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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

モモ吐かれた元ミスピーチは東京を目指す

 事故後、若い女性の福島脱出が増えました。概ね、就職や進学を機会に福島から出て行くと思います。福島産果物のPR役のミスピーチを務めている時にモモを吐かれたと主張する上石美咲さん(1)はこの春に福島大学を卒業し、福島県内でなく東京の会社に就職します(2)。福島は汚染されており当然の選択です。
 福島はくだもの王国を自称しています(3)。福島県全域で作られているわけではありません。果物作りが盛んなのは福島盆地と呼ばれる限られた範囲です(4)。
事故から7年10ヶ月以上経て汚染されている福島
 ※1(5)のデータを(6)に示す手法で1月1日に換算
 ※2 旧避難区域は(7)による。
 ※3 福島盆地の範囲は(8)による。
 図―1 汚染が広がる福島盆地

 図に示す様に国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(9)。事故から8年近くになりますが、福島は汚染されたままです。
 福島盆地は2市・2町(福島市、伊達市、桑折町、国見町)に広がります(8)。2010年と18年の1年間の葬式数は、福島県の発表(10)を集計すると
 事故前(2010年1年間)3,929人
 昨年(2018年1年間) 4,483人
で%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約5億分の1でした(11)。一方で果物作りが盛んでない相馬・南相馬市では
 事故前(2010年1年間)3,929人
 昨年(2018年1年間) 4,483人
でした。 
 汚染され葬式が増えた地で作られる福島産果物は多くの人が避けるようになりました。福島盆地が広がる2市・2町の「花」はモモです(8)。モモは福島を代表する果物です。福島のモモは7,8月が旬です(12)。そこで福島県の7,8月のモモ価格とモモの生産量日本一位の山梨県産(13)と比較してみました。
事故後に山梨産に比べさらに安くなったまま回復しない福島のモモ
 ※(14)を集計
 図―2 山梨・福島のモモ価格

図に示す様に事故後に福島のモモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。価格差を見ると  価格差を見ると  
  事故前(2010年) △62円安
  今年(2018年)  △189円安
で、価格差が元に戻りません。
 この状況に1人の女性が挑みました。上石美咲さんです。彼女は2015年と16年に福島産果物のキャンペーンクルーを努めました(2)。
とっても綺麗な福島産米のキャンペーンクルー 
 ※(15)を転載
 図―3 上石美咲さん

 2017年に彼女が
「2015(平成27)年夏、ミスピーチキャンペーンクルーの一員として横浜市の百貨店で福島のモモの販売促進イベントに参加。1人で買い物に来ていた女性にモモの試食を勧めた。『おいしいね。どこ産の?』との質問に『福島から参りました』と答えると、女性はモモを吐き出した。」
との報道ありました(16)。
 この話は2017年1月に共同通信が報じていました(17)。さらには3月にこの件を福島の地方紙・福島民友が報じました(16)。
キャンペーンで福島産モモを吐かれたと報じる福島民友
 ※(18)を2017年3月5日に閲覧
 図―4 福島のモモを吐かれたと報じる福島民友

でもおかしな話です。
 共同通信の配信(17)では何故か髪の毛に隠れていますが、ミスピーチの皆様のPR活動の様子を拝見すると(19)
 「福島ミスピーチ」
との襷をかけています。
「福島」との襷をつけてキャンペーンを行うミスピーチ
 ※(18)を引用
 図―5 「福島ミスピーチ」と襷をかけてPRするミスピーチの皆さん

 試食用のモモを受け取る特にお客さんは「福島」と気づくはずので、福島と言われて吐き出す事は無いはずです。だいたい単独のPRはないので(19)、このような事がかれば他の方が気付くはずです。この件は福島の地方紙・福島民友の報道でも(16)、共同通信の配信(17)でも本人以外の話が出て来ません。共同通信が2017年1月に配信した記事では、襷にある「福島」が、彼女の長い髪で隠れていました。
 非常に綺麗な方です。モモは吐かれたとして、「風評被害」の悲劇のヒロインに仕立てるには好都合です。 そしてこの「報道」の直ぐ後からNHKを中心とした福島県外避難者いじめの喧伝がなされるようになりました(20)。福島いじめ喧伝のトリガーになった方です。
 そして色々とお付き合いもあるようです。ミスピーチを辞めたあと彼女は福島のFM局のパーソナリティを務めることになりました(2)。その番組には不倫した福島在住の東電幹部(20)(当時)を呼んでいます。
「高浜原発が再稼働したけどどにょうに見られますか」と質問する女性
 ※(21)を転載
 図―6 不倫した東電幹部(当時)にインタビューする上石美咲さん

