過去1年(2018年2月~19年1月)の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計すると
男性 △1,160人減
女性 △2,206人減
で、男性の倍近い20代前半女性が福島から逃げたしています。
福島は事故によって汚染されました。

※(2)の数値データを元に(3)に示す手法で3月1日時点に換算
図-1 事故から8年を経て、汚染されている福島
図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(4)を超えた地域が概ね福島で広がっています。事故から7年8ヶ月を経た福島は汚染されたままです。だいたい避難地域が設定されているのは福島のみです。
以下に福島県・安達地区のセシウムの総量を示します。

※元データおよび計算方法は(5)による。
図―2 半減期でしか減らない福島のセシウム
図に示すようの殆ど「半減期」で計算される量でしか減っていません。除染が行われたようですが(6)、殆ど効果が無かったようです。これは福島県全域で共通すると思います。図に示す様に福島に残っているのは概ねセシウム137です。セシウム137の半減期は30年(7)なので、半分になるのに30年、4分の1になるのに60年が必要です。若い方も含め、福島で暮らすことは一生涯に渡り放射能と暮らすことを意味します。
以下に過去1年(2018年2-19年1月)の福島県の社会的増減(転入者―転出者)を示します。

※(1)を集計
図―3 過去1年(2018年2-19年1月)の福島県の社会的増減
図に示す様に20代前半女性で顕著です。過去1年(2018年2-19年1月の福島県の20代前半の社会増減を福島県の発表(1)から集計すると
男性 △1,160人減
女性 △2,206人減
で、男性の倍近い20代前半女性が福島から逃げたしています。20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方には福島に残るか、福島を出るか選択を迫られる時でもあります。そして多くの若い女性が福島県外からのスタートを決断したようです。
今から5年前の2014年1月に福島には49,309人の10代後半女性がいました。5年が経ち彼女達は20代前半になっています。今年(2019年)1月の福島の20代前半女性は33,307人で、残ったのは68%です。2014年1月当時で10代後半だった福島の女性のうち、約3分の1がこの5年間で福島から逃げ出しています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。

※1(1)を集計
※2 日付けは10代後半時点
図―4 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合
事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性75%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の2011年4月から13年10月までの平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性75%、女性65%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。

※(1)を各年2~翌年1月で集計
図-5 20代前半のの社会的増減
図に示すように20代前半女性の社会減が改善されている様子はありません。福島の合計特殊出生率は1.59です(9)。若い女性が福島を去ることをは、彼女達が将来産むであろう1.59人の子どもも一緒に去って行くことを意味します。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。

※(10)をキャプチャ-
図―6 福島の綺麗な女性
何処へ行っても歓迎されます。敢て汚染されている福島で、放射能を心配しながら暮らす必要は無いと思います。福島に暮らす皆様は放射能を心配しています。
福島のお米は美味しいそうです(11)。手軽な梱包米飯もあります(12)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(13)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産米の梱包米飯はありません。

※(13)を引用
図―7 福島産米の梱包米飯が無い福島県のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
福島県の推計人口(平成31年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(2)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日~11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)(4)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(5)
避難区域見直し等について - 福島県ホームページ(6)
めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その17「除染で放射線量が下がった。除染の効果は殆どなかった」(7)
除染情報サイト:環境省(8)
半減期 - Wikipedia(9)
一目でわかる福島県の指標2018 - 福島県ホームページ中の
18 合計特殊出生率 [PDFファイル/270KB] (10)
ローカルTime FNN被災地発...(11)
福島県産米が2年連続『日本一』 4銘柄特A!食味ランキング:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(12)
サトウ食品 サトウのごはん 福島県産コシヒカリ パック200g×3の口コミ・評価・値段・価格情報【もぐナビ】(13)
全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ(14)
イトーヨーカドー 福島店
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- 2019/03/03(日) 20:06:09|
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| コメント:3
図の5を見ると、2015年から、20代前半の男性の社会減も着実に増えているのが読み取れます。
私の勝手な想像ですが、身近に不安をあおるような現象が隠しようもなく現れてきているのでしょうか?
全く、私の妄想で有ってくれと、祈るばかりです。
- 2019/03/03(日) 22:18:02 |
- URL |
- アン #-
- [ 編集 ]
アン様
お問い合わせありがとうございます。
Q> 私の勝手な想像ですが、身近に不安をあおるような現象が隠しようもなく現れてきているのでしょうか?
A>私の勝手な想像ですが、これだけ若い女性が逃げ出していくと、若い男性もおかっけて出ていくしかない気がします。旧緊急時避難区域だった市町村を中心に20代の男女ぼバランスが大きく崩れています。福島県の発表(1)を集計すると、20~29歳の方の2月1日現在の人口は南相馬市が男性2,117人、女性1,257人(概ね女性1人に男性は2人)、広野町が男性181人、女性34人(概ね女性1人に男性5人)、川内村が男性106人、女性23人(概ね女性1人に男性5人)です。これらの市町村の男性はパートナーを得にくい状況です。将来に不安を持つ方も出ると思います。(=^・^=)はかなり大きな問題だと思うのですすが、20代の男女比のアンバランスが報道されたのを見たことがありません。でも、これだけアンバランスになれば同世代の女性がいなくたっていることに気づくと思います。これが、身近に不安をあおるような現象かは分かりませんが、隠しようもなく現れてきているとは思います。
- 2019/03/04(月) 20:21:02 |
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- mekenekotama #-
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しっかりめげ猫さんのblogをみんなに見てもらいたいなっていつも思います❗どうしたら日本のみんなに現実がわかるんだろうか?調べないと、現実がわからない😢悲しいですね😢
- 2019/03/05(火) 18:01:09 |
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- ぶぶ #-
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