーチラインと呼ばれる通りがあり果物の販売店や果物狩りができる観光果樹園が数多く並んでいます(9)。以下に示します。
放射能が舞い散る福島盆地
 ※1 セシウム降下量(2016年11月から1年間)は(10)に示す元データおよび手法で計算
 ※2 ピーチラインフルーツラインは(11)による。
 ※3 福島盆地は(7)による。
 図―2 セシウム降下量とフルーツライン・ピーチライン

 福島盆地が広がる2市2町はの市や町の花は全てモモです(7)。モモは福島盆地をそして福島を代表する果物です。以下に市町村別の生産量を示します。
福島市、伊達市、桑折町、国見町で大部分を占める福島のモモの生産
 ※(12)を集計
 図―3 福島のモモの市町村別生産量

 図に示す通り福島盆地が広がる福島市・伊達市・桑折町・国見町(7)で大部分を占めます。福島盆地は事故から7年以上が経ちましたが図―1の示す通り汚染され、図―2で示す様に放射能が舞い散っています。福島のモモ等の果物は汚染され放射能が舞い散る福島盆地で作られています。当然ながら多くの消費者が福島産モモを避けていると思います。
事故後に山梨産に比べさらに安くなったまま回復しない福島のモモ
 ※(16)を集計
 図―4 山梨・福島のモモ価格

  福島のモモは7・8月がピークです(14)。モモの生産量は山梨が1位で福島は2位です(15)。図に示す様に事故後に福島のモモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。価格差を見ると  価格差を見ると  
  事故前(2010年) △62円安
  今年(2018年)  △189円安
で、価格差が元に戻りません。安倍出戻り総理はこれを「風評被害」と呼んでいます(16)。でも彼の内閣は森友問題で文書を改ざんするだと(17)、国民に嘘をつくことを躊躇しません。信じて良いか分かりません。そこで(=^・^=)なりに調べてみることにしました。
 福島県は福島産モモは安全だと主張しています。福島県の検査で基準値以下が確認されたとしています(18)。でも、福島県の検査ってとっても怪しげです。モモ等の福島産農水産物の出荷前検査をしているのは厚生労働省の発表(19)を見ると福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(20)です。
以下に福島県産モモの検査件数を示します。
検査されなくなった福島盆地産モモ
 ※1(19)を集計
 ※2 福島盆地は福島市、伊達市、桑折町、国見町に広がる(7)
 図―5 福島県産モモの検査件数

 図に示す様に全体としてはそれ程には減っていませんが、モモの主産地で汚染が酷い福島盆地のモモの検査件数は大幅に減っています。福島県は汚染の酷い主産地の検査を避けてます。
 以下にヒラメの検査結果を示します。
他では見つかっても福島県の検査では見つからないヒラメのセシウム
 ※1 県漁連は福島県漁連を示し、検査対象は福島県沖の魚(21)
 ※2 各県の検査は(19)より、県漁連の検査は(21)により、9月1日までを集計。
 ※3 福島県漁連の検査はスクリーニング検査(簡易的な検査)
 ※4 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す
 ※5 日付は捕獲日
 図―6 ヒラメの検査結果

 図に示しように茨城だけでなく、岩手、宮城産ヒラメからセシウムがが見つかっています。さらには福島県漁連のスクリーニング検査では国の基準:1キログラム当たり50ベクレル(22)を超える59ベクレルのセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島産ヒラメは全てが検出限界未満です。厚生労働省の発表(19)を数えると186件連続です。海が繋がっているのにおかしな話です。福島県の検査では「安全」は担保去れません。
 6月にはサクランボ、7月からはモモ(11)と夏になれば福島の果物のシーズンです。食べて良いか不安です。今、福島ではイチゴ狩りが楽しめます(23)(24)。福島はイチゴシーズンです。福島盆地が広がる福島県伊達市は福島県最大の福島市は3位のイチゴの産地です。
 福島県各地に店舗を展開するスーパーチェーンがあります(26)。以下に伊達市と相馬市の店舗のチラシを示します。
福島産イチゴが掲載されてる福島県伊達市のスーパーのチラシ 他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県相馬市スーパーのチラシ
 (a)伊達市店舗                         (b)相馬市店舗
 ※(a)は(27)、(b)は(28)を引用
 図―6 福島のスーパーチェーンのイチゴのチラシ

