食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。1月24日に2018年10月19日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が3ヶ月遅れで発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数1,205件中8件の基準超え
②平均は、1キログラム当たり4ベクレル、最大220ベクレル(福島県産干し柿)。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(1月24日発表分)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
福島産だけから基準超が見つかっています。今回の発表を解析すると
・福島産あんぽ柿から基準超のセシウム
・北海道産マダラからセシウム、福島産は409件連続ND
・福島県産モチから過去最高のセシウム
特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.福島産あんぽ柿から基準超のセシウム
福島盆地は福島県の北端に位置する盆地です。そこの特産品にあんぽ柿があります(7)。そのあんぽ柿から基準超のセシウムが見つかったと発表がありました(3)。以下に福島県の発表(9)(10)も含めたこれまでの検査結果を示します。

※1(1)(9)(10)にて作成。
※2基準値は(6)による。
図―2 福島盆地産あんぽ柿の検査結果
図に示す通り事故後はずっと基準超が見つかり続けています。それでも福島県は「安全」を主張し(11)、販売されています。

※(12)を転載
図―3 あんぽ柿をPRする福島の綺麗な女性(ミスピーチ)
なお、(=^・^=)は福島県の主張に疑問を持っています(13)。
2.北海道産マダラからセシウム、福島産は409件連続ND
北海道の検査で北海道産マダラからセシウムが見つかったと発表がありました(14)。以下にマダラの検査結果を示します。

※1 (1)を各県の検査を集計。
※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す
※3 日付は捕獲日
図―4 マダラの検査結果
図に示す様に、北海道だけでなく青森、岩手、宮城産からもセシウムが見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産マダラからセシウムが見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると409件連続で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに、汚染源がある福島産から見つからないとはおかしな話です。厚生労働省の発表(1)を見ると、マダラに限らず福島産農水産物の全ての出荷前検査は福島県農林水産部に属する福島県農業総合センターです(15)。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
3.福島県産モチから過去最高のセシウム
福島産モチから1キログラム当たり21ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(16)。以下にこれまでの検査結果を示します。

※1 (1)を各県の検査を集計。
※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す
※3 日付は製造日ないしサンプル日
図―5 福島県産モチの検査結果
図に示す通り、事故後の最高値です。
福島産はセシウムが上昇することがあります。過去の検査結果は「安全」であったとしても、今は分かりません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・3ヶ月以上の遅れで発表される検査結果
・基準超が見つかっても「安全」とされ出荷される福島産
・他所より低くでる検査で安全とされ出荷される福島産
・セシウム含有量が上昇する事がある福島産
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「福島3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島県二本松市産米の全量全袋検査が約27万件に達しました(17)。同市の人口は5万人台なので(18)、市民が食べるには充分な量です。同市辺りのお米ははもちもちした食感で、冷めても美味しく食べられるそうです(19)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(20)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(21)を引用
図―6 福島産米が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第1106報)(4)
(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
福島盆地 - Wikipedia(8)
加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ(9)(8)中の
●平成28年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成28年9月21日) (10)(8)中の
●平成30年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成30年10月3日) [PDFファイル/171KB]pdfアイコン(11)
あんぽ柿・干し柿等の「カキ」を原料とする乾燥果実の加工自粛とあんぽ柿の出荷再開の取組について - 福島県ホームページ(12)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月16日発表)―福島サワラはND、岩手はセシウム―(13)
めげ猫「タマ」の日記 福島・あんぽ柿・出荷始まる、食べて大丈夫?(14)(3)中の⇒1 自治体の検査結果⇒
検査結果(PDF:819KB)⇒No833
(15)
農林水産部 - 福島県ホームページ(16)(3)中の⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒
検査結果(PDF:152KB)⇒No512
(17)
ふくしまの恵み(18)
トップページ | 二本松市公式ウェブサイト(19)
特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来(20)
全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ(21)
安達店 | ベイシア
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