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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月7日発表)―青森県産マダラからセシウム、福島産は419件連続ND―

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月7日に2018年12月14日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が約2ヶ月遅れで発表になりました(3)。まとめてみたので、お買い物の参考になればいいかなと思います。先回に続き今回もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数886件中2件の基準超え
  ②平均は、1キログラム当たり2.2ベクレル、最大600ベクレル(栃木県産イノシシ)。
事故から8年を経て見つかるセシウム汚染食品
   ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(5)を参照
   ※3 基準超えは全てが野生キノコ
 図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2月7日発表分)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

今回の発表から
 ・青森県産マダラからセシウム、福島産は419件連続ND
 ・汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産ニラは検査で安全と主張する福島県
 ・上昇する福島県西郷村産ヤマメのセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。

1.青森県産マダラからセシウム、福島産は419件連続ND
  青森県が検査した青森県産マダラからセシウムが見つかったと発表がありました(8)。以下にマダラの検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島産マダラからは見つからないセシウム
 ※1(1)を各県が実施した検査について集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―2 マダラの検査結果


 青森県産だけでなく、北海道産、青森県産、岩手県産、宮城県産からも見つかっています。でも、福島県が検査した福島産マダラからは見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると、2016年4月以降で419件連続で検出限界未満(ND)です。
 岩手県が検査した岩手産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(9)。以下にブリの検査結果を示します。
隣県ではみつかっても福島産ブリからは見つからないセシウム
 ※1(1)を各県が実施した検査について集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは捕獲日
 図―3 ブリの検査結果

 岩手県産だけでなく、各県が検査した宮城産、茨城産、千葉産からも見つかっています。でも、福島県が検査した福島産ブリからは見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると、2015年以降は167件連続で検出限界未満(ND)です。
 海が繋がっているのに汚染源がある福島産だけから見つからない等はおかしな話です。ブマダラやブリ等の福島産農水安物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(10)で実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。

2.汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産ニラは検査で安全と主張する福島県
 福島を代表する冬野菜にニラがあります(11)。検査状況を以下に示します。
伊達市産が検査されていない福島のニラ
 ※1(12)の数値データを元に(13)に示す手法で2月1日時点に換算
 ※2 旧避難区域は(14)による
 ※3 1個がニラの検査1件を示し(15)による。
 図―4 福島産ニラの検査状況

 図に示しように福島では国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(16)地域が広がっています。
 福島県のニラの最大産地は伊達市です(17)。図に示す様に汚染されています。しかし検査はされていません。それでも、福島県は福島産ニラは検査で「安全」が確認されたと主張しています(18)。
 福島産は汚染が酷い主要産地を避けた検査で「安全」とされ、出荷されます。

3.上昇する福島県西郷村産ヤマメのセシウム
 福島県西郷村産ヤマメから1キログラム当たり89ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(19)。以下にこれまでの検査結果を示します。
再上昇した福島県西郷村産ヤマメのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す。
 ※3 日付は捕獲日
 図―5 福島県西郷村産ヤマメの検査結果

 図に示す様にいったんは下がったのですが、再び再上昇です。
 福島産の一度下がっても、セシウム含有量は再上昇することがあります。過去の検査結果は「安全」であったとしても、今は分かりません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・2ヶ月近くの遅れで発表される検査結果
 ・他所より低くでる検査で安全とされ出荷される福島産
 ・汚染が酷い主産地を検査しなくても、検査で安全とされ出荷される福島産
 ・セシウム含有量が上昇する事がある福島産
 (=^・^=)は不安なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島県棚倉町で豊作を祈願する「御田植祭」が行われました(20)
 御田植祭で舞を奉納する福島県棚倉町の女性
※(21)をキャプチャー
 図―7 福島県棚倉町の御田植祭を喧伝するNHK

でも、豊作になっても御利益はないようです。
 福島県棚倉町産米の全量全袋検査数が14万件を超えました(22)。同町は人口1万人台の町なので(23)、町民が食べるには充分な量です。同町辺りのの米はおいしいそうです(24)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには福島産米はありません。
 他県産はあっても福島産米が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
※(25)を引用
 図―8 福島産米が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
 
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1114報)
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月6日発表)―宮城産サワラからセシウム、福島産は115件連続ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:1259KB)
(8)(7)中のNo3994
(9)(7)中のNo22
(10)農林水産部 - 福島県ホームページ
(11)冬 | ふくしまの野菜 | JA全農福島
(12)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(13)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(14)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(15)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「野菜⇒な行⇒に⇒ニラ、ニラ(施設)で検索
(16)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(17)福島県[伊達市]の農作物 | さやえんどう 夏秋きゅうり すもも 桃 ニラ 柿 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のやさい編 [PDFファイル/173KB]
(19)(3)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:112KB)⇒No201
(20)御田植祭で豊作祈願 棚倉の八槻都々古別神社 | 県内ニュース | 福島民報
(21)伝統の「御田植祭」 棚倉町|NHK 福島県のニュース
(22)ふくしまの恵み
(23)トップページ | 棚倉町公式ホームページ
(24)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ
(25)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(26)エコス棚倉店
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  1. 2019/02/12(火) 19:41:47|
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