 図に示す様にイチゴ栽培が盛んな伊達市では福島産ですが、そうでは無い相馬市では他県産です。図には示しませんが福島市は福島産イチゴでしたが(29)、南相馬市は他県産でした(30)。福島盆地は「フクシマ産」くだものには寛容なようです。そこモモ等のくだもの産地の福島盆地が人がる市町村とそうでない相馬・南相馬市を比較し差が無ければ福島産果物は「安全」、差があれば「安全」とは言えないと思います。
 以下に福島盆地が広がる2市・2町の葬式(死者)数を示します。
 葬式が増えた福島盆地
※1 各年1年間
 ※2 震災犠牲者は(31)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―7 福島盆地が広がる2市2町の各年1年間の葬式(死者)数

 福島盆地が広がる2市2町(1)の1年間の葬式(死者)数を福島県の発表(2)から集計すると
 2010年 3,929人
 2018年 4,483人
で14.1%増えていました。このような事が起こる確率を計算したら約5億分の1でした。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(32)による。
有意差検定表

 以下に相馬・南相馬市の合計の葬式(死者)数を示します。
葬式が有意に増えていない相馬・南相馬市
 ※1 各年1年間
 ※2 震災犠牲者は(31)により、行方不明者を含み関連死を含まず
 図―8 相馬・南相馬市の各年1年間の葬式(死者)数

相馬・南相馬市の葬式(死者)数は合計で
 2010年 1,300人
 2018年 1,329人
で少し増えていますが、統計的な差はありません。
 福島産果物について纏めると
 ①福島県全域で作られているのでなく、汚染されており放射能が舞い散る福島盆地で主に作られている。
 ②福島県は福島産は検査で安全が確認されたと主張しているが、福島県の検査は怪しげである。
 ③くだもの作りが盛んな福島盆地が広がる2市2町では葬式が有意に増えているが、そうではない相馬・南相馬市では増加が認められない。
になります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 こんなデータが出てくると不安なので、(=^・^=)は
 「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようです。
 福島県鏡石産米の全量・全袋検査数が13万件を超えました(33)。同町は人口約1.2万人の町なので(34)、町民が食べるには十分な量です。同町辺りのお米はおいしいそうです(35)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(36)。でも、福島県鏡石町スーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県鏡石町スーパーのチラシ
 ※(37)を引用
 図―9 福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)くだものづくりがさかんな福島盆地
(2)福島県の推計人口(平成31年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)くだもの消費拡大委員会 – 福島県くだもの消費拡大委員会
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)福島盆地 - Wikipedia
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)くだもの – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(10)めげ猫「タマ」の日記 放射能が舞い散る福島(2017)
(11)くだもの狩り情報
(12)作物統計調査>市町村別データ>平成18年産市町村別データ>年次>2006年中の「10 果樹 ⇒福島県⇒Excel」
(13)東京都中央卸売市場-統計情報検索
(14)福島県の旬(出回り時期) 果物編
(15)もも(モモ/桃)の収穫量ランキング: 教えて!全国ランキング 2017  ~都道府県ランキング 日本の統計~
(16)安倍首相:「風評被害払拭を応援」 福島の牧場で激励 - 毎日新聞
(17)いまさら聞けない 森友・加計問題とは:日本経済新聞
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)報道発表資料 |厚生労働省
(20)農林水産部 - 福島県ホームページ
(21)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです
(22)食品中の放射性セシウムスクリーニング法の一部改正について |報道発表資料|厚生労働省
(23)いちご狩り2019 – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(24)イチゴ狩り園開園 道の駅伊達の郷りょうぜん隣接 | 県内ニュース | 福島民報
(25)いちごやメロンは野菜なの? 果物コラム
(26)ヨークベニマル/お店ガイド
(27)ヨークベニマル/お店ガイド
(28)ヨークベニマル/お店ガイド
(29)ヨークベニマル/お店ガイド
(30)ヨークベニマル/お店ガイド
(31)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(32)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(33)ふくしまの恵み
(34)鏡石町公式ホームページ[福島県]
(35)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(36)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(37)鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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  1. 2019/01/26(土) 19:43:15|
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  4. | コメント:5
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国民の二人に一人が癌になるのも、日本を取り囲む原子力発電所や核関係施設など100箇所が放つすなわち、ヨウ素の植物体内への著しい高濃縮は、実は、古く1960年ごろには確認されていた。1959年にアメリカのサバンナ・リバー原子力工場という軍事用の施設で放射性ヨウ素の大量放出事故が起こったとき、当時の同国原子力委委員会(AEC)が二名の専門家に調査を依頼して、放出されたヨウ素131が空気中から植物体内に200万ないし1000万倍にも高濃縮されていたことが判明したのである。しかし、AECは、この調査結果を機密扱いとしたため、1970年代半ば過ぎまで、この恐るべき高濃縮の事実が広く知られることはなかった。
  1. 2019/01/27(日) 03:52:09 |
  2. URL |
  3. アベ吊るせ #99DFA69w
  4. [ 編集 ]

日本の原子力委員会がヨウ素131の空気中から植物体内への濃縮係数を260万倍、空気中から牛乳へは62万倍と設定したのは、1978年9月のことであり、ヨウ素の著しい高濃縮が長期間隠されていた事実を雄弁に物語り、ヨウ素131が空気中から植物体内に200万ないし1000万倍にも濃縮されると、その原発からの放出量が放射能希ガスの1万分の1であっても、植物体内でのヨウ素131から、希ガスによる対外被曝よりもはるかに大きな体内被曝を、しかも至近距離から受けることになる
  1. 2019/01/27(日) 03:54:07 |
  2. URL |
  3. アベ吊るせ #99DFA69w
  4. [ 編集 ]

希ガスとヨウ素131の対外および体内濃度   原発からの放出比 濃縮係数 植物体内の存在比 希ガス(キセノン、クリプトン) ヨウ素131 1×104 1 1 2~10×106 1 2~10×102  環境放射線つまり空間線量の増加がごくわずかであるのに、ムラサキツユクサの突然変異頻度が有意に上昇したのは、人工放射性核種の生体内濃縮による体内被曝の著しい増大が主因であった。原発からの放出量がごくわずかだとして軽視されていた、希ガス以外の人工放射性核種が、はるかに重大な影響を生物に与えていたのである。体内被曝の重大性、生体内で高濃縮されるのは、ヨウ素131以外の放射性ヨウ素も同じである。また、マンガン54、コバルト60、ストロンチウム90、セシウム134、同137など、生体内に沈着または蓄積される核種も多い。
  1. 2019/01/27(日) 03:56:01 |
  2. URL |
  3. アベ吊るせ #99DFA69w
  4. [ 編集 ]

人工放射性核種が生体内で濃縮、沈着、蓄積されるということは、体内被曝のほうが重大で深刻であるということを意味し、ガンマ線の線量は、線源からの距離の二乗に反比例する。したがって、ガンマ線を放出するある核種の一定量が体内の一定点、たとえば生殖腺から5メートルの位置にある場合と、等量の同一核種が体内の一定点、等量の同一核種が体内の一定点、たとえば生殖腺から5センチメートルの部位に沈着した場合とを比較すると、後者の場合には、距離が100分の1になるから、生殖腺が受ける線量は、単純計算で前者の1万倍にもなる。つまり、等量の同一核種でも、対外にある場合に受ける対外被曝と対比して、体内に入った場合に受ける線量は、飛躍的に増大することになるのである。ベータ線やアルファ線などの飛距離の短い放射線の場合である。ベータ線は、生物組織内では、せいぜい1センチメートルしか透過しないし、アルファ線の飛距離は0.1ミリメートル以内である。したがって、ベータ線やアルファ線を放出する核種が対外に存在する場合には、生物体が吸収する線量がごくわずかであるのに、そうした核種が体内に入ると、飛程距離が短いこれら放射線のエネルギーのほとんどすべてが吸収され、体内被曝が桁違いに大きくなる。つまり、ベータ線やアルファ線は、それを放出する核種が体内に入った場合にのみ、集中的に大きな被曝をもたらすのである。濃縮などにかかわる問題である。原子炉で産み出される人工放射性核種には生物内で著しく濃縮されたり、沈着、蓄積されるものが多いが、たとえば、人工放射性ヨウ素は甲状腺に濃縮、放射性ストロンチウムは骨組織に沈着、放射性セシウムは筋肉と生殖腺に蓄積というふうに、核種によってはそれぞれ特異的な組織や器官に集まるため、特定の体内部分が集中的な体内被曝を受けることになる。
  1. 2019/01/27(日) 04:00:40 |
  2. URL |
  3. アベ吊るせ #99DFA69w
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原発事故を皮切りに普通の日本人の撲滅がなされています。放射能、電磁波攻撃や毒ガス。ガンの比率がここ10年で異様に増えたのはそのためです。創○○会、公安委員会、在日朝鮮人、最終的に癌になるので、証拠が残りません。そもそも人間は、放射能がなきに等しいほど微弱な環境の中で生まれ、進化してきたのです。放射能がなきに等しい環境が人間にとって最適環境、生存条件なのです。広い宇宙には、必ずどこかに知的生命体が存在し、中には電離放射線に適応して生成・進化してきた生命体が存在するかもしれません。しかし人間はそうではありません。電離放射線の影響(放射能の影響)がないところではじめて生存できる知的生命体なのです。
  1. 2019/01/27(日) 04:10:53 |
  2. URL |
  3. アベ吊るせ #99DFA69w
  4. [ 編集 ]

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