食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月19日に2018年12月21日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が約2ヶ月遅れで発表になりました(3)。まとめてみたので、お買い物の参考になればいいかなと思います。先回に続き今回もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数800件中2件の基準超え
②平均は、1キログラム当たり14ベクレル、最大9,400ベクレル(福島県産イノシシ)。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2月19日発表分)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
危険なセシウム汚染食品が、福島産のみから見つかっています。今回のデータを解析すると
・千葉県産ブリからセシウム、福島産は168件連続ND
・汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産春菊は検査で安全と主張する福島県
・上昇する福島産ヤナギムシガレイのセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.千葉県産ブリからセシウム、福島産は168件連続ND
千葉県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に検査結果を示します。

※1(1)を各県が実施した検査について集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
図―2 ブリの検査結果
図に示す通り千葉県産だけでなく、岩手、宮城、茨城産からもセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島産ブリからは見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると168件連続で検出限界未満(ND)です。海が繋がっているのに汚染源がある福島産から見つからない等はおかしな話です。ブリ等の福島産農水安物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
2.汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産春菊は検査で安全と主張する福島県
寒い日が続きます。お鍋が美味しい季節です。鍋物に欠かせないのが春菊です。福島でも春菊が栽培されています(9)。検査状況を以下に示します。

※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で2月1日時点に換算
※2 旧避難区域は(12)による
※3
●1個が春菊の検査1件を示し(13)による。
図―3 福島産春菊の検査状況
図に示しように福島では国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(14)地域が広がっています。
福島県の春菊の最大産地は伊達市です(15)。図に示す様に汚染されています。しかし検査はされていません。それでも、福島県は福島産春菊は検査で「安全」が確認されたと主張しています(17)。
福島産は汚染が酷い主要産地を避けた検査で「安全」とされ、出荷されます。
3.上昇する福島産ヤナギムシガレイのセシウム
福島産ヤナギムシガレイから1キログラム当たり50ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(18)。以下にこれまでの検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す。
※3 日付は捕獲日
図―4 福島県ヤナギムシガレイの検査結果
図に示す様にしばらくは検出限界未満(ND)が続いたのですが、急に上昇して、事故直後とあまり変わらなくなりました。
福島産のセシウム含有量は上昇することがあります。過去の検査結果は「安全」であったとしても、今は分かりません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・2ヶ月遅れで発表される検査結果
・他所より低くでる検査で安全とされ出荷される福島産
・汚染が酷い主産地を検査しなくても、検査で安全とされ出荷される福島産
・セシウム含有量が上昇する事がある福島産
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
先日、スーパーに買い物にいったら福島産トマトがありました。大変に不愉快な気分になりました。復興庁は福島県の現状や福島県産品の安全性など喧伝するテレビCMを全国放送しています(19)。そこには福島産トマトが出てきます(20)。福島県いわき市は福島の冬春トマトの最大産地です(21)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(22)。でも、(=^・^=)の住む街で福島産トマトを売っていたスーパーチェーンの福島県いわき市店舗のチラシには福島産トマトはありません。

※(23)を引用
図―5 福島産トマトが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
スーパーの皆様へ
福島でチラシに載せられない福島産トマトを(=^・^=)の住む街で売らないでください。
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第1115報)(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月7日発表)―青森県産マダラからセシウム、福島産は419件連続ND―(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒
検査結果(PDF:1,148KB)⇒No2677
(8)
農林水産部 - 福島県ホームページ(9)
特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来(10)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(12)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(13)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「野菜⇒さ行⇒し⇒シュンギク、シュンギク(施設)で検索
(14)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(15)
福島県[伊達市]の農作物 | さやえんどう 夏秋きゅうり すもも 桃 ニラ 柿 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(16)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(17)(16)中の
やさい編 [PDFファイル/173KB](18)(3)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒
検査結果(PDF:126KB)⇒No99
(19)
CMで福島県復興後押し 復興庁制作 9日から全国放送 | 県内ニュース | 福島民報(20)
(復興庁)福島の風評の払拭に向けて CM「知ってください、食べてください、来てください」 - 政府インターネットテレビ(21)
福島県[いわき市]の農作物 | ネギ 秋冬ねぎ | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(22)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(23)
イオンいわき店 | お買物情報やお得なチラシなど
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- 2019/02/20(水) 19:53:25|
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