 彼女は復興NPOの「あすびと福島コミュニティ」に係っているようですが(22)、ここは東京電力の香がします(23)。
 そして昨年から福島産米のPRキャンペーンクルーであるうつくしまライシーホワイトを務めています。彼女はいま大学4年生です(2)。彼女の大学生活4年間を見ると
 1年生(2015年度)ミスピーチ
 2年生(2016年度)ミスピーチ
 3年生(2017年度)福島のローカルFM局パーソナリティ
 4年生(2018年度)うつくしまライシーホワイト
になります。概ね彼女の大学生活は「風評被害」との戦いでもあった気がします。
 以下に2018年中の福島県の社会増減(転入者―転出者)を示します。
20代前半女性で顕著な福島の社会減
 ※(10)を集計
 図―7 福島県の社会増減

 図に示す様に20代前半女性の社会減が顕著です。
 今から5年前の2014年1月に福島には49,276人の10代後半女性がいました。それから5年を経て、彼女達は20代前半になっています。今、福島の20代前半女性は33,141人です(10)。2014年1月に10代後半だった女性のうち福島に残ったのは67%(33,141÷49,276×100)で、約3分1が福島を出ていっています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後に若い女性が残らなくなった福島
 ※1(10)を集計
 ※2 日付けは10代後半時点
 図―8 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合

 事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性75%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の2011年4月から14年1月までの平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性74%、女性65%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。
 以下に20代前半の社会増減の推移を示します。
止まる気配が無い福島の20代前半女性の社会減
 ※1(10)を集計
 ※2 通年(1月から1年間)で集計
 図-9 20代前半のの社会的増減

 図に示すように20代前半女性の社会減が改善されている様子はありません。
 丁度、大学を卒業し社会に出る頃です。事故後に福島の女性達は、社会人の一歩を福島県外から踏み出すようになりました。
 上石美咲さんはこの春に福島大学を卒業します。そして、東京の会社に就職するそうです(2)。彼女は「風評被害」のヒロインです。福島県外でいじめられたとも主張しています。それでも、彼女は福島を去り、東京を目指します。福島は汚染されており当然の事です。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 彼女は東京を目指す理由について「離れた場所から福島を見ることが必要」と言っており、「何もないと思っていた福島が好きになった」と言っているそうです(2)。でも、不安もあると思います。これは福島に残った皆様も同じだと思います。
 福島県郡山市産米の全量全袋検査が約115万件に達しました(24)。同市は人口約33万人なので(25)、市民が食べるには充分な量です。同市のお米はあさか舞と言って、美味しいお米です(26)。「安全」なので2011年産米ですが学校給食に使われました(27)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(28)を引用
 図―10 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)【復興の道標・不条理との闘い】自分で見て伝えたい モモ吐かれた経験原点:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)<アングル福島>自ら確認、現状発信 風評一掃 22歳の挑戦 | 河北新報オンラインニュース
(3)くだもの消費拡大委員会 ? 福島県くだもの消費拡大委員会
(4)くだものづくりがさかんな福島盆地
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(7)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)福島盆地 - Wikipedia
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)福島県の推計人口(平成31年1月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(11)めげ猫「タマ」の日記 葬式が14.1%増えた果物作りが盛んな福島盆地
(12)福島県の旬(出回り時期) 果物編
(13)もも(モモ/桃)の収穫量ランキング: 教えて!全国ランキング 2017  ~都道府県ランキング 日本の統計~
(14)東京都中央卸売市場-統計情報検索
(15)めげ猫「タマ」の日記 胡蝶蘭出荷も効果無し、帰還が進まない福島県葛尾村
(16)【復興の道標・不条理との闘い】自分で見て伝えたい モモ吐かれた経験原点:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(17)【特集】ミスピーチは原発を目指した(1) - 47NEWS
(18)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(19)ミスピーチキャンペーンクルーのブログ アフターDC・花見山オープニングセレモニー
(20)めげ猫「タマ」の日記 福島県外避難者がいじめが拡散とNHK、福島では2ヵ月連続で自殺、いじめの疑い
(21)全文表示 | これぞゲスの極み!東電副社長と被災地活動女性の痴話喧嘩―よりにもよってそんな相手と!? : J-CASTテレビウォッチ
(22)「上石美咲」のニュース一覧: 日本経済新聞
(23)あすびとトマト工場完成 南相馬復興アグリ 原町の農業再生へ | 東日本大震災 | 福島民報
(24)ふくしまの恵み
(25)郡山市の現住人口/郡山市
(26)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(27)JA郡山市|事業PR
(28)イトーヨーカドー 郡山店

3月21日追記
 この件は福島県の地方紙・福島民友が3月21日に報じていました(A1)。
女子大生の福島脱出を報じる福島県の地方紙・福島民友
※(A2)を3月21日に閲覧
 図ーA1 上石美咲さん の福島脱出を報じる福島県の地方紙・福島民友

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(A1)福島大・上石さん、有終のラジオ収録 
(A2)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
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  1. 2019/01/30(水) 20:01:42|